ラブレター

痩せたその身体で歌いながら
膝から下は花瓶が潜ってる
みんなに配るための花を
一本ずつ選んでも足りない
歌の中に咲く命も心も
あなたが大切に育てて来た
次は自分で種を撒いて
新しい世界を見に行こうと
動き始めて孤独になったよ
夢を描いていたのに
あなたを線にはしなかった
いつか途切れてしまうのが怖くて
耳を塞いだ時期もあった
あなたのように真っ直ぐ届けたい
大切な思いを分かる人に
まだ必要とされる言葉があるなら
感情がメロディに乗る瞬間
空気を掴まえる風の中で
何光年先のあなたに
リボンの花束を渡さなくちゃ

ラブレター

ラブレター

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-01-30

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