それが君じゃん

告げた言葉と季節の裏側で
首を絞めた君
完成された雰囲気が嫌いで
窓を開けた君
閉鎖された心を一人屋上で
野放しにした君

そのどれもが君らしくていいじゃんか

その存在を消さないで欲しいんだ
透き通ったその声で死にたいだなんて
まだそこへは君には早すぎる
だけど僕は君の気持ち良く分かる

明るい言葉を言う暗い君に
顔を落とした僕
精神的に幼い大人が嫌いで
子どものままの僕
いつまでも人生に臆病で
本気で生きれない僕

それでもこれが僕だからいいのかな

この存在が生きている理由なんだ
散々生きて泡みたいに弾けるなんて
まだそれには僕には早すぎる
だなんて自分自身を慰めてる

何もぱっとしたことは言えないけど
突然ぱっと現れて君を止められないけど
別にそれでもいいじゃんか
青空の下に居れればいいじゃんか
親でも友達でも死ぬじゃん
寂しいし切ないけど死ぬじゃん
人生なんてそんなんでいいんじゃん
生きたかったら生きればいいし
死にたかったら
簡単なことだよ 抱え込むなよ
もっと楽になろうよ
それが君じゃん

それが君じゃん

それが君じゃん

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2019-04-22

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