器の詩
砕かれているはずだ、中核だけで、ただしくなりたい。
余波から、しんじつだけを、吸いこむ、共食いをする。浴びるようすを、えがいている。とおく、ちかい、きみの、あい、ら、んん、という、こえに、もはや、満ちて、枯れる、よかん。いまだよ、いま、眠るまで、ひとみをとじて、ないている、ほんとうに、ここになにもないなんて、心臓が燃える。
りんかくがない、死をつかみ、貪ることはできないけれど、いつか、天へゆくときに、目印にするのだ、そういう、りんかくしかない、かなしみに、くれているひとが、わかる、やさしくなっていく、という、りんかくはない、りんかくは、線のようで、膜、かもしれない、りんかくは、破れてしまうのだ、ああ、なんて、繊細に、りんかくは、こえを発する、(波紋です、)いいえ、そもそも、りんかくは、いらない、もの、
?
砕かれているはずだ
なのに
あい、ら、んん、という、こえは
めまいと
覚醒を
よぶ
ああ
救われたい
そういうの って
燃えている! 心臓
器の詩