ある日フラリと現れた男。袴姿に、顔は黒子がかぶるような布で覆い隠されている。 そんな彼は自身を「語り部」と称し、不可思議な話を語りだす。 その話は、嘘か真か…。真実を知る者は彼以外誰もいない。
既存の宗教を全て一緒にしたような、哲学も道徳も全て合わせて、アウフヘーベンさせれば良いでは無いか!
「ねぇ、世界が終わるとしたら何がたべたい?」 神はそう言って、林檎を渡した。 神の瞳を見て悟る。 ああ、そうだったんだ……。 視界が涙で滲む。 この日のために、生まれてきたんだ! 私が林檎を平らげると、神は拳銃を渡してきた。 そうなんだね。 私は銃口を自身のこめかみに当て……。