そこは、かなり歴史のある蝋人形館だった。派手さはないが、リアルな人形をそろえている。 その中に、中世ヨーロッパ風の服装をした西洋人の人形があった。ずいぶん昔からあったらしく、いつ頃からあるのか知る者は、もはや誰もいない。 最初に異変に…
先輩は何故あんなに離れたところに立ってこちらを見ているのだろう。 表情も、何とはなしに、暗い。 私は水中眼鏡を付け、服を着たまま、滝壺に入り、浅いところで水温に身体を慣らした。 そして、いざ潜ると、妙な感覚は更にその疼きを増した。
言い付けは守らないといけない。言い付けは守ってはくれない。 言い付けは、きっと憶えるもの。 会話文なし 着物と釜戸の時代、農村をイメージ
(作者註:近々ホテルに泊まる予定のある方は読まないでください) 細川は出張に行く際、できるだけ安くて新しいホテルに泊まるようにしている。だが、今回はあいにくその地方で大きなイベントがある日らしく、少々値段の張る古いホテルしか取れなかった…
林道は相変わらず両脇に草が生い茂っている。 車高の低いセダンだと視界を狭められているようで、走るのが怖かった。 しかし今回の車は車高も、もちろん視線も高く、まだ薄暗い今時間でも景色を広く見渡せて怖さは無い。 怖さは無いのだが……私は今、何かを思い出しかけている。
田舎での法事の帰り、田岡が夕暮れの迫る山道を運転していると、今時珍しいことにヒッチハイカーに出会った。どうしようか迷ったが、特に急ぐ用事もないし、交通量も少ないので乗せることにした。 近づいてみると三十代ぐらいのやせた男で、顔が青白く…
20世紀末、世界大戦が終わると同時にイギリスでは様々な怪奇現象が頻繁に起こっていた。その怪奇事件の調査、対処に当たっていたのは、人員50人、局長18歳という極めて異色を放つイギリス特務機関「シルヴァニア」であった。
あることが原因で、蔵に閉じ込められてしまった少女。 出たいと願い続け、神様に毎日一回お願いする。 だが、そんな思いは届かず、400年の時が経ってしまっていた。 そして、自分が不老不死だということにも気づく。 そんな少女のところに一匹の鬼と、高校生が現れる。 少女は一体どうなるのか―――― ※ホラー要素含んでいます。 ※更新遅いです。