悪の肉体

沈下した、きみのとなりでとじ、これは死なのだ、<悪の泥濘によって神聖なものになりたい>と、隔たりを焚べた。摩擦だけが存在し、因果のない世界で、沈むことはできても、溺れることはできないよ、底に、洗われたい。肉体が、にくらしい、きみの肉体すら、にくらしい、炎によって、溶けだした。いやらしい肉体の液は、土になる、風になる、空になる、ぼくらのもとには、かえらない。土を食べ、風を吸い、空を染める、ぼくらには、ならない。きみとの死で、ぼくらのいらない現世は、すばらしくなってゆくよ、<ぼくたちはゆるされない>と、清らかな、悪。

悪の肉体

悪の肉体

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-02-17

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