東京――そこに生きる人々は、夢を追い、絶望に敗れ、毎日に追われていた。そんな時、奇怪な事件が次々と起こってゆく。怪しげな宗教組織の台頭。――人は弱いから、カミサマを、信じるものを求めていくんだ……。選ばれし四人の若者が事件を解決するべく、戦いに挑んだ。――証明してやる。この世に解けない謎なんてないってことを。果たして彼らは過去の因縁を断ち切り、つかめるのか、明日への答えを。そして、来たるべき未来を。――夜明けのこない夜なんてないんだ。
ある男子高校生と女子高生が織りなす架空のお話。違う世界に迷い込み、10代の怒涛を生きる少年少女たちになすすべはあるのか?なりたい自分と、なれない自分、その理想と現実のギャップに苦しんで苦しんで生きてゆく。現実離れしたSF要素も盛り込んでいきたいと思います。続きモノです。読んでいただければ、それだけで有り難いです。
あるひとりの高校生が繰り広げる物語。彼は、ふつうではない世界で、『こころ』に触れてどう変わっていくのでしょうか??
自分が参加する予定だった集団自殺事件のニュースが報道され、そのなかで二十八歳の会社員が死んだことを知り、舜一は不審を抱いた。決行二日前に舜一が離脱した時点では、この会社員はメンバーでなかったのだ。彼は、早い段階で計画から外されたマヤの情報に基づき五十代のメンバー、ミツヨシ(大橋達司)に再会した。大橋は決行日の前夜に計画からおりたと打ち明けたが、舜一はその受け答えに疑念を感じた。 その後、舜一は所轄署の担当である榊原刑事と会い、榊原から情報を得て、二十八歳の会社員、鈴木茂樹の家を訪ねた。驚いたことに鈴木はミカが自殺防止活動の一環として主宰していたチャットルームのメンバーだった男であり、プロデューサーと名乗っていた。 舜一が調べていくなかで、鈴木の闇の姿、鈴木の死の真相が明らかになっていく。
モラトリアムにおける、アイデンティティの発掘を題材とした小説です。自我を確立する中での心理的な葛藤を象徴的に描きました。
璃紗子はウィーンの旧市街で夫のゲルストルとパートナーを組んで人間彫像という大道芸を演じている。八月のある日、彼女は海棠が車で拉致されるのを目撃した。彼女にとって、海棠は憎んでもあまりある男だった。美術留学生としてウィーンに来た彼女は三年前に彼によってへロイン中毒に陥れられ、辛酸を嘗めざるを得なかったのだ。昨年ゲルストルと出会い、やっと落ち清いた生活を取り戻し、新たな表現に意欲を燃やしている。 翌週の新聞に、ウィーン郊外の無縁墓地で東洋人の死体が発見されたという記事が掲載された。彼女はその死体は海棠のものだと直感した。それを確かめるために周辺を探っていくうちに、海棠の行動のやむを得ない理由が明らかになっていく。また、璃紗子が通所している麻薬中毒者支援センターを舞台にした密売が暴かれていく。
大越美佳という女子大生が集団自殺をした。両親はその死に不審を抱いたが、警察では事件として取り扱ってくれなかった。両親は興信所に調査を依頼し、平田と原島塔子が担当となった。調査のなかで、自殺予防のホームベージを主宰している神居という男が疑惑の主として浮かび上がってきた。神居も探偵だった。 そこで、塔子は藪瀬瑠璃という鬱病患者を装い、親が自殺念慮の強い娘を案じて、神居に対して娘の行動調査と安全確保を依頼する形を偽装した。それと並行して、塔子こと瑠璃は神居のホームページにアクセスして、登録制のチャットルームのメンバーになった。 こうして、瑠璃は不安定な精神状態にある姿を神居に監視させるとともに、平田が神居の行動を追尾した。平田の追尾により、神居の闇の部分が暴かれていく。
遠い遠い昔。 高校2年の夏。「僕」を襲った連続する恐怖体験。 紅緋色に光るものとは? ジャンルでいうとミステリー・ホラーというところでしょうか。