双子(姉弟)の話。 姉が駆け落ち同然で家出をして受難に立ち向かい、弟はよい子の仮面を被りながらタブーを冒す。 自分がしてきた思いを糧に、素敵な家族を築こうと奔走する姉と、家族が壊れることを狙う弟が織り成す家族小説。
「わたし……は、結婚したいのかしら……したくないのかしら……」 14歳の王女はその時期、自らが女王の器を受け入れるか 婿を受け入れ跡継ぎを授かるか……それを目の前にして悩みを抱いています。 「やっぱり……わたしは結婚なんてしたくない!!」 少女の頑なな気持ちは氷解する日が来るのでしょうか。 ……それは、今から一年後の、とある男性と夕暮れ、鳥を見た日から 少女の心の中で変化が訪れるのです。
これは自然に対する暴挙というものだ。眼前に広がる光景に圧倒されながらも、男はそう思った。久しぶりに戻った故郷の村は、まるで様子が一変していたのである。男が幼い日々を過ごした森は切り払われ、柔らかな曲線は幾何学的な直線にとって代わられ…