【あらすじ】 ひとりの女が釣り上げられた。川に落ちて溺れかけ、すんでのところで釣り人に助けられた彼女は、小舟の上に引きあげられた。 その川は、夢とうつつの狭間に流れている。川には無数の夢が沈んでおり、夢の残骸からは美しい魚が生まれるとのことだ。釣り人はその魚を釣り、傍に寄りそう貘(ばく)に食わせていた。 女は訳のわからぬまま、釣り人と貘とともに小舟に乗って川を渡っていく。
恋愛物です。 高2の尾崎有紀(おざきゆうき)は4人の友達の中で、彼女だけカレがいないオクテ女子。 その彼女に文武両道だけどちょっと理屈っぽくて、女子たちから敬遠されている男子が近付いて来る。 彼女と友達たちの反応は…? エピソードはわかりやすく簡素にし、心模様や心理変化を中心にしてあります。
【あらすじ】 「蝶は片羽を無くしても飛べると思うか?」 唐突にそんなことを言い出した友人を、柚木は怪訝な眼で見つめた……そんな奇妙な話をした友人のことを忘れられず、もやもやと胸にわだかまりが残った。 柚木は亡き友人にもう一度会うため、『代夢屋(だいむや)』に頼んで夢の中で友人を探してもらう。夢でもいい、会って話がしたい。