とかくこの世は生き辛かった。 独特の感性を持つせいで幸せを掴めない一縷は、普遍的な愛を愛せない男・棗と時折夜を共にする。他人とも恋人とも取れない不確かな二人は、棗の提案でちょっとした「デート」をしてみることに。 こじれた大人たちが正しい愛の形を探す、ありふれていてどこか寂しい人間譚。
「お前たちの王に罪の償いをさせに来た」 降りしきる雨の中、そう語った青年は一夜にして太陽の王を含む十数人の人々の命を刈り取り、その刀を血で染めることになる。 後に{陽の落日}と呼ばれる事件を単身で引き起こした青年ユーノ。 ほんの数週間前まで自身の失われた記憶を追い求めることだけを目的としていた、大雑把ながらも心優しかった彼がどうしてその身を闇に落とすことになったのか。 貴族の少女アリシア・クウォーネとの出会いから全ては始まる。 これは救われない神々の、悪魔の、人間の物語。
幼少から児童虐待を受けていた僕は両親との別れをきっかけに、年の近い秀平と潔子と出会い親密な関係を築くことになる。 然し、潔子に心惹かれる僕の人生は次第に加速度を上げて転落していく... 【僕】が君に初めて明かす嗜虐的サイコホラー