俯瞰

僕が生きていた頃、楽しかったなあ
誰も傷付けないように、次は何にもなりたくない。
分かってくれる?

君と一緒に居た頃、楽しかったなあ
過去に戻りたい夜明けの朝は何処か切なかったもんな。
今更なんだけどね

距離が遠ければ遠いほど
存在する意味は無に等しかったけれど、
近くに座ってた君の笑顔が
今思えば、全ての理由だった気がしてるよ。

色々なことがあったけれど
風に吹き飛ばされて、忘れている途中に、
元々の型があった場所へ
少しずつだけど、歩き続けてみるよ。

声がする 僕は分かるよ
この世で 僕だけが分かってるつもりだよ。

これで終わりなら、どう思う?
他にも選択肢はあったのかな?
今なら言える、君の人生が
今までの、僕が生きていけた理由なんだよ。

君は何処かな、見渡すけれど
ここは邪魔が多すぎる、他をあたってみるよ。
元々の型があった場所へ
少しずつだけど、歩き続けてみるよ。

俯瞰

俯瞰

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2020-04-13

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