長く書き連ねてきましたが、何とか最後までを書き終える事が出来ました、あまり冴えない湿っぽい物語になってしまいましたが、少しでも暖かい気持ちにさせてくれるものを感じて貰えたら嬉しいです.
芸術学部への進学を目指し、毎日近所の湖でスケッチをしている茂里。夏休みのある日、彼女は湖上に立つ八重垣姫を写真に撮る恩田志朗と出会う。 八重垣姫が誰なのか知らない茂里は、生粋の地元民である親父に話を聞く。以来八重垣姫はたびたび茂里の妄想に登場し、恋愛について口を出すようになる。 ある日茂里がいつものようにスケッチをしていると、足の悪い男が近付いてくる。するとその男との接触を阻むかのように、一匹の白蛇が茂里の前に現れる。
学園のマドンナ的存在の紫苑-シオン- 誰にでも優しく分け隔てない少女。 皆からの期待に答えるだけの日々に訪れた 突然の出会い。 この出会いによって 紫苑の中で止まっていた時が今、動き出す。
「星」をテーマにして、重めの題材を取り扱った小説を書こうと思ってます。内容は、トラウマ・虐待・精神疾患・いじめ・セクシャルマイノリティ・遺伝子異常・アダルトチルドレンなど。気分を害される方もいらっしゃると思いますので、閲覧におきましては自己責任で、よろしくお願いいたします。
自分の心を責めた。 愛されることをまだ受け入れられない、弱い自分の心を。 「・・・殴ってよ」 その声は嗚咽混じりに震えて、変なところで裏返った。 それでも絶対的な威圧感と、それでいて何も始まらない、終わらない確かな不毛さがあった。
けい君は、私が見てきた景色を、否定も肯定もしなかった。けなしたり、あざ笑ったり、ばかにしたりすることもなかった。ただ、なるほど、と静かにうなずくばかりだった。