吾は吾と同じ大きさのタマミジンコたちと一緒に温泉にはいった。
金色のカメムシにのって、養老の滝にいく。
海辺で暮らす吾家の庭には冬虫夏草が生える。近くの老人が珍しい限定本を持って、冬虫夏草をとらせてくれと言ってくる。
禁断の果実は無花果だった。カエルとナメクジと蛇が守る無花果の木、そこは妖精たちの生まれる世界。その世界に足を踏み入れた吾。
酒を飲んでいると、女やもりと男いもりが天井から落ちてきた。女やもりの亭主は、カマキリに惚れて家をでて、隣に住んでいるという。
吾は大山ザリガニに連れられて、彼女の家に行く。大山苺を採ってきてほしいと頼まれる。
アミガサタケの精になった吾は、鳥海山の近くを歩いていた。母娘といっしょになり、石榴の山にいく。
高尾山に生えている網笠茸に、小さな生き物が住んでいた。天狗だった。
磯に立った吾は、いつの間にか海の中を歩いている。
家の窓から道を見ると、いつものぞいている犬がいる。それがいつの間にか居間のソファーの上にいた。
茸の豊富な小さな村、そこには死にまつわる茸の話が残っていた。
寒村のさびれた神社。古文書に伝わる、茸踊りを復活させる男女のお話。
男の勤める古本屋に、古い西洋の本を売りに来た外人がいた。その本を読んでから、男の指の先に茸が生えるようになった。
中学校の近くで見つけた小さな茸。その茸と共に生涯を過ごす少年。
大学卒業が決まった三人が、乱歩の生まれた名張の、語り部の宿に行った。
子供のころ、じいちゃんが、パチンコの玉に、茸を使うと危なくないよと教えてくれた。僕たちは茸鉄砲と呼んだ。
薬屋を営む男が作り出した茸の薬。寺の人が大量に注文する。いったい何に使っているのか?
夢の中に猫の玉と茸が出てくる。玉と茸の魂について話をしている。やがてその男は──。
江戸の谷中、雷が墓場に落ちた。新たに埋葬された棺の中の死人に茸が生える。
動物園のオランウータンが刺された。一匹だけではない。