夏が来ましたね、夏といえばトマトと太陽と青春です。
目の前で起きた交通事故。 偶然その場に居合わせた僕、「六間日立」は、事故に遭った女性、「猫目金華」と同居することになる。 一つの事故が結ぶ、本来なら出逢うはずのない二人と、彼等を取り巻く友人たちを描く。 この小説に登場する地名は実際に存在する地名ですが、登場人物は現実とは一切関係ありません。
自分を殺してまで恋なんてしない
へそピアスをしない理由を「殴られると痛いから」と答えた彼女のことを、やっぱり好きだと思った。
好きだと言われてやっと口説かれているのだと気付いた。
バレンタインデーじゃなくてもチョコレートは食べるし、恋人同士じゃなくてもセックスする。それって何かおかしいこと?
「君が求めたのは白い性でも白い僕でもないでしょう?」アルビノ×魔法使いBL
渚って、みんなにチョコレートあげるのかな……小さいな、俺って。
「俺の音楽は好きか?」 「はい、大好きです」 ――俺のことは、なんて聞けやしない。
私はお人形になりきれなかった。
恋の遺体で焼いた芋は乾いてなくて甘かった。
ラブレターなんか書かないから。
誰かのものでいるって安心するの
人肌恋しいのもさ、どうせ秋だからじゃん?
こころまではきずつけないから ──あなたのことをきずつけてもいいですか?
人はあなたの所有物じゃないんだよ?
街で配られるポケットティッシュばかりが溜まっていくの。
私の髪に触れた、桜の死骸。 ねえ、髪を撫でたのはあなたでしたか?
「運命が変わればいいのに」 「俺が書き換えてやろうか?」 ――バカばっかり。