後藤夫妻が寝室を別にしたのは、夫婦仲が悪くなったからではない。一番の理由は、夫である信一郎のイビキである。妻の博子も長年我慢してきたのだが、ベッドを買い替えるため、部屋の模様替えを二人で相談するうちに、自然にそういう流れになった。 夫妻が...
「課長、秘密が守れますか?」 個人的に相談があると言ってきた新入社員の野田にそう聞かれ、人事課長の奥山は心中やれやれと思った。だが、これくらいの無礼に一々腹を立てていては、人事課長など務まらない。「心配しなくていいよ。わたしには守秘義務…
過去の記憶が無い少年。 連続殺人鬼だった父親。 顔さえ覚えていない母。 突然現れた兄弟。 少年の頭の中で響く“声” ここに、仮面舞踏会(マスカレード) 開幕す。
何年か前に書いた短編です。都市伝説のひとりかくれんぼを題材にオリジナル要素を少し混ぜて書いたものです。 暑い夏に少しでも涼んでいただけたなら幸いです。
謂わば、先に著した「私見 昆虫記」の“外伝”的エッセイで、とりわけ“害虫”にスポットを当てた内容になっております。 「昆虫記」より更にショッキングな描写もあります。 なので、特に虫が生理的に無理な方は、“要・閲覧注意”でお願いします!!!!
成績優秀、スポーツ万能、何もやらせても必ず器用にこなす、一条加奈。でも本性は、ゲスイし口が悪い、だらしないの最悪の塊である。 そんな加奈はある日学校で願いを叶えてくれる丘があるという噂をきくと、どうしても叶えたかった願いを叶えて貰いにいく。 でも願いを叶えるには常に代償がいる。 願いと引きかえにとんでもない代償を渡してしまった加奈の運命は…。 願いを取り消すために必死に生き残ろうとする加奈とその仲間の物語。 ※ファンタジーではありません 小説家になろうからの転送 http://ncode.syosetu.com/n1555cu/
きみのお父さんが、お母さんが、そしてぼくたちがとても小さかったころ、この町の外れの森にはくまさんが住んでいた。 森のくまさんは人殺しだ。子どもをさらって食べてしまう。 大人になった『僕』の語りはここから始まる。 僕が今でも思い出す大切な人。 忘れられない大切な日々。 子供の頃に学んだ大切な事。 あの時間をなんて呼んだらいいのかは未だによく解らないんだけれど、ずっと忘れてはいないんだよ。 こんにちわ。新しい友達。
大庭加奈子はフェリーの中に居ることに気がついた。やがてその河が三途の川と呼ばれることを、乗り合わせた柚木という男から教えられる。到着した港はヨミランドの直轄管理地区で、バスに乗ってヨミランド入り口のゲートをくぐりさえすれば幸せな生活が保障されている本国に入ることができる。もし前世に強い恨みを残してきたなら、この直轄区に心霊アカデミーという専門学校があって、入学してライセンスを取りさえすれば復讐も可能だと柚木が情報を得てきた。加奈子は前世、羽鳥という男に騙され死に追いやられた恨みが深く復讐しようと決意する。柚木は先に死んだ妻が本国で待っていると加奈子と別れ、バスに乗り込んだ。心霊アカデミーに入学した加奈子は、教官である女性、サダコと知り合う。サダコは柚木の妻だった。一度本国に入れば二度と戻れない直轄区。サダコは諦めかけたがそのときニュースで、土砂崩れのためバス路線が寸断されていることを報じ
雨が降り続く石畳の町。パン屋を営む「私」は、雄牛の頭蓋骨を被った子供を目撃する。それは失踪した息子と瓜二つの姿だった。 (25,164文字のお話です。全4章だての第1章)