ドーピング

体から、醜い液体が、たれるなら、わたしの体型すら、愛おしいもののはずだ。あなただけのわたしと、あなたを、背負えない、不道徳が、横切っている。間接的に、愛せばいいのに、美しい、という、ことばの真意を、みいだせないまま、あなたは、ただ、よりよくしたい、その、視界を。ここは、あなたの体系でも、わたしの体でもないし、あなたは、あなたしか愛せない、沼にいる。わたしほど、美しくないね、わたしは、もっと、病的になりたい。(湿疹が蝕むように、交わる視線を、いたみだとしても、もはや美しいとおもえる、そんな、病に、狂うのだ。)

ドーピング

ドーピング

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2022-01-20

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