小学校5年生の夏休み。私はいつもの遊び仲間たちと函館山の二合目にある軍事施設跡――二合目の防空壕――を探検する。そこは幽霊が出るという噂の廃壕だった。そこで私たちは不思議な体験をすることになる……時は流れ、私たちはみな夫々の進路を歩み成長する。やがて40歳を迎えようかというころ、私は出張先で防空壕を一緒に探検した友人の一人から、其その探検に限らずいつもでリーダーだったガミが交通事故にあい急死したことを聞く。そしてガミの死にはあの防空壕での出来事が。
『これを読んでいる人へ。もしも妹と、久遠在処と関わる機会があれば。この事をよく頭に入れておいてほしい。妹は昔から普通じゃなかった。』 ―僕は願う。愚かだった僕たちを憎んでくれたって構わない。 だけど、どうか妹の愛した廃墟の王国だけは壊さないで。―
ある日から、青年の左目に、正体不明の「何か」が棲み始めた。最初は小さくて特に害もなかったその「何か」だが、徐々に大きくなり、青年に大きな影響を及ぼすようになる。そして、遂には……。
引越し後、初めて訪れた神社。そこにはとても美しい男がいた。その優雅な振る舞いや落ち着いた声には気品があって、わたしの心に強く刻み込まれた。
クレムリンに勤務する報道官「クークラ」は、婚約者の奇妙な死に、政府への不審を抱く。 そして、その裏には、忌まわしくも、恐るべき真実が隠されていたのだった。 人の目はすべてを見ている訳ではありません。この世には人に見えない世界があります。 これから、あなたの目はあなたの体を離れ、この不思議な時間と空間に入って行くのです。