『女子高生の東雲千鶴が、昔転校したクラスメイトと再会することで、物語が始まります。転校生の彼はある秘密を抱えていて――』 この度、冬込みに出ることになりましたので、作品の冒頭部分を宣伝として公開しました。
「ねえ、ねえ、あなたったら」 妻が少し甘えたような声を出したので、久々の休みでゴロゴロしていた大柴は、イヤな予感がした。「うん?」「今ちょっと手が離せないから、回覧板を持って行って欲しいんだけど」 そら来た、と思いながら、念のため......
自由詩です。最近思うのです…。残された時間もわからず生きている中、その「また明日ね」という言葉の裏には寂しさが含まれているんだなぁ~、と。
母子3人暮らしの親子が支えあって生きてゆく姿を、子供の視線からとらえて書いてみました。 子供って案外敏感で、それでおとなの行動よよく見ているんだなと思うことがあります。
昼休みの教室。 二人の女子高校生が二つの机をくっつけ、向かい合っていた。 一人は茶髪のショートヘア、活発的な女の子"みっちゃん"、もう一人は綺麗な黒髪をポニーテールにした無表情な女の子"まいこ"。 「今から掛け算の勉強をしよう!」 昼休みの喧騒を切り裂き、みっちゃんが唐突にそんな言葉を発した。(全2章)