碧の水槽 透明の部屋

謎の文章です。

碧の硝子の水槽で
水もなくして魚は泳ぐ

無色の水に没した部屋で
苦しみもせず
その碧をみつめるエラ呼吸の僕ら。

いつ、進化したのだったか。

とうに窒息していよう僕の息苦しさ。
今度こそ魚となるために
水槽へ顔をうずめるも
体に合わぬ不格好の容器の
透き通った碧も呼吸で濁り
僕の息苦しさも
なにも変わらないのだった。

碧の水槽 透明の部屋

ありがとうございました。

碧の水槽 透明の部屋

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-09-04

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