プロット「のんのんのんとPart2!」

新しいプロットを考えています。法律や規則には違反していないからという理由で、社会通念や道徳から甚だしく離反した言動を様々な形で行う人間の群れを描こうと思います。

以前、「のんのんのんと、、、」というプロットを投稿しました。その設定を使おうと思います。つまり、有料職業紹介という形でイタリアンレストランでアルバイトをする初音ミクを狙い陥れるため、未知の反社会組織(悪魔崇拝者の集まり)のメンバーGとHがもっともらしい屁理屈(偽善、異端)を振り回し、レストランに非常識不道徳極まりない状況をつくろうと企むストーリーです(悪徳の果実を健全な普通の人間に味わわせ、最終的には彼等を反社会的勢力のメンバーに加えるという計画です。ミクは悪徳の果実を実らせるための犠牲者です。)。

GとHの今回の手口は、「飼い殺し」です。「飼い殺し」は、未知の反社会的組織がその勢力拡大のために用いる常套手段です。ある人間を「飼い殺し」の状態に置くことにより、その組織内に排他的差別意識を生じさせるものです。それは職場の業務だけではなく、従業員のプライベートの監視にまで及びます。

第1部〜GとHの手口と、その障害であるJを追い出すこと。

1)
その手口。
若い新入社員のIは、ワインエキスパートの試験に合格し、次はソムリエの資格取得を目指している。しかし、Iはソムリエやその見習いとして入社したのではない。ホールサービス員として入社したのである。ソムリエ受験資格を得るための業務経験を積もうと毎日の仕事に励んでいる(細かい事を書くのも何であるが、ソムリエの資格取得は会社側の希望や要請ではない。I自身の希望である。その費用等は全てIの負担で、勤務時間以外のプライベートな時間を使って勉強している)。、、、しかし、GとHはIを洗い場に配置換えしようと企む。その屁理屈。「長年の大切な顧客がフルコースのメニューを注文された、シルバーに小さな食材か食べカスの汚れがあった、客は大変ご立腹され、もう来ないからと言い捨て店を出て行った。、、、洗い場の作業は簡単なようで難しい、非常に繊細で難しい。例えば、ホテルの宴会·レストランのサービスを考えてみるがいい。洗い場で洗い上がりのチェック、厨房で盛り付け時の食器チェック、テーブルセッティング時の食器チェック、セッティング後の食器チェックと磨くこと、このように3重4重にチェックをしている。まだまだ若いIさんに洗い場は誠に相応しい仕事だ、大切な店を守って欲しい。」、、、確かにホテル等では3重4重にと食器の汚れのチェックをしている。洗い場、キッチン、ホールスタッフ、その他全ての従業員がそれぞれの立場で食器をチェックしている。それをGとHは、ほとんどのチェックをI一人に背負わせるつもりらしい。

2)
その手口。
この店では、パートは2週間に一度、希望勤務曜日と時間のシフトを提出することになっている。何時いつまでに提出し、何時いつまでにシフトを決定することになっている。シフトの計画、決定は全て店長が責任を持って行っている。それで全て上手くいっている。しかし、GとHがシフトに関してチャチャを入れる。、、、GとHに店長もIも強制され、Iはやむなく洗い場に入る回数、時間が増えてくる。ある日、これこれの事情で洗い場の学生アルバイトが連絡を入れて仕事を休む。時間的にも仕事量的にも、その負担はIにかかる。そこでGとHはこのように言う。「この店には、正社員、パート、有料職業紹介所スタッフの3タイプの従業員がいるが、今一度、シフトの計画を全体的に見直すべきだ。I君にはそう主張すべき権利がある。」、、、この件に関して、Iは口を閉ざす。「自分をダシにして、GとHは良くないことを企んでいるのではないか?」自分を洗い場に追い込もうとする二人を見て、Iはそう懸念したからである。

3)
その手口。
GとHは、店に対する自分達の影響力が弱まることや、自分達に対する従業員の印象が薄れることを、何よりも恐れる。未知の反社会的組織の勢力拡大のため、そのメンバーは様々な会社やその他の組織に潜入して暗躍しているわけだが、勢力拡大という目的(ノルマ)の達成に差し支える可能性が極めて高いからである。、、、この店には多くのパートや職業紹介所スタッフがいる。極めて偏差値の高い大学の学生も多い。優れた論文や作品を発表したり、クラブのスポーツ等で優秀な成果を上げる学生がいると、GとHはそのような学生を退けようと企む。、、、「今は試験の時期だ、学生は休む可能性が高い(もちろん事前連絡を入れて)、しばらくは職業紹介所スタッフを多めに雇い、パートを休ませよう。」このように単なる憶測でシフトを決めようと企む。、、、「現在の職業紹介所スタッフの人件費はこれこれで前年の今時分より高い、しばらく彼等の使用は控え、パートを多めに使おう。」このように事実を上げてシフトを決めようするときもあるが、売上高を考慮すると、職業紹介所スタッフの使用に問題は無い。

4)
手口と営業姿勢の矛盾。
GとHは、ソムリエの資格取得を目指すIを洗い場専属の正社員に配置換えしようと企み、屁理屈を武器にスタッフの中を暗躍する。当然、IはGとHに反発する。するとGとHは、経験のあるパートや職業紹介所スタッフを見境なく洗い場に放り込もうとする。このようなGとHの言動は、店の従業員に対する彼等の日頃の言葉と、明らかに矛盾している。

GとHは日頃から次の様な言葉を従業員に言っている。「サービスは笑顔をもって。サービスは丁寧に、かつスピーディーに。お客様の質問には要領良く分かりやすく答えるように。」

もしもサービスの時に、料理の盛り付けを崩してしまったり、お客様の衣服を汚してしまったりする状況が比較的多いのであれば、店の営業時、サービスの十分な経験者を前面に出さなければならない。もしもサービスの時に、料理やドリンクについてのお客様の質問に対して、適切な説明をすることが出来ていない状況が比較的多いのであれば、店の営業時、Iのように料理やドリンクに詳しい従業員を前面に出さなければならない。もしも洗い場の人手が足りないのであれば、どの様な人手が足りないのかを見極め、相応しい従業員を募集しなければならない。

ところがGとHは店の現状を見極めることをせず(もっとも、GとHはサービスやキッチンの業務経験はもちろんのこと、飲食店自体の業務や作業の経験は皆無であり、作業の手順や手数など何も分からないのであるが)、「もしもまた今度、客の食器に食べカスが付いていたら、どうする?もしも、もしも、もしも、もしも、もしもしもしもし、、、」という論法で、見境なく従業員を洗い場に放り込もうとし始めたのである。

5)
G及びHとスタッフの対立。
GとHは、希望職種や希望勤務時間等に関して、従業員を抑え込もうと企む。GとHは、自分達の偏執狂的道徳を従業員に押し付ける。

偏執狂〜(コトバンクから引用)普段は思考意志、明晰で秩序のとれた行動を保っているが、いったん妄想が始ると、攻撃性、不機嫌、猜疑的な傾向が現れる。妄想体系は、基本的に被害か誇大かの2方向を示す。

少し前に次の様な出来事があった。大学生アルバイトのJが夏目漱石の「心」について、優れた小論文を自分のブログで公開した。するとGとHは、Jに関して、「Jは実業やビジネスを嫌い不信を持っているのかもしれない。働く皆を心底では良く思っていないのかもしれない。警戒しよう。どんな些細な言葉でもJの言動を全て報告するように。」と被害意識のある言葉を執拗に言い始めたのである。

GとHは従業員と対立する。

6)
GとHの新たな作戦。
未必の故意。(容認出来る表現かどうか分からないが)合法的殺人。悪魔崇拝者のメンバーであるGとHは、この様な事態を店に発生させるべく、活動を開始する。

その活動、又は手口は極めて巧妙なものである。ある不幸が生じた場合、その罪は、(例え罪の深さには各人により程度があるにせよ)その現場に居合わせ、不幸の可能性を予見することの出来る知識と経験のある全ての人間にあるのであるが、あたかもその罪は、不幸を生じさせた行為に直接関わった極めて一部の人間、あるいはたった一人の人間だけにあるという、誤った判断を人々にさせてしまうものである。

7)
GとHの新たな作戦。
パートや職業紹介所スタッフとして、GとHの仲間が店に入る。→その仲間がIに関する次の噂を店に流す。「既に正社員のIは仕事に対してやる気など無く、皆を嫌っているのではないか?」→そのような噂を事実とするため、GとHの仲間がIに対して失言を誘おうと動く。→もしもIが失言を言えば、例えそれがIの冗談であってもその言葉を原因として、Iと店の健全な従業員(つまり悪魔崇拝者のメンバーではない従業員)との間に対立やトラブルを作ろうと企む。

聡明な初音ミクは、Iよりも後に店に入ったパートや職業紹介所スタッフの数名の者には、Iに関する何か含みのある嫌な被害意識的な言葉が多々あることに気づく。

8)
GとHの新たな作戦(その障害〜Jを追い出すこと)。
Iを「飼い殺し」することによって店に悪徳を広めるにあたり、GとHには、Jの存在が大きな障害となる。何故なら、Jはその人格が剛毅で誠実であり、Iに関する噂や中傷に全く完全に惑わされないからである。そこでGとHは、初めにJを追い出すことの必要を痛感する。

Jは、週に4日、夕方から5時間のアルバイトをしている。残業も可能である。それをGとHは、「しばらくは学生アルバイトの勤務希望者が多い。」「しばらくはこれこれの都合で職業紹介所スタッフを多く使う。」等の理由をつけ、しかも実際にそうなるように店の事情を操作加工し、Jには週に1日か2日だけの勤務希望に変更するように言う。仕方無くJはその話を承諾し、他のアルバイトとの掛け持ちを始める。、、、しばらくして、GとHは次の話をJに伝える。「この店はスタッフの人数が多い。様々な変動があった。パートも職業紹介所スタッフもレギュラー勤務希望の者を優先的にシフトを組みたい。大切な店のために。今となっては、J君には週に1日だけしかシフトに入れられない。、、、もっともJ君は元々週に4日の勤務をしていたので、レギュラー勤務にもどらないかと一言声を掛けようと思ったが、掛け持ち先の事を思いやると、声を掛けるのも迷惑になるんじゃないかなと思ってね、そうする事を控えたんだ。」。Jの静かな答え。「解りました。仕方ありません。急でたいへん申し訳無いですが、今日でここの仕事を終わりたいと思います。お世話になりました。」、、、こうしてJは自ら身を引いた。Jは、GとHの独善的偏執狂的姿勢に何か異様なものを感じていた。

尚、このような事を経験したのは、後にも先にもJたった一人である。

9)
GとHの新たな作戦(その失敗)。
Jを追い出したGとHは、共に、素晴らしいビジネス的振る舞いをしたと考えている。しかし無邪気なパートや職業紹介所スタッフは、今回のJの件に影響されて様々な不満を口にする。
「パートの私が、週5日のレギュラー勤務から3日程の勤務に変更の希望を伝えたとき、店長もGさんもHさんも強く反対されました。それなのに、なんでJ君だけ『優遇』されてあんなに気楽なアルバイトしてるんですか?」
「J君は時給が1200円に上がってから、すぐに勤務が週に1日か2日になって、静かに円満退職なんだ!うん、そういうのもありだと思う(^^)。スタッフに優しいお店だね、ここは。私も頑張って給料上げよッ!」
「、、、ん〜、なんかこう私がイメージしていたバイトと違うう〜。私も週に1日か2日のバイトにしたいですぅ。お小遣いは間に合いますから心配しないで下さい。」
「調理長は仕事が完璧でとても優しいけど、洗い場のおばはんやキッチンのパートのおっさんの口うるささは、一体なんなんですか?もう嫌です。」
「うううッ、私も円満退職したい。」
「本来なら今ここで仕事しているはずのJ君が女の子と一緒に食事しに来たああ〜。」
「あ、もしもし、派遣の何何です。すいませんが風邪でバイト休ませてください。」
「あ、もしもし、バイトの何何です。授業の延長で突然コンパすることになりまして、お茶会ですね、すいませんがバイト休ませて下さい。」
「初めまして、こんにちは!昨日入ったアルバイトの何何子です。新米のぺーぺーです。時給1700円目指して頑張ります!!、、、私に凄い落ち度があったり会社の経営事情が苦しければ仕方ありませんが、そうでもないのに私の首切ったりしないよね??」
「ウオッス!!!キッチンのパートの何何男です。46です。見た目はいかついです。ちなみに自分は口うるさい方のオッサンではないです。、、、一番デカイ牛刀なんかで、キュウリをまとめて10本くらい一度に輪切りにしたりしています。肉や魚をさばくのはもちろん、フライパン、オーブン、フライヤー、そこ鍋、そして電子レンジのチンまで、全ての加熱調理OKです。よく他のスタッフから、人の三倍四倍働くねって、言われたりしちゃいます。三倍四倍です。、、、でも、決して人の仕事を横取りなんかしていませんよ、笑。皆が皆、適切な量の作業をこなすことが出来れば理想ですが、なかなかそう上手くいかないですね。前日や当日に比較的大勢の予約が入って(もちろん、予約受け入れが何かの都合で無理な時は店長が丁寧にお断りしていますが。)急に3時間程大量の仕事をこなさないといけなくなったり。、、、ところで店の人件費削減の都合、GさんとHさんから他店への移動を勧められています。これって何か矛盾してないでしょうか?、、、話が外れますが、GさんとHさん、少し頼りないです、涙。自分が他のスタッフから三倍四倍の仕事すると言われるからって、その言葉を鵜呑みにして到底無理な仕事をしてくれって言うんです。、、、どのような無理な注文を言うのかというと、他の分野の仕事で例えれば、日本商工会議所のビジネスキーボード認定試験というのがありまして、日本語の場合試験時間10分間で全900字をミス無しに入力するとS評価なんですが、その評価を得たから一日8時間の勤務をずっと10分間900文字入力プラスアルファのペースで仕事をすることは肉体的に不可能だと思います(自分は入力の仕事経験無いので、間違ってたら、ごめんなさいm(_ _)m)。また、コースメニューのサービス方法がトレーサービスや皿盛りサービスだけの場合、たいていの店ではサービス員一人で10席程(あるいは10名程度)を担当していると思いますが(もちろん同時に複数のお客様からオーダーがくるときもあるんで、サービス員同士のフォローは必要です)、サービス員が十分な経験者だからと言って20席(あるいは20名)を担当するのは、物理的に不可能だと思います。、、、GさんとHさん、その辺の事情が全く分かっていないようでして。無理な話を持ち掛けてくることが多々あるんです。」

GとHは、パートや職業紹介所スタッフの心情も、店の作業は目が回るくらいに忙しいということも、分かっているようで全く分かっていないのである。

10)
その後のJ。
新しいバイト先も飲食店である。そこでは毎週金土日の週末のみアルバイトをしている。Jは、前のバイトでの経験を、具体的な個人名や組織名は伏せたうえでブログに書き込む。夏目漱石の「心」の小論文を投稿したブログである。

Jは次の2点から、自分の経験は幼稚な偽善丸出しの策略に嵌められたものだと思っている。

A〜大幅に希望勤務曜日や時間を減らして欲しいと言われたのは、Jだけである。他のアルバイトは、例えば、2週間に1度、週3日の勤務を2日にして欲しいと言われた程度である(ついでに書き加えるなら、一時、店を離れていたスタッフは、そのほとんどが仕事に復帰している。)。

B〜正社員のIやその他のスタッフのプライベートに関して、GとHが店の営業に全く関係の無い事を偏執狂的に喋るのは(その目的はまだJには見当が付かないが)、必ず二人揃っている時だからである。

GとHは、新興宗教か何か分からないが、道徳的に歪んだ組織のメンバーではないかと、疑ったのである。

現在のJにとって、GとHが采配を振る店など、どうでもよいのである。パートや職業紹介所スタッフが仕事を失う可能性がある事を理解しているにも関わらず、店の体制を変えたがる。時給が950円から1700円まで上がる店において、パートや職業紹介所スタッフが仕事を失う可能性がある事を理解しているにも関わらず、店の体制を変えたがる(パートは950円から1700円まで、有料職業紹介からのスタッフは1100円から1700円まで昇給する)。

ところでJは、週に一度ある語学学校に通い始める。毎月8000円の月謝制である。有名大学出身の先生や生徒といろいろ知り合いになる。第一週と第三週はヒアリングと会話の授業である。これは難しい。第二週と第四週は作文及び日本語から外国語への翻訳の授業である。Jは400字から800字程の日本語を初めに書き、翻訳している。文章を書くことは、Jにとって苦痛でも何でも無い。

すると、しばらくしてKという若い男性がJと同じクラスに入って来る。GとHの仲間、反社会的組織のメンバーである。もとよりKは語学に興味など全く無い。語学の習得は異常な程遅い。そのようなKは先生に対して偏執狂的な道徳やマナーを要求し、Jと先生や他の生徒の間を狂わせようとする。

第2部〜GとHの新しい飼い殺し作戦。

11)
GとHの新しい飼い殺し作戦。
(以前のプロット「のんのんのんと、、、」に書いたことであるが、GとHは外部の経営コンサルタントである。従業員が負担に喘ぐ姿を見て優越感と満足を覚える人間である。特に、女性の従業員が負担に喘ぐ姿を見て優越感と満足を覚える歪んだ性癖の人間である。、、、又、ある従業員とある従業員をずーっとくっつけたり、ある従業員とある従業員をずーっと離したりしようと、もっともらしい屁理屈を捏ねくり回して従業員をその様に動かそうと企む。ついでながら、GとHは自分達を、「道徳の大家」「人間関係の大家」であると自認している。そう自認するだけあって、従業員のことなら何でもかんでも知っている。職場における従業員のプライバシーを侵害することは、GとHの最も得意とするところである。)

Jを追い出したGとHは、Iを洗い場専属の正社員に配置換えするために、新たな企みを考える。Iと他の従業員との間にトラブルを生じさせるという企みは、反故にする。Iの興味と希望職種を洗い場の仕事に変更させることは、不可能である。GとHの二人だけが、Iを洗い場に移そうと動いても、他の従業員から反対などされる。、、、それならば、他の全ての従業員に、「店の現状、洗い場にはI君がどうしても必要なのではないだろうか?」という疑問のような思いを、抱かせれば(いだかせれば)良いのである。GとHは、そのようなぼんやりした思いを従業員達の胸に植え付けてその思いを各自からせっせと掻き集めるため、パートや有料職業紹介所スタッフとして店に潜入した仲間をこき使って様々な噂を流し、スパイ活動をさせ、ギャグ漫画の世界を店に成就させるつもりである。

GとHは、店のスタッフや当事者達にはっきりと知らせることなく、内密のうちに、Iを新人の洗い場アルバイト(この新入りは、悪魔崇拝者のメンバーである。)の教育調教師に仕立て上げようと企む。「新人君の輝かしい成長のためには、どうしてもI君が新人君のそばに必要なの。何時までも何時までも、ずーっと二人一緒に頑張ってね。私達、影から君達を見守っています。」こういう思いをぼんやりと店の全ての従業員に与える企みである。

ところで、GとHと新入りは、Iがけしからぬ失言を言うようにそれとなく働きかけ、もしもIが失言を口にすれば(例えば、仕事のやる気なんかない、こんな店嫌いだ〜、などの類い。)、新入りは「裏切られた傷付いた僕バイト辞めちゃう。」という理由でアルバイトを辞め、更にGとHは「有能なアルバイトが辞めた責任をとって洗い場専属の正社員になりなさい!」という形のIの飼い殺しをも計画している。

さて、Iと新入りが一緒に洗い場業務をする初日、Iは自ら陽気に大失言を言う。「初めまして。社員のIです。担当はホールサービスです。新人さんは、飲食の仕事そのもの今回が初めてですね!、、、この店に限って言うと、洗い場業務はとても楽です、ホールサービスやキッチン業務は難しいですが。、、、例えば、宴会場のある日本料理店や中国料理店のようにゴワゴワした嵩張る重い食器がほとんど無い、焦げた鍋やしつこい油汚れの下げ物がほとんど無い、一つ数千円数万円の食器は皆無、安くて丈夫な食器ばかりで60度や70度の熱水をかけてあげるとほんと喜ぶ、食器の形はほとんど真ん丸で一つの洗浄ラックにたくさん入る、厄介で汚れの多い調理器具の洗浄はたいていキッチンスタッフが自分でする、こういうお店だからです。パスタやサラダなど軽い汚れの下げ物がほとんどです。、、、作業の基本的な流れを言うと、正面左側の水槽には食器洗剤の入ったお湯が張ってありここで食器をスポンジで洗います、正面の水槽にはお湯だけが張ってあり食器を濯ぎます、正面右側には洗浄機用のラックがあり濯いだ食器を並べます、そしてラックを右隣りの洗浄機に入れ食器を洗浄します。、、、洗浄の時間は1回約1分です。その初めの30秒程で次の洗浄する食器·ラックの用意をし、残りの30秒はぼ〜っとするも良し、オーダーに追われるサービス員を見てニヤけるのも良し、こんな感じです(^√^)。洗い上がりのラックが3つくらいたまったら食器のチェックと整理収納をします。、、、お店の営業時間中、途切れること無く洗浄機を使うのは限られた時間だけです。洗浄機を動かすのは10分15分に1度というのもよくあります。つまりヒマヒマなんですね。それで易しい調理補助もすることになると思います。、、、洗浄機を途切れること無く動かす来客のピーク時には1人の洗い場補助が付き、その人が洗い上がりのチェックと整理収納をします。だからピーク時でもオーダーに追われて苦闘するサービス員を見て微笑む余裕があります
\(^0^)/。洗い場の補助はたいてい女の子なんで、その子は苦闘のサービス員に発破かけてます。、、、ところで、GさんとHさんから、ホールサービスを辞めて洗い場専属の正社員になるよう言われてるんです。給料はホールサービス員のままです。こんな楽な仕事してホールサービス員の給料!こんなのもありかなと、、、。しかしソムリエ取得したいので、もしも洗い場に入ったら、半年程働いてお金貯めて、その後は武者修行ですね。もしも僕が辞めたら、ここの洗い場のKINGになってください!」

12)
GとHに対するスタッフ達の疑問。
しばらくして、女子学生Lがアルバイトとして店に入る。LはGとHの仲間ではない、普通の人間である。研修期間中は胸に「研修生」の語句の入った名札をつける。経験者のサービス員の下に付くという形で、そのサービス員から具体性のある指導を受ける。指導をするサービス員は、基本的に毎回替わる。一人のサービス員が、アルバイトの昇給に影響してはならない。、、、研修内容は、サービスの一連の作業やその要領である。受付の者が案内した客のお出迎え、着席時の椅子引きと着席補助、メニューやお冷の提供、オーダーの取り方、料理やドリンクのサービスの仕方、食事中のサービスのこと、店を出て行かれるお客様のお見送り、テーブルセッティング、等である。、、、店長、社員、パートリーダー等が担当する店全体の運営、切り盛りに関係することは、研修しない。

さて、研修を受けるLを見ていて、ホールサービス員達はGとHの「洗い場の新人君には、I君から様々な事をしっかりと学んで欲しい。」という極めて漠然とした言葉を思い出し、疑問を持つ。「基本、一人で担当する軽い汚れの下げ物の洗い場作業に関して、何を研修するのだろう?」

(尚、前にも書いたが、GとHは、特に女性スタッフが負担に喘ぐ姿を見て優越感と満足を覚える歪んだ性癖の人間である。しかしそのために、方法として、やたらと仕事量を増やしたり仕事のペースを上げることは出来ない。人間の食生活というものは安定しているものである。そこで方法として大事になるのは、ある従業員とある従業員をずーっとくっつけたり離したりする事であり、そうする事により、毎日の一定した業務が次第に負担になるよう、少しづつ仕向けていくのである。、、、お客様への料理の説明について、Iがアドバイスしてくれて助かったというスタッフは多い。)

13)
GとHに対するミクの疑惑。
ミクは夏目漱石の「坊ちゃん」を読む。学校という職場を舞台に、赤シャツがエゴを満たすため、もっともらしい理屈を捏ねくり回してうらなり君を僻地のお猿の世界へ飛ばしたり、もっともらしい理屈を捏ねくり回して新しく学校に来た坊ちゃんを手懐けようとしたり、そういう策略に満ちた人間模様が滑稽である。、、、しかし、赤シャツの策略のため、誰かの仕事の負担が増えるというようなことは、描かれていない。

第3部〜GとHのミクへの攻撃開始。

14)
GとHによるミクへの攻撃開始、その手口。
最近、Mというパートが入社した。学業は終了したフリーの男性で、年齢は20代前半である。職種はキッチンスタッフである。ここで経験を積み、調理師免許の取得を目指している。自分の希望を面接時に店長に伝え、認められ、採用が決まった。

しかし、GとHは、またしてもMの仕事を洗い場作業中心にさせようと企む。食材の扱いに関しては、ジャガイモや玉葱などの下処理のみに限定しようと企む。そのためのGとHの屁理屈は、「そのような作業も十分立派な調理作業だ。最初の1年2年は、それで十分だ!石の上にも3年、玉葱と共に3年、涙を流して精進するがいい。」というものである。

Iに関する一連の出来事や今回のMの出来事を見ていて、気立ての良い凛としたミクはさすがにカチンとくる。ミクは調理に関しては素人であるが、あえてGとHにいくつか質問をする。「生物(なまもの)と調理されたものの違いを一言で簡潔に言えば、基本的にどう言うことが出来ますか?」。GとHは答えられないが、もったいぶった横柄な態度である。ミクは内心、「火(熱)を通しているかいないかの違いだということが分からないのだろうか?本当に飲食に関するコンサルタントなんだろうか?」と思う。続けてミクは質問する。「収穫したばかりの野菜や果物の様々な汚れを落とすことは、いわゆる社会通念上の調理の工程に含まれますか?」やはりGとHは答えられない。更にミクは質問を続ける。「調理師教本に書かれた一連の調理作業の工程を考慮して、ジャガイモや玉葱の下処理作業にだけ従事していて、本当に調理師の受験資格が与えられますか?」やはりGとHは何も答えない。ミクの最後の質問。「受験資格があることの証明書は、どんなものですか?」GとHは沈黙のままである。

ある作業内容とその形式が、例えば調理師業務のように、国家資格や公的検定等である程度基本的なところで決まっている場合、GとHの屁理屈や策略を打ち破ることは、容易い。しかし、そうでない作業の場合、GとHは猛然と屁理屈を武器に、従業員を意のままに支配下に置こうと企む。

さて、ここからGとHのミクに対する攻撃が始まる。

尚、GとHの話を聞いたMは、翌日、無断でパートを辞めた。

15)
飲食店におけるジャガイモ君と玉葱さんの下処理について。

ジャガイモ君→土の汚れを洗い流し、皮を剥き、新芽をとる。ここまでが基本。それ以降のカットなどはメニューにより異なるので、キッチンスタッフの仕事。

玉葱さん→ペティナイフで茶色の硬い表皮を剥く。ここまでが基本。それ以降のカットなどはメニューにより異なるので、キッチンスタッフの仕事。

下処理は、決して平易で楽な作業とは言えない。ジャガイモ君と玉葱さんの量が増えれば増えるほど作業にはスピードが要求され、重労働である。冬は水の冷たさが厳しい。

16)
GとHに対する上からの叱責。
GとHは、飼い殺しの手段で店に悪徳を広めることが出来ず、初音ミクを陥れることも出来ず、レストランの従業員をメンバーにすることも出来ず、そのため悪魔崇拝者組織の上から叱責を受ける。その概要。「誠実に汗を流して働く者ほど、バカを見て借金を背負う。こういう状況をレストランにつくれ。、、、お前達のいるレストランは極めて人通りの激しいビジネス街のど真ん中にある。自然、誠実に汗を流して責任ある難しい仕事を受け持つスタッフが複数いることだろう。そういうスタッフはそのままどんどんこき使え。可能なら時給を上げるな。、、、しかし、その一方では楽チンな仕事しかしないスタッフを作り、時給だけは四の五の理由をつけて十分にあげてやれ。そんなスタッフを作るためには、我々のメンバーをレストランに潜入させてやろう。そうしてスタッフの間に不平等感と敵対意識をばら撒け。、、、そういう状況が完成した時、初音ミクに困難な仕事を担当させ、いや、担当させるのではなく、ミク本人の知らない間に仕事を背負わせ、思う存分失敗させてやれ!そんな惨めな初音ミクを嘲笑う者こそ、我々の新しい仲間だ。、、、
いいか、もう一度言う。『公明正大』という言葉があるだろう。その意味は、『公平で私心がなく、隠し事をせず、堂々としているさま。 』だ。この『公明正大』さの全く欠けたレストランを作るんだ。夏目漱石の坊っちゃんの悪役の赤シャツのように振る舞え。これがお前達へのアドバイスだ。」

17)
GとHの下調べ。
GとHは、初音ミクのアルバイトに対する意識を探るため、「公明正大」という言葉を用いて話しかける。このイタリアンレストランでの勤務日数、勤務時間を増やしてみないかと話しかける。ミクの答え。「GさんとHさんは、本当に誠意を持って『公明正大』という言葉を使っていますか?それでは、何故、ホールサービス員として入社したソムリエ志望のIさんを、本人は全く希望していないのに、執拗に洗い場専属にしようとするのですか?何故、本人達には目的も何も知らせずにIさんと新人の洗い場アルバイトを執拗に一緒に仕事させるのですか(ここのお店の洗い場は、基本、1名でする作業です。ホールもキッチンも人手の足りない時が比較的あります。あらゆる意味で、他のスタッフの『負担』が増えます。)?何故、レギュラーの学生アルバイトで信用のあるJ君だけ、不公平にも勤務日数を削ったのですか?、、、『公明正大』という言葉には、『私心の無い』という意味が含まれます。しかしそれは、果たして、ソムリエ志望を捨ててまでして洗い場に入って会社に尽くせ、というような意味でしょうか?、、、今の私には、『公明正大』という言葉を使うGさんとHさんを信用することは、とても出来ません。」

GとHは、内心、「ガビ~ン、こりゃまずい!初音ミクはこのレストランの仕事を辞めちゃうぞ。」と思う。

18)
ミクへの摩の手。
学生アルバイトのOが、1ヶ月後、ここでのアルバイトを終了したいと店長に伝える。どうしても辞めたいと言う。それ程何が嫌なのかもう一つはっきりとしないが、だいたい以下のような内容を店長に話す。
「GさんとHさんがどうしても苦手だ。スタッフに余計な要領の悪いことばかり言っているみたいだ。キッチンの口うるさいアルバイトの親父さんから、赤シャツみたいに生卵を投げつけられないだろうかと、冷や冷やする。、、、ミクちゃんもあの二人が苦手だと言ってた。お店の閉店後、スタッフの少ない時を見計らって、ミクちゃんだけ呼んで、何かやり込めようとするような気配で、話し合おうとするんだ。今後もこんな感じなら、これからはランチタイムを中心とした勤務に変更してもらうよう、派遣会社(有料職業紹介所)にお願いするって言っていました。」

19)
ストーリーの寄り道その1。
Nというキッチンのアルバイトがいる。30半ばの男性である。無口で愛想が無い。しかし仕事は良くできる。勤務状況も良い。

漫画デスノートとシャーロックホームズの愛好家である。「オレンジの種5つ」という小説とグリコ森永事件という現実の出来事に共通点を見い出し、研究している。また、グリコ森永事件やオレオレ詐欺等の犯罪組織の正体についても研究している。

Nは、GとHという二人のいい年をした男性が(しかも、二人は経営コンサルタントである)、自分達の本分をわきまえず、ただただ「幼稚」としか表現のしようのない事柄に執拗に長期間に渡って拘る様を見ていて、言いようのないおぞましさを感じていた。そこでNはカマをかけてみた。つまり、ある飲食店を舞台に、GとHをモデルにしたストーリーを書き、インターネットで発表したのである。もちろん、個人情報は伏せて。Nは、その事を、店のスタッフや知人などの誰にも話さなかった。するとNが予想した事態が起こった。誰かがこのイタリアンレストランを中傷し暴露しているという噂が流れたのである。

この噂を流した人間達は、グリコ森永事件の犯人組織と繋がりのある者達である。もしも可能であるならば、この人間達の履歴を調べてみるがいい。単に転職の回数が多いという言葉では説明のつかない不可解な履歴を見つけることが出来る。居住地が全く安定していないのである。各自が全く個別に実に様々な都道府県を渡り歩いているのである。仕事にしろ趣味にしろ遊びにしろ、全く何の成果も思い出も残していないのである。五体満足であるにも関わらず、全く生活の志向や生活感が欠如しているのである。

20)
以前のアルバイト仲間Jからのメール。
数日後、ミクはJからメールを受け取る。極めて長い文章のメールである。ミクに助けを求めているような趣きの内容である。以下はメールの要旨である。
「新しい店で週末を中心にホールサービスのアルバイトを始めて、2ヶ月が過ぎた。こちらにはずっと以前から、とても立派な経営コンサルタントさんがいる。中小企業診断士の資格を持ち、実務経験もしっかりとあるコンサルタントさんだ。もっともホールやキッチンの実務作業を担当しているわけではないけれど。メールマガジン等を発行し、コンサルタントに関する自分の姿勢や意見を広く公にし、一般の人々の意見を広く求めて参考にし、これからのコンサルタント業務の在り方を常に考えているとても立派な方だ。ちなみに僕は、コンサルタントの100%の方は『公明正大』な立派な人間だと無条件に信じている。、、、ところがだ、僕が新しい店でアルバイトを始めて1ヶ月後、その立派コンサルタントさんが店を去り、新しいコンサルタントが入ったんだ。しかも、その新しいコンサルタントは二人組だ。どのような経緯でこのような事が起こったのか、単なるアルバイトの僕には、分からない。その新しいコンサルタントは、そちらの店のGさんとHさんに似た事をこちらの店でしようとするんだ。つまり、調理師希望の従業員を洗い場専属に配置換えしようとしたり、人件費削減の名目でこの僕一人だけ勤務時間を大きく減らそうとしたり、そういう事をしようとする。、、、僕の勤務時間の件は、僕がこの店に入って1ヶ月と半が過ぎた頃の出来事だ。店長や調理長はびっくりして、新しいコンサルタントの案には反対し、僕をかばってくれた(最悪、僕が警察沙汰、裁判沙汰にするかもしれないと心配したのかもしれない)。、、、また、こんな事があった。こちらの店の、30前半の男性キッチンスタッフに(この人も、親切にも僕をかばってくれ、新しいコンサルタントを非難した)、母親と名乗る女性から、金銭の援助を求める電話が、直接、お店に入ってきたんだ。そのキッチンスタッフは一人暮らしをしている、母親に個人の携帯番号は教えているけど、お店の名前や電話番号は教えていないんだ。どのようにしてここのお店と電話番号を知ったのか聞くと、相手の女は電話を切ってしまった。、、、こちらの店でのこんな出来事と、そちらの店での類似の出来事、これらは単なる偶然だろうか?僕にだつて生活が掛かっている。もしも新しいコンサルタントが僕に対して理不尽なことを続けるのなら、たとえ警察沙汰にしようとも、今回は新しいコンサルタントと戦うつもりだ。、、、もしも差し支え無ければ、ミクちゃん宛のこのメールを、そちらのお店のスタッフに教えて上げて欲しい。魑魅魍魎とした得体の知れない悪い奴等が現実にいる。ただ分からないことは、そんな奴等が、身近な所で暗躍しているかどうかという事だ。僕の親友達には、大学オーケストラや吹奏楽団、そして合唱団のメンバーがいる。多勢から成るネットワークがある。皆んな、理不尽なクレームなど受けていないかな?あっ、音楽が趣味の人達は、レストランのことは関係ないか(笑)。、、、ミクちゃん達のお店はどうだい?危険なところは何も無い?もしも何かあればいつでも連絡して下さい。よろしく〜!!」

21)
ストーリーの寄り道その2。
悪魔崇拝者の組織のメンバーPが漫画デスノートを読んでいる。警察、検察、アナウンサー、アイドル等、正義を司る立場の者が全て悪役だという特色の漫画だと思っている。そんなところへ、組織の上から指令が入る、Pのスマホに。初音ミクのいるイタリアンレストランにホールスタッフとして潜入しろという指令である。このレストランは未経験者可だから、お前でも大丈夫だ、だから行け!という指令である。、、、実際、店に行き、面接を受け、採用され、1週間ほどアルバイトして、Pは頭を抱える、(困)!、、、確かに未経験者可だが、ああ、たいへんだ。個人的に練習、勉強しないといけない。みんなそうしてる。、、、トレーの扱いやお皿の4枚持ちやサーバの取り分けなど、個人的に練習しないといけない。キッチンスタッフはいろんな器具を扱う練習をしてる。料理、デザート、ソフトドリンク、アルコールなどメニューの数は軽く200を超えている。その食材やレシピも考えると、頭のキンキンはクライマックスさv(^&*)v。、、、組織の得意技、言葉尻をとらえて屁理屈を言うにしても、どう言えばよいか?未経験者大歓迎だから、その場で二言三言説明を受ければ、すぐに華麗に4枚持ちのサービスしたり包丁扱えたり出来るんじゃないんですか?広告の宣伝は出鱈目ですか?こんな事を言えば馬鹿笑いされる。、、、ああ、こんな店、来るんじゃなかった!!

22)
GとHの思案。
ある日の午後、GとHはサービスするホールスタッフを見ながら、ミクを陥れる方法について思案している。店の従業員構成について考える。

現在、この店はホール、キッチン、洗い場において、男性女性共に仕事をしている。ホールスタッフの男女比は、男性4割、女性6割くらいである。広く世間には、提供する飲食の種類、客の飲食の目的等により、サービス員を全て男性にする、或いは女性にするというサービス方法もあるだろう。

この店のホールスタッフを全て男性にする。→論外。ミクに綺麗に店を去ってもらうだけである。

この店のホールスタッフを全て女性にする。→こうした場合、ミクを陥れる方法として、どんな事が可能だろうか?GもHも、女性のみの職場に入った経験は全く無い。また、醜聞という方法を捨てることは出来ない。もしも全て女性スタッフにすることが出来たとしても、その場合ミクを陥れるのは極めて難しいようだ。

この店のホールサービスは、開店当時から男性と女性によって行われている。ホールサービスに関する各作業のうち、これこれは男性のみの担当、これこれは女性のみの担当という区別も無い。男性女性共に働く方が、店の運営に関しても何かと都合が良い。多くのスタッフが必要な場合、男性女性共に求人募集をする方が、多くの応募がある。これまで通り、ホールスタッフの構成は、男性と女性で構成する方が良い。ホールサービスの全ての各作業は、男性女性共に行う方が良い。

23)
GとHの(2人が一緒にいる時の)底知れぬ奇怪さについて。

店に関するミクの想念。

GとHは、スタッフとの会話の時、よく言葉尻をとらえる。また、GとHは、あるスタッフのブログについて、「要領の得ない意味不明な文書だ。」などと言い張る。その文章は、論文のように内容が整然と展開している文章ではない。軽い日記風の文章である。確かに話題が横道を反れたりしている時もあるが、その場合も作者は故意にそうしているのであり、決して「意味不明な文章」などではない。むしろ、分かりやすい文章である。しかし、GとHは、その文章を悪く言い、スタッフの精神と知性を辱めようとする。

GとHが、あるスタッフのブログの文章を悪く言い放ったその翌日、全国を震撼させた事件が起こった。上司から、執拗に、「小学生のような文章を書くな。」と貶され続けた結果、その従業員は精神に異常をきたし、自ら命を断ってしまったのである。

ミクには、GとHとの言葉尻をとらえたりする言動とその上司の言動には、何か共通するものがあるように思われた。

理性と意志が麻痺してしまい、自ら命を断ってしまったあまりにも気の毒な「受難者」。

言葉尻をとらえたり物事を曲解するとはどういう事なのか、そうする事はどれ程醜い罪なのか、そうする人間とはどういう人間なのか、このような事柄を主題として扱った本は、恐らくこの世には無いだろう。もちろんミクはこの世の全ての本を読んだわけではないけれども、そのような本は無いだろうと漠然と思っている。

しかし、言葉尻をとらえたり物事を曲解するとはどういう事なのか、そうする事はどれ程醜い罪なのか、そうする人間とはどういう人間なのか、こういう事を知るための手掛かりとなる素晴らしい書がある。時代と国を越えて多くの人々に読み続けられている書がある。聖書、イエス・キリストの言行を記した福音書である。

24)
ストーリーの寄り道その3。
この店は、スタッフの交通費は全額支給である。その点はとてもありがたい。しかしアルバイトや派遣スタッフのなかには、遠方から来ている者もいる。夜も遅くなると、帰宅に2時間を越える者もいる。GとHは、スタッフのそのような事情を考慮せず、スタッフは週に3日の勤務希望であるにも関わらず、勝手に週に5日のシフトを作成する。支離滅裂である。

25)
GとHのIへの報復、その手口。
一方、GとHは、Iを洗い場専属の正社員にするという企みを諦めてはいない。しかし、いずれの企みも失敗に終わる。GとHの常識を外れた言動のため、二人の信用は落ちる。しかも、スタッフの間には、「あの二人はコンサルタントなんかではなく、詐欺師ではないか?」という疑いが生じる。

GとHは信用回復のため、派遣スタッフやアルバイトとして店に潜入した仲間を使い、Iの人格と信用を傷つける作戦をたてる。その方法は、赤シャツのように「何何らしい。」と曖昧な風評を流すことである。その方法は、ルージン(罪と罰の悪役)のように、人に自ら金を与えておきながら盗まれたと嘘をつく類いの手口である。そんな作戦の舞台は、更衣室という密室である。極めて古臭い幼稚な方法である。

第4部〜悪事に関するGとHの再考察。

26)
GとH、またまた考える。
ある茶店にいるGとHは、テーブルにメモ帳を取り出し、悪い企みについて考える。メモ帳に次の言葉を書く。

言葉尻をとらえる。
事実を歪める。
事実を歪めないが、その解釈について曲解し、誤った対処をする。

これらの言葉に見入りながら、どうすべきかと思い迷う。決定するためには、店の現状をしっかりと把握しなければならない。

キッチン→○。いや、花○である。営業、作業の状態はとても良い。確かに多少の段取りの手違いなどあったりもするが、店の営業に差し支えたり客のクレーム等に繋がる恐れは全く無い。キッチンはとても良い。

洗い場→○。限り無く花○に近い○である。前述のように、ここの店に限っては、洗い場作業は平易である。また、GとHが、食器等に異物が付くことの撲滅をスタッフに公言している以上、GとHの仲間である新入りアルバイト君は嫌でも真面目に仕事をしなければならない(結果として、新入り君は、GとHの悪い企みとは正反対の方向に行っている)。そして、以前の常連さんのクレームと店離れ以来、ホールスタッフもキッチンスタッフも食器のチェックには更に念を入れている。同種のクレームは全く無い。洗い場の状態はとても良い。

ホール→△。悲しいかな、ホールの状態が、やや不安定である。客の小言やクレームは滅多の滅多に無いのではあるが、ほぼ毎日、慣れたスタッフによる新人スタッフのフォロー(と言うよりは、急を要する援助)が行われている。メニューの説明が上手く出来ない、出来上がった料理のサービスが遅れ気味になる、等の状況がある。ホールが最も新人スタッフの数が多い。

GとHは、以上の店の状態を考慮し、悪い企みを再度、練る。

27)
GとHの悪夢、悪魔のちょっかい?
GとHは各自の家で、店の体制の変革をぼんやりと思いながら、就寝する。2人同時に同じ夢を見る。「人類の神の観念を破壊し、従来の道徳と法律を乗り越え、新たに開ける所こそが人神の出現する場所なのである。」という大審問官の言葉の内容の夢である。2人とも、カラマーゾフの兄弟を読んだことはないのであるが、、、。

各自の家で2人同時にベットから身を起こし、ニヤッとし、店の変革についてこう決心する。「従来の店の道徳、人間関係、商品とサービス、作業内容、作業方法、その技術とレベル、その他全ての事柄をこの店には合わないと否定し、いやいや、否定するという生優しいものではなく、無価値で邪(よこしま)なものであると愚かなスタッフ共に再認識させるのである。そのためには、身近な小さな事柄から、少しづつ少しづつ従来の内容や方針等を崩していくのである。、、、従来の店の営業とスタッフの経験は無意味なものだったと再認識させ、そのような混沌とした光明の見えない混乱した状況のなかで飼い殺し作戦を実現させ、悪徳を広め、しかし初音ミクたった一人にはやっかいな仕事を背負わせて陥れるのである。」

その始まりの事件が、「キャベツの千切り事件」である。

28)
キャベツの千切り事件。
アルバイトとして入社して間も無いスタッフに、Qがいる。20代前半の男性である。職種はキッチン業務で未経験から始めるアルバイトである。「キャベツの千切りがスピーディーに綺麗に出来ない。」という内容のお喋りをしていたところを、GとHはたまたま耳にする。

そして、GとHは調理長に、「予めキャベツを千切りにして真空パックしたものを業者から仕入れよう。スタッフの負担の軽減と作業の効率を上げるために。」と提案する。調理長は、「食材の扱いや調理技術に関して、レベルの低下に繋がる。一人のアルバイトの不慣れや未熟さのために、その作業を安易に簡易にすることは、絶対に許されない。店の体制や方針を安易に変更することは絶対に許されない。」とGとHの話を退ける。

29)
フォローとは何ぞや事件。
キャベツの千切り事件に続いて、フォローとは何ぞや事件なるものが起こった。

ある平日の午後(昼間)、自分の担当席のサービスが落ち着いた大学生アルバイトのOは、洗い上がったシルバーを拭く作業を少しでも手伝うため、洗い場の前に向かった。店には6割程客が入り、店全体はサービスが落ち着いている。下げ物はまだ比較的少ない。Oの担当席は、洗い場やデシャップのすぐ近くである。するとGとHはOに対して次のように小言を言った。「今、その作業を手伝うべきなのか?手伝う程の洗い上がりの量が多いのか?担当しているスタッフの自立心と責任を尊重しなさい。」このような事を言われたのは、Oは初めてである。

ある平日の午後(昼間)、女子学生Lは担当席のサービスが落着き、傍で待機している。店内は4割程の客が入っている。来客のピーク時ではない。隣りではOが客のオーダーを受けている最中である。その状況のなか、Oの担当席から2名の客が食事を終え、席を立つ。Lは客のお見送りを終え、速やかにOの担当席から食器を下げる。そのようなLに対して、GとHは次のように小言を言う。「わざわざフォローしなければならない状況だろうか?注文を受けた後で下げ物をしても良いのではないだろうか?担当しているスタッフの自立心と責任を尊重しなさい。」このような事を言われたのは、Lは初めてである。

スタッフ達は、GとHを気味悪がり始める。

GとHの小言が正しいかどうかを判断するための一つのヒント。もしもGとHの小言を実行すればするほど、客が席に着いているか席を立っているかに関わらず、下げ物のあるテーブルが増えていくであろう。

30)
。゚( ゚இдஇ゚)゚。きゃ━(;´༎ຶД༎ຶ`)━っっ!!!
(; ・`ω・´)ナン…ダト!?(۳˚Д˚)۳= ▁▂▃▅▆▇█
事件。

最近、十分な経験者である1人のアルバイトのキッチンスタッフが退職した。前述の何何男やグリコ森永事件を研究しているNや口喧しい親父さんではない。別のスタッフである。そこで、中見習いと同等の技量のあるアルバイトを一人雇う必要が生じた。面接には調理長も同席する予定であった。しかし、店長と調理長の知らないうちに、GとHが週に3日の勤務を希望している未経験の学生アルバイトを採用してしまった。「経験者に頼ってはいけない。人に甘えてはいけない。自主独立の心と責任を持ってスタッフを育てないといけない。」この屁理屈を聞いたときの店長と調理長の心情。

。゚( ゚இдஇ゚)゚。きゃ━(;´༎ຶД༎ຶ`)━っっ!!!
(; ・`ω・´)ナン…ダト!?(۳˚Д˚)۳= ▁▂▃▅▆▇█

これこれの厨房設備の中でこれこれのメニューを調理するためにはこれこれの調理工程が必要でありこれこれのポジションについてはこれこれの調理経験者が何人必要でありこれこれのポジションについては未経験者でも差し支え無い、というキッチンの体制に関することは、調理長がこの店で勤務を始める以前から、決められ整っていたことである。一部メニューの変更やその調理工程の見直し等により、体制の多少の変更の必要もあったが、基本的かつ重要な点は以前から整っていた体制をずっと引き続き引き継いでいる。そのようにしているから「自主独立の心や責任感が足り無い。」等と言うのは、GとHだけである。店長も調理長も、GとHの物の考え方やその観点には、かなり偏った奇妙なところがあると、思わないではいられない。

ところでGとHは、正社員のIを洗い場の専属に配置換えするという企みを諦めていない。そのために様々な屁理屈を練っている。その一つの屁理屈。「この店に関しては、各ポジションのうち、洗い場の作業の終了時間が最も遅くなる。アルバイトには負担が大きい。だから、正社員であるI君のポジションには、洗い場が相応しい。」、、、確かにこの店では、洗い場の作業終了の時刻が最も遅くなりがちである。しかし現状、遅い時間まで勤務可能なスタッフは、I以外の正社員やアルバイトを問わず、少なからず店にいる。オーダーストップ以後の1時間程の間、ホールスタッフやキッチンスタッフが交代で洗い場に入って作業をしても、店全体の営業には全く差し支え無い。このような事は、どこの店においてもどのようなポジションにおいても、『公明正大』に協力し合って行われている事である。

31)
画一的一直線事件。

物事の程度や中庸性を考慮しない事件である。屁理屈や屁方針のためには、コンプライアンスや道徳や良心を歪めても構わないとするGとHの言動。

32)
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(; ・`ω・´)ナン…ダト!?(۳˚Д˚)۳= ▁▂▃▅▆▇█
事件Part2。

GとHによる、スタッフを欺くための「公明正大」という言葉の使用。店長と調理長の希望に反した身勝手で支離滅裂なGとHの言動。、、、これらの出来事を見聴きしたスタッフの不安。スタッフは店長と調理長に対して、より良い店作りのため、次の希望を訴える。、、、平日と土日祝それぞれにおける、モーニングタイム、ランチタイム、カフェタイム、ディナータイムの適切なスタッフ数とその配置の見直し、つまり、パート従業員や職業紹介からの従業員に関わらず、レギュラースタッフとヘルプスタッフの適切なスタッフ数とその配置の見直しを強く希望する。、、、そしてスタッフは皆、店長と調理長のより良い案に協力する。レギュラースタッフが多くて手持ち無沙汰な時間が有り過ぎる箇所のスタッフは、レギュラースタッフが少なくて(つまりヘルプスタッフが多くて)サービス等が遅れ気味になる箇所へ移動することを、進んで協力する。

33)
人材サービス会社登録スタッフ悪用未遂事件。
ここにミスターX氏という男性がいる。30代前半である。単発短期専門のとある人材サービス会社の登録スタッフである。この日は、ミクが仕事をするイタリアンレストランで初めて勤務する日である。形態は日々紹介である。時給は1000円である。作業内容はホールサービスと洗い場の補助である。今後も週に2日程、ヘルプとして勤務が出来れば良いと思っている。

しかしX氏は、ヘルプ=楽だとは全く考えていない。例えば、フルコースメニューのサービス経験者ならば、初めて就業するホテルの披露宴で新郎新婦のすぐ前の上座のサービスを担当させられるかもしれない。例えば、カツ丼専門店で6つのフライパンを操り卵とじメニューを調理してさばいていた経験があれば、いきなり調理長代理に抜擢させられるかもしれない。例えば、洗い場が狭くてスタッフが極めて少なくしつこい頑固な汚れの下げ物が多ければ、利き腕が仕事中に痙攣を起こして地獄を味わい楽しむことになるかもしれない。ヘルプの面白さはこういう点にある。仕事は楽しむものだ。

X氏は、短期間で社会保険(健康保険、厚生年金保険)に入ったり入らなかったりするのを繰り返す事態は絶対に避けたい。また、以前から続けている仕事もある。要するに、X氏は、社会保険加入義務が発生しない範囲内で、掛け持ちで仕事をしている。

さて、初日の勤務終了の40分程前、X氏はGとHに呼ばれ以下の「取り引き」を持ち掛けられる。

今後もそちらの人材サービス会社に毎日1人か2人の求人を出す、それには必ず応募して欲しい、週に5日か6日レギュラーで勤務して欲しい。、、、この店の非正規スタッフにはパートスタッフと有料職業紹介所からのスタッフがいる、彼等は昇給が有り交通費は全額支給でしかもレギュラースタッフは社会保険加入である。、、、しかしX氏の場合はその日々紹介の契約の都合上、昇給は無し交通費支給は無し、また社会保険に加入して頂かない為に最初の2ヶ月は週に5日前後の勤務をして次の1ヶ月は週に2日前後の勤務するというサイクルで就業してもらいたい。

この「取り引き」を聞いて、X氏は頭と体がカッと熱くなり悪寒を感じる。法律に全く無知なX氏の頭の中はグレーに染まる。そしてGとHに言う。

この店の事情は何も分からない、余計な失礼な漠然とした事を言うことしか出来ないが。、、、レギュラースタッフが必要な職種やポジションについては、パートを直接雇用したり中期長期専門の人材派遣会社を使ったりしてそのようなスタッフを揃えなさい、もちろん昇給や社会保険等の待遇をハッキリと明示して。、、、それ以外のヘルプスタッフが必要な職種やポジションについては、例え面倒であっても、そのスタッフの経験やレベルに応じて、その都度その都度、上手くシフトや作業配置を組みなさい。

34)
前にも書いたように、このイタリアンレストランの営業状態は、今も昔も、とても良いのである。

キッチン→花○。
洗い場→限り無く花○に近い○。
ホール→少しだけ△が付く○。

見慣れないイタリア語のメニューや様々なサービス技法など、新人スタッフには敷居の高いところもある。しかし、店全体の状況は、花○なのである。

未知の反社会的勢力(悪魔崇拝者の集まり)のメンバーGとHが、このようなイタリアンレストランに悪徳を広めるため、様々な屁理屈を用いて店の状態を崩そうとしている最中なのである。

35)
人材サービス会社登録スタッフ悪用未遂事件Part 2。

漫画及び映画Death Noteやグリコ森永事件を研究しているキッチンスタッフのNは、帰宅の電車の中で、ある規模の大きい料理店の不祥事について考えている。客の食べ残した物を別の新しい客に常習的に提供していた不祥事である。

店の上層部が正規非正規を問わず全スタッフに対して、客の食べ残した物を新しい客に提供していくと、公言して行われていたわけではない。多くのスタッフの知らない内に不祥事が行われ続けていたのである。その手口の一つに、最後の作業工程である盛り付けには、経験者のキッチンスタッフを排し、単発短期専門の人材サービス会社から入れた調理未経験者を当てるというものがある。そのような未経験者だと、盛り付ける食材が作りたてのものなのか作り置きのものなのか、作り置きのものだとしても何時何処で作られ何処に保管されていたものなのか、そういう詳しい事情が把握出来ないからである。

Nはこの不祥事を調べることにより、自分がキッチンスタッフとして働くイタリアンレストランにいるGとHの支離滅裂な言動の原因や目的を、突き止めることが出来るのではないかと、予感したのである。正社員のホールスタッフであるIを平易な洗い場の専属に配置換えしようとしたり、未経験の学生アルバイトを中見習い程度の調理技術が必要なポジションに配置しようとしたり、ミスターX氏に変則的というよりは変態的な勤務を要請したり(笑)、このようなGとHの支離滅裂な言動の原因と目的を突き止めることが出来るのではないかと、予感したのである。

(まだまだ続く)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
以下の文章は、「のんのんのんとPart2」とは関係ありません。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
日本語で文章を書き、外国語を勉強していて、
ふと、次のような現実の事件を思い出しました。

上司から「小学生のような文章を書くな。」と執拗に叱責を受けたために、
その部下は自殺してしまったという事件です。

これは日本で発生した事件であり、その当事者は全て日本人であり、
使用していた言語は日本語です。

何故、この様な事件が起こるのでしょうか?
上からの命令か唆しがあったのでしょうか?

800字くらいのプロットを書ければと思います。

プロットの原型は次のようなストーリーです。

1)
Aは最難関の国立大学であるB大学を卒業後、
一流総合商社であるC社に入社した。
コンプライアンスが良く整い、また実践されている素晴らしい企業である。
本社での配属・勤務が決まり、3年間、ある食材の輸入業務に携わった。

大学時代、及び卒業以降も勉強を続けている
ある外国語の能力が評価され、
Aは2年間、大陸内部のある地域において、その食材輸入業務に携わることになった。
その地域では、複数の少数民族の人達が生活し、複数の言語が使用されている。
その国の共通語、その民族の母国語、英語、近隣の民族とより良く意思疎通を図るための
その民族の言語、ある人間が個人的に興味を持っている言語。
住民の中には、5つ6つの言語を習得しようと努力する者もいた。
しかし、母国語以外の言葉は上手く使えない者も多くいた。
意思疎通が上手く行えない事に起因するトラブルもあったが、
それでもその地域の住民達は、皆、毎日を仲良く暮らしていた。

2)
2年間の大陸内部での業務を終了し、Aは帰国した。
ある日、Aは大学時代の友人Dから、同じく大学時代の友人Eが亡くなったという話を聞いた。
Eの死は、自殺ということであった。
Eは職場の上司から「小学生のような文章を書くな。」と執拗に叱責され続けた結果、
心に異常を来たし、自殺してしまったのであった。
この事件の当事者は全て日本人であり、使用していた言語は日本語である。

Eは最難関の国立大学を卒業していること、論文等のように文章の創作には一定の様式があること、
これらのことを考えると、Aには、Eが小学生のような文章を書くとは、とても信じられなかった。

(言語習得の難しさと、文章表現の難しさについて。)

3)
数日後、Aは母校であるF高校吹奏楽部へ、
定期演奏会のための練習を聴きに行った。
Aは高校生の時、吹奏楽部に所属していた。
練習の終了後、Aは男子部員Gから次のような
相談を持ち掛けられた。

ある日、Gは練習の開始前に部室の隅で、ある
文章を読み、考えていた。その内容は、
カトリック教会のある教皇の説教・祈りの文章で、
苦難を移ろい行く人達(旅人達)の中においてこそ、
最も大切な徳である希望は光り輝くという
ものだった。
この世の全ての人々に向けられたとても平易な文章だった。
Gは、森鴎外の史伝・渋江抽斎の第一章の文章に通じる
内容があると感じた。教皇のその文章の一部を、
Gは手書きで原稿用紙に書き写し、読んでいたのだった。
その文章が好きだからである。
次の定期演奏会で取り上げるキリスト教を
テーマにした吹奏楽オリジナル曲の主題に通じる
ものがあるからである。

その様なGのところに、一人の三十代半ばの
男性Hが近づき、「作文の練習かい?」と
一言だけ言って原稿用紙を取り上げ、それを
読んだ。Hは、吹奏楽部が製作するDVDの件で
、ある大手音楽製作会社から来ている人間であった。
読み終えた後、HはGに向かって次のように言った。

「文章があまりにも幼すぎる。論理の展開も
不明瞭だ。書き直す方がいい。」

こう言ってHはその場を離れた。
全て、Hの一方的な早合点と誤りである。

GはHの誤りを訂正しようかと思ったが、
ずっと年上の人間にそうする事は、何故か気が引けた。
しかし、あまりにも悔しく、またHに対して情けなくもあった。
Gは涙が出そうになった。

(Hに関する一つの挿話。Hは事ある毎に
吹奏楽部部員に対して次のような話をする。
「クラブ活動をより良くするための意見や
提案をどんどん聞かせて欲しい。皆で協力して、
立派な吹奏楽部を創ろう!」
しかしHは、部員達の意見を取り入れるつもり
など全く無い。もしも取り入れ、それが良い
結果を生めば、その意見の部員に信望が
集まる。その事によって、Hの存在と支配力が
弱くなる可能性がある。、、、Hには、部員達が
これまで築き上げて来た大切なものが崩壊する
のを、望んでいるような気配さえ感じられる。
崩れたとき、Hはそこに采配を振ることを企んで
いるような気配さえ感じられる。
、、、Hはワンマン的な人間である。
その言動は、時々、道徳上の配慮を欠いたもの
になることがある。しかし、道徳上の事柄に
触れるときは、その内容が過度なものになる。
その内容を実践すれば、部員達の心と体に辛い
負担をかけてしまうのである。毎日のクラブ
活動に支障をきたすことさえある。)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
(「じゃきみには、事実をあつかう能力があるというわけか?」
~ドストエフスキーの「罪と罰」新潮文庫(上)P233より~

作者注、、、3つの独立したプロットはそれぞれ漫画みたいに滑稽な出来事ですが、人間の一連の言動とそれに伴う心理の構成を考える事に、自分の能力の限界を感じました。)

3)
ある場にて。AはBに気付かれることなく、Bを中傷し暴露する。その場の倫理と信頼を乱す。Aの言動は犯罪という程のものではない。しかし、コンプライアンスや規則(就業規則や校則)には反している。規則に則り処罰されて当然である。しかし、Aはその場において一種独特な立場にあるため、その言動は野放しの状態にある。Aは他の者に対し、口うるさく規則に従うように言う。しかしAは自分の言動を改めない。他の者のAに対する不満が高まる。

2)
(職場の道徳や従業員の心理的整合性が保たれている例)
ある新規開店のカフェにて。
ほとんどのアルバイトは大学生や20代前半の者であり、カフェ業務が初めての者も多い。
キッチンスタッフのAは30代前半であり、カフェ関係の業務の経験者である。

開店後、二ヶ月ほど過ぎ、従業員達がカフェの業務に慣れた頃の出来事である。
「コップ半分のコーヒーくらいなら」と、アルバイト達は無断でコーヒーを飲み始める。
経験者のAはアルバイト達のそのような行為が過ちだと強く思いながらも、注意できない。
Aは、無断でコーヒーを飲むことはしない。

一週間程経って、店長がアルバイト達の過ちをたまたま発見する。
店長はアルバイト達を集め、注意し、就業規則に則り対処する。
アルバイト達は皆、反省している。
また、店長は、「Aさんは経験者、年長者なんだから、注意してくれても、、、」とうっかり一言を漏らす。Aは申し訳なく思い、反省する。

(職場の道徳や従業員の心理的整合性が崩れている例)
ある新規開店のカフェにて。
ほとんどのアルバイトは大学生や20代前半の者であり、カフェ業務が初めての者も多い。
キッチンスタッフのAは30代前半であり、カフェ関係の業務の経験者である。

開店後、二ヶ月ほど過ぎ、従業員達がカフェの業務に慣れた頃の出来事である。
店長はアルバイト達に対して次のように言う。
「一日に一度、コップ半分くらいのコーヒーなら、息抜きに飲んでいいよ」。
アルバイト達もAも、各自の休憩のとき、コーヒーを頂く。

一週間程経って、Aが休日の時、店長はアルバイト達に次のように言う。
「申し訳ないが、これこれの事情で、今後はコーヒーを飲まないように。、、、あと、Aさんは、年長者、経験者だからしっかりしていることだろう、皆の間の空気を読んで、自主的にコーヒーをやめるかどうか、そっと見ていよう。売れ残りのショートケーキで、賭けをしない?」
アルバイトの一人は、内心、「最悪の場合、Aさんに盗みの疑いがかからないだろうか?」と考える。

店長は、シェークスピアのハムレットの主要登場人物の一人、ポローニアスのような言動をとる。
ポローニアスは、頭のてっぺんから足のつま先まで、「僕、覗き見したいんだあああー」というような性格の人間であり、何らかの問題の対処には必ず覗き見を行い、必要ならばそのお膳立てもし、最後はハムレットと母の会話や様子を覗き見しているところを、ハムレットに刺され、好きなことをしている最中に、長寿をまっとうする。

1)
大学生のA(男)はコンビニエンスストアでアルバイトをしている。その店内には小さな飲食のスペースがある。Aはレジで伝票整理をしている。

ある日、一人の男の客Bが店に来る。
Bは未知の反社会的組織Xのメンバーである。

Bは、買い物カゴにおにぎり2個とウーロン茶1本を入れる。
Bは、レジにいるAの元に向かう。
Bは、買い物カゴの中をAに見せ、「これを買うから」と言う。
Aは、Bに対し、「わかりました」と答える。
Bは、「何か雑誌も買おう。待ってて」と言い、雑誌コーナーへ行く。
Aは再び俯き、伝票整理を始める。

しかし雑誌コーナーへ向かったBは、店内の漫画雑誌を見ながら、おにぎりとウーロン茶の飲み食いを始める。全て平らげ、おにぎりの包装と空のペットボトルを買い物カゴに入れ、支払いのためレジにいるAの方に行く。Aはレジで伝票整理をしていたため、Bの飲み食いに全く気付かない。

Aは、レジに来たBを見てその行為を悟り、唖然とする。

Aには、法律と関連して、どのような購入には先払いが義務づけられ、どのような購入には後払いが義務づけられるのか、その知識は皆無である。違法な事柄に関する知識も皆無である。

また、BはAに対しこんな事を言う。「俺は君に何をしたいかを話した。店内には飲食スペースがある。飲食の代金は通常、後払いである。帳簿にサインでも何でもするから、ツケは効かないか?」

その時のAはただ、Bの常識と道徳心を疑うばかりである。

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プロット「のんのんのんとPart2!」

後書きは、プロットの内容とは関係無いのですが、、、
人間の生活や営みを法律や規則だけに従わせて行っていくと、そのような生活や営みはかえって人間の良心に反した不自然なものになるようですね。そこで道徳や社会通念が大切になるようです。

労働基準法第一章総則より抜粋~この法律で定める労働条件の基準は最低のものであるから、労働関係の当事者は、この基準を理由として労働条件を低下させてはならないことはもとより、その向上を図るように努めなければならない。~

(以前の『プロット「不透明な空間(仮題、未完)」』と合わせました。)