――人間は生まれながらにして十二支の血族の力を持っている―― そんな世界で生きる、特に血族の力の強い人たちの忙しい日常のお話。
「醜ければ醜いほど、それは輝きを増すのです。」 1人の死神とそのカゲの贈る、歪んでしまった罪と幻影の絆の物語。 2人は真実を求め旅にでます。
香りに失われた時を求めて。 何かに向かっている瞬間は夢中だから幸せだよね。 眠ってるときこそ生きてるって・・・ 逆転発想の逃げ道、わからなくないよね。
久々の再開は、昔をなぞってはいけない。 今を見つめすぎることを意識しなければならない。 果たして、どうだか・・・? 前項を頑なに守っての、果たして、どうだか・・・?
まだ夜も暗い内事件は起こった。 それは野村家の妻、咲子の悲鳴から始まる。 慌てて玄関へと駆けつけた菊地は、崩れ落ちている咲子を抱えて問いただしても、咲子は玄関を指さし震えるばかりだった。 玄関を飛び出し辺りを伺う菊地。 だがそこには誰もいなかった。 再度菊地が、妻の咲子に尋ねると、ようやく口を開いた。 「牛乳がなくなっているんです」