命を金で買えるようになった時代。 そんな世界で、一人の少女は限りある命を愛する人と生きることを望んだ。一人の青年は限りなき命を愛する人と生きることを望んだ。交わることのない望みを抱く二人は、やがて世界の始まりにある時計台の元で出会うこととなる。 「私は、自分の命を生きたい。愛するあなたとたくさんの思い出を作って。」 「俺は、死にたくないんだ。愛するお前との時間を永遠に過ごしていくために。」 あなたなら、どちらを選びますか? ー限りある命を、愛する人と生きるのか。 限りなき命を、愛する人と生きるのか。ー
恩師渡辺とも喧嘩別れし、更なるひきこもり状態に突入したあづみ。一方何も手の打てない渡辺はある場所へ行く。そこには胸の奥にしまう辛い思い出があった。
「晴れて、暑い日の方がいいのかもしれんなあ。こうして木陰に入っても、日が差さんことには日陰も出来ん。従って木陰も出来ん。だから、この木の下にいることは、無駄ではないかと思うのだが、どうだろう」