耕平と亜希が結婚して二年の歳月が流れた。 亜希は家事と育児に追われながらも平凡で幸福な日々を過ごしている。 耕平も愛する家族に囲まれ公私共に充実した生活を送っていたが、杏子の強引な誘惑に一夜を伴にしたことから、 ずるずると不倫の関係を続けることになる。そんな中、亜希は音大時代の先輩、木戸崇之と再会する。 彼はかつて亜希に密かな想いを寄せていた。音楽という共通の感性を持つ崇之の出現に亜希は心ときめくものを感じる・・・
病気の彼女にまるで万能薬の様な新薬を投与する。身体の調子はよくなってきたが、彼女は苦しい顔で両耳を押さえ始めた。
宗平・27才、瑞希・24才。幼馴染のふたり。宗平の転勤により、ふたりの関係に変化がおとずれる。関係が変わるそのときをかいた短編。
雪は中学生の時、幼なじみ春を病気で失う。 数年後、春は未練があると幽霊として現れた。 春の未練とはなんなのか...