二才の戯言/墨田拓也 作

 目指すは(はる)か道の先 高き巨人の肩の上
長き時間の積み重ね、新たな知への足掛かり


 如何(いか)に月日を()そうとも、歩みは依然遅々(ちち)として
世紀の壁を越えられず、巨人の膝にしがみ付く


 道の長さを悟りつつ、遠き理想に手を伸ばし
賭した月日を惜しむ故、退()けぬこの身の愚かしさ
自らそれを笑いつつ、なおも巨人に食らい付く


 なんと愉快な二才のぼやき

二才の戯言/墨田拓也 作

二才の戯言/墨田拓也 作

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-12-31

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