鱗屑の詩

林やは

くずれていく、からだの隅から、くずれていって、わたしは、蝶になった夏を、抱きよせようと、水に浸かっている、(わたしのすべて、わたしのいちぶ、)その秘めている、肉体のための肌たちは、わたしがいつか、滅びるように、また、水中で、くずれていく、

肉でもない、皮膚をめくって、なんども蘇ろうとしている乾燥している部位は、もう、わたしという、個体ではないわたしのなかから、また、わたしがでてくることに、たまにしか、気づかないで、わたしは醜くなっているわたしは醜いまま、美しいままでいたい美しく、いたい肌は生きているそして、死を、受けいれている

蝶が、舞って、おちていく、(わたしのすべて、わたしのいちぶ、)完全ではない美の、醜さを、くずしてしまい、水の膜が、わたしを隠し、隅から、くずれていく、死を、受けいれている、

鱗屑の詩

鱗屑の詩

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2021-06-16

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