ある日世界は終わってしまった。 僕は世界を取り戻したい。 なくなった胸の明かりを取り戻す人間ではない生命の話。 人を愛する二つの存在の旅の話。
待ち合わせた喫茶店には幸い他の客はいず、その男だけが待っていた。わたしも男と同じくコーヒーを注文し、改めて男の顔を見た。予想していたより老けていたが、ハンサムな男である。「ギャンブルのコツが聞きたいんだって?」 男はちょっと皮肉っぽい…
ただの高校生だった。義之、莉奈、竜二はある一人の少女を助け、そこから魔法使いになり、魔法学院「ホーリーブレス」に通っていた。そんな学院生活で現実世界での魔法を禁止していた、エンド・ポイントがたった二人の魔法使い「サイド・デドリー」「レン・クム」によって破壊され、その後現実世界で魔法を行使し人類と二人の魔法使いの戦争が勃発した。この事件は【魔法テロ】と呼ばれ、「魔法界」はなくなり、現実で生きている魔法使いたち。そのうちの一人である長瀬義之は、元・ヨーロッパで助けた蛍野沙奈と行動を共にし、ある日元・日本に行くことを決断する。 しかし、元・日本で暗躍する組織が‥
「どないなってるんや!」ここは場末にある小さな演芸場。スキンヘッドの体格のいい男がパンツ一丁の格好で、楽屋の中を行ったり来たりしている。男は時計をチラッと見ると、忌々しそうに舌打ちをした。 その時、ドアがノックされ、ポッチャリした若い男が…
同期が次々に出世していく中、栗田は未だに外回りの営業をしている。さすがにこの歳になると、得意先を何軒か回っただけで疲れてしまう。そんな時、喫茶店に入る小遣いもない栗田は、公園のベンチに座ることにしていた。日中の公園は近所の若い主婦が…
未来視点の 2045年をモデルにした物語です。 病気を抱えた主人公を描きたくて作りました。 そこに、近未来のAIで管理された社会。 少し、癖のある敵にも描写に力を入れています。 理系的な要素が大きいですが読んでもらって 無茶苦茶な内容展開ではありません。 Wordで作るのと、Webで縦スクロールさせるのは まったく違って勉強にもなり大変でもありました。 短く、小説に練りこみも足りない部分がありますが 兵庫県だけになり場所をたくさん使えなかったのが残念です。 (注) 別のネット小説 『小説家になろう』 でも同様に掲載してます。
そこはわりと評判のいいメンタルクリニックだった。「野口さん、診療室にお入りください」妻らしき女性に付き添われて入って来た男を見て、医師はすぐに異常に気付いた。目の焦点が合っていないし、何かブツブツ言っている…
高校生。それは自由と希望に満ち溢れた青春の時代。部活に励み、バイトに勤しみ、勉強はそこそこに、時には恋も!…そんな淡い期待を抱いて高校に入学した渡辺紅葉は入学早々、交通事故に遭う。間一髪、九死に一生を得るが、それ以来奇妙な違和感を感じるようになる。今、少女の中で何かが目覚めようとしていた――― 人類が異能を持ち始めた世界。 人智を超えた力がもたらすのは、幸いか災いか、混沌か調和か、それとも…
氣之寺武人は私立探偵事務所を営む、その業界ではそこそこ有名な探偵であった。そんな探偵の下に一つの依頼が舞い込む。 「どうか、娘のご鞭撻をお願い致します」 日本の経済を支えていると言っても過言ではない深白財閥当主の奥方のそんな言葉と同時に渡された前金。余りにも多くの前金を目にして、武人はいつも行っている素性調査などもせずに、安安と依頼を引き受けてしまう。 ただ、それは偽りの依頼であり本当の依頼は、『娘を守ること』だった……!! 尊大な探偵武人とゴスロリご令嬢令、それに加えて武人にゾッコンのませた幼女忍者が織り成す逃走劇!!彼らの終結は一体どこなのか