物語作家七夕ハル。 略歴:地獄一丁目小学校卒業。爆裂男塾中学校卒業。シーザー高校卒業。アルハンブラ大学卒業。 受賞歴:第1億2千万回虻ちゃん文学賞準入選。第1回バルタザール物語賞大賞。 初代新世界文章協会会長。 世界を哲学する。私の世界はどれほど傷つこうとも、大樹となるだろう。ユグドラシルに似ている。黄昏に全て燃え尽くされようとも、私は進み続ける。かつての物語作家のように。私の考えは、やがて闇に至る。それでも、光は天から降ってくるだろう。 twitter:tanabataharu4 ホームページ「物語作家七夕ハル 救いの物語」 URL:http://tanabataharu.net/wp/
知らないうちに体内に吸収されて行く化学物質・・・ 新薬の抗がん剤『 4429F 』は、それら食品添加物と結合し、信じられない『 力 』を誘発する脅威の薬となってしまった。 人体実験によって投薬された4429Fは、胎児にも影響を及ぼし、誕生した新生児は、不思議な力を操る事となる。 その、不思議な力の覚醒を経験する事となった『 友美 』。 17歳の彼女は、同じ境遇の仲間と出会い、『 力 』を流用しようとする者たちとの争いに巻き込まれて行く。 やがて『 力 』をぶつけ合い、全ての仲間たちが、その若い命を落として逝った・・・ 最大の『 力 』を覚醒させた友美。 恐るべき力を封印すべく、彼女は自らを封印する道を選択したのだった。
篠原が約束の喫茶店に行くと、すでに久保が待っていた。「おまえが時間前に来るなんて、珍しいな」「あ、ああ」上ずった声でそう言うと、顔を赤くした。明らかに様子がおかしい。向かいの席に座ると、篠原は店員にコーヒーを頼み、さっそく久保に尋ねた......
科学技術が進んだ日本。 人類はついに不老不死へと手を出し、人工吸血鬼を生み出してしまう。 「これより人間を支配する」と言いながら始まる突然の粛清。 人間達は為す術なく吸血鬼らに蹂躙されてしまった。 家族、仲間を全て失った一ノ瀬裕太。 「奴らを許さない」 いつしか裕太の心に芽生え始めた感情だった。
出勤前にざっとニュースだけ見ておこうと、斉藤はテレビの電源を入れた。ちょうど、いつものアナウンサーがニュースを読み上げているところだった。《劭吧E旻…妟た捷コ、燗ァ妍√そ宊…尬岔Bっ阨サ》「な、なんだこれ」 驚いたことに、アナウンサーが......
カネってもんはよ、欲しがれば欲しがるほど逃げていく。ホントだぜ。おれだって、昔は宇宙海賊としちゃあ、ちっとは名の売れたお兄いさんだったが、もっともっと儲かってやろうと欲をかいたのがいけなかった。なんだよ。聞きたくねえのか。いくら焦って......
《ご主人さま、朝になりました。お目覚めください》 一人暮らしの翔太を起こしに来たのは、愛用している電脳スーツだった。だが、明け方までゲームを楽しんでいた翔太は、とても起きられない。「あと五分」《仕方ありませんね。お休みのままで結構ですので......