翌日、神皇アルナ・アース・ルイス・ユニバース改めヘレーネ・ソフィア・フィールデントは日本に向けて飛び立った。全知少女はただ、愛のために旅立つ。出会い、ともに歩み、そして死んでいく。そのすべてが見えるヘレーネは、一人の男を選んだ。それは仕組まれた運命。全知少女が合わせる辻褄。世界は続く。始まりもなければ終わりもない世界。円環に螺旋。そんな世界を終わらせるシナリオをヘレーネは遠き過去2021年1月の神奈川で見た。
いよいよ、女性が社を辞め其の関係者数人での送別会に主人公も顔を出す事になった。 だが、三人の男性の内自分以外の二人のうち、一人があの噂の女性の上司だ。あまり気が進まなさそうで・・やはり彼女の事が気にかかる。 送別会当日の夜の事。小田急特急ロマンスカーは男三人とも終電車に乗りたくないから購入していたものだった。銀座での送別会が終わり新宿まで戻って来た男性三人に女性一人。小田急御改札口で女性と別れた三人だったが・・三人で共にロマンスカーに乗ろうとしたのだが主人公が切符が見当たらないと言い出した。発車のアナウンスが聞こえ、二人はやむなく先に乗る。ロマンスカーが出て行くのを横目で確認しながら、主人公が走った先は・・女性の乗る中央線のホームだった・・。