ソファの上に、無造作に放り出されている真っ赤なTバックを、圭三は見つけてしまった。まさか、妻の? いやそんなはずは。でもまさか。いや、でも。
これはたまにあることで、そのときのショックはかなりある。命に関わることではなく、またひどい目に遭うようなことでもないが、あると思っていたものがないときの、何とも言えない間がある。
普通の大学二回生で空手サークル所属、現在片思い中の関静(せき・しずか)が家に帰ると、知らない男がいすわっとる!その男は未来から来た魔法使いだった!なんてこった! そんな二人の一年間を描く。
生徒みんなが寝てしまったプールの授業のあとの算数。ここで、僕は恋に落ちた。 月日は流れて、高校生になった相田涼。 桜の舞う中見つけたあの名前は派手にキラキラしているわけでも、こちらに主張してくるでもなかった。 ただ静かにあのころのままなにも変わらずそこに佇んでいる。 細くだけど強く。文字を見ただけで、あの姿が蘇る。 そして3年間が始まる。