「1995年、ショーン・ペン監督。ジャック・ニコルソン主演。物語の中軸へすえられた2人の男。 ……」
バンドをやって生活する、という夢を持ち上京したが、その夢が寸前で断たれてしまった黒崎真人。地元である大阪で高校教師になってから三年目、同じように上京して音楽で生計を立てようとする御山由樹華と出会う。彼女の才能に刺激を受けた真人は、再び音楽をやり始める。生徒に唆され立った文化祭のステージで、真人は大きなチャンスを掴むことになったが…。
会社への通勤路には高校が有り、ちょうど高校生の通学時間に通りがかる。 何年も同じ道を出勤していても、窓の外の風景は季節毎に、年毎に、変わって行く。
『これを読んでいる人へ。もしも妹と、久遠在処と関わる機会があれば。この事をよく頭に入れておいてほしい。妹は昔から普通じゃなかった。』 ―僕は願う。愚かだった僕たちを憎んでくれたって構わない。 だけど、どうか妹の愛した廃墟の王国だけは壊さないで。―