イギリスからの旅行者のMirageは来日初日の東京観光に満足していた。 その疲れを酒に委ねようとホテルに備えついたバーに入ったのが、30分ほど前。 バーテンと話すわけでもないMirageに、一人の青年が話しかけてきた。 彼は謎の多い目で笑いながら、最大傑作とも言われる日本の古典、源氏物語について話し始めるのだった―…。
痛覚が欠如した少女は、自分の存在価値を求めていた。 彼女の産みの両親は、兄弟なのだ。母親とその兄の性行為によって産みだされた少女。 母親は自分の子じゃないと言い張り、その兄と駆落ちしてしまった。少女は一時、施設にいれられていたのだが母親の姉とその夫。 つまり、叔母夫婦に引き取られたのだ。母親は、兄と姉を持っていた三兄弟になる。叔母夫婦には、子供が産まれなかったため、少女を引き取ることにしたらしい。 叔母夫婦は、無痛症の少女にとても優しく接していた。まるで、本当の家族のように。しかし、苦労はつきもので叔母夫婦は少女の行動に時々混乱していた。 それでも、叔母夫婦は少女のことを見捨てることは無かった。 少女は叔母夫婦のことを、愛したいと心から願っていたのだ。
これらはルパン三世の短編集です。 原作のルパン三世のキャラクターとは違う点が目立つと思いますが 原作とは違うものとして楽しんでいただけると幸いです。 では、ごゆっくりお楽しみください。
神山高校の2年生に進級した4月、千反田えるが何者かに誘拐されてしまう。その身代金として要求されたのは『北部領域』と言う聞いたこともない土地の権利だった。古典部の折木奉太郎、福部里志、伊原摩耶花は無事千反田えるを救出することができるのか。
時空座標の十二乗=-世界点。特殊相対性理論ローレンツ変換にヒントを得たこの公式が世界を変えた。この世界のどこかに存在しているという概念上の場所『時間の門』に干渉し、時間の、世界の記憶を垣間見ることができる。この公式を操り、世界の運命を変える力を持つ者達をタイムプリヘンションと呼んだ。大企業JEC(日本エレクトロニクス社)がプリヘンションの力を量産しようと、量産型を三つ生み出した。そんな出来事があってから数年が経った2018年の神戸。西神優斗という一人の男子高校生は、よく白昼夢を見ていた。眩暈と同時に白昼夢を見る。夢だと思えないほどリアルな夢を。ある日、西神の周りで次々と不可解な事件が起こって……。
夜行バスの運転手をしている僕は、深夜のサービスエリアで、乗客の数を数える。 しかし、38名のはずの乗客が、何度数えても一人多い。39番目の乗客とはいったい……。
妻が家を出て行った3日後に、僕は自分の分身に出会う。 何も語らない『僕の分身』は、いったい何を伝えようとしているのか。 そんな奇妙な一日を描いたショートショート。
学生の頃、誰もが夢見たステキな能力を得た男の子。 彼は今後の人生のバラ色を確信しました。 しかしそこに同じ能力を持った女の子が現れて……
小説家になろうでもオンライン小説を書いているので読んでみてください。 http://ncode.syosetu.com/n1334cj/ http://ncode.syosetu.com/n4884ci/
愛が壊れたその日から(旧題:運命のバタフライ)の戦いから十七年後。天才科学者時城歩の手によって、自我を持ったロボットであるココロイドが発明され、普及した。歩がココロイドを発明したことによって、世界は再び大きく揺れ動き始める。 藍野愛莉という一人のココロイドに恋をした一人の少年と、歩たちTSAOラボのメンバー、そしてココロイドの製造販売をしている大企業JEC……三つの立場で描かれるSFミステリー小説。運命シリーズの第二弾! あなたにも、ココロがありますか?