いつまでもあついなつはにがてです
なつはあついですね。いつまでなつですか。
昼の来なくなった世界。エネルギーの確保が困難になり、都市を放棄した世界。 シイとアリスは、小さなコロニーで兄妹のように育った。「パーツ」として、世界の行末を担う存在として。 「ワタリの祭礼」を経れば、世界は「次の世界」へと移行すると人々に信じられていた。だが、シイとアリスだけは、真実を知っていた。「パーツ」の自分たちが何を意味する存在なのか。この世界が今後どうなっていくのか――。