夏の日のコンポジション

愛しき君へ。
君といた、夏の日へ。

蝉声(せんせい)()じては咲く
木漏(こも)れ日、憂愁(ゆうしゅう)の午後
熱波(ねっぱ)体液(たいえき)を溶かす
乳飲(ちの)()、むせるほど吸い
夏の日の、いやしきを知る

苦瓜(にがうり)、散りては実る
ギヤマン、(ひとみ)に光を灯す
冷房(れいぼう)、風、(ほほ)(こお)らす
恋人、午睡(ごすい)の横顔
夏の日は、かなしきを知る

我、愛を求むれば、
かくもいやしく、
我、愛に(いた)れば、
かくも、夏はかなしく

夏、人の愛、
忘られぬ、その花の(かげ)

夏の日のコンポジション

勢いだけで生きてます。

夏の日のコンポジション

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-08-24

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