耳がある世界に感謝

沈黙という自然状態の中
人は石と石とをぶつけた

カッ!


より構造を!
より審美を!
より様様を!

人間は音にのめり込む

音符に和声に対位法
モーツァルトとベートーヴェンとサティ
ロックやジャズやR&B

追究された
大衆化した
思念を運んだ

音楽のない世界があったとしたら
人間の耳など化石でしか存在しえなかった

耳がある世界に感謝

1日に2作を公開することなど、今後は天変地異が起こっても有りませんね。断言します。(とあるアニソンを聞きながらこれについて練っていたなんて口が裂けても言えませんね。)

さて、我々は音の潜在性に気づき後世に伝えていった人達をもっと尊敬しなければなりません。Homo sapiensかMonkeyか判別のつかないような先祖から、クラシックが市民階級でも聞けるようになった17世紀以降の欧州の名もなき無数の人々に至るまで、今の音楽は過去の人間に支えられて存在しています。

そして、様々な偉人(詳しくは存じ上げませんが、ピタゴラスが音階を生み出したという話もあります。)の活躍もあって音楽学は発達し、素晴らしい理論(コード)や調和(ハーモニー)は生み出されてきました。

彼らはこの荒々しい自然の中で、野生に乏しい人類が常に緊張状態で生きている中に、美という人類の活力を生み出すのに多大なる貢献をしたのです。

そうしたものを私達は継承し伝えていく義務がありますと私は考えます。

耳がある世界に感謝

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2018-11-08

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted