「目白にあるシアター風姿花伝にて観劇。プロミシングカンパニー特別企画の1ヵ月ロングラン公演作品。 ……」
人は、とても我が儘で。 人は、とても残念で。 人は、とても非力で。 それでいて、強欲で。 でも、それでも、それは、仕方がない事だ。 少なくとも、私はそう思う。 「ちっぽけな『世界』のお話」
「私、誰かに狙われてる気がするんです」 破滅的に勘の良い、鷹野鏡花はそう言った。そこから物語は始まり、そして終わる。
検査入院していた柏原は扉の外から聞こえてきた”寿命”という言葉に反応した。やはりどこか悪いのか。明日知らされる結果が恐ろしかった。