*星空文庫

ゴールデンエイジの物語(第二部)

万田 竜人(まんだ りゅうじん) 作

モンスター野党が日本の国を危うくする

 今年の桜の開花は例年よりも早いというニュースが報じられて・・・

 こちら、彩の森入間公園でも、例年、早咲きの桜の下には開花の瞬間を見届けよう
というばかりの勢いで、まだ開花していない桜の木の下で、お花見用のシートを敷い
てポカポカ陽気を楽しんでいた人々が居たのは昨日のこと。

 今日は、打って返しの寒さ到来で、明日は雪が降るかもしれないという天気予報に
変転、寒さは夜をまたいで更に寒さを増す気配のため、いつもより早めに寝床に入る
ことにした。この様子を見ていた飼犬もそそくさと寝室の自分の寝床に入り込む。

 沖縄の百年計画を思い浮かべながら、少し浅い眠りに入ったタイミングで・・・

「少し、お邪魔していいかしら?」と云う声が耳元で聞こえた。聞き慣れた声である。
「今日も、アトキンス博士が緊急の仮説に気付き、かけつけたのだと云う!」

 背中に翼を背負った女神のお話は、いつもタイミングが良く、旬な話題を提供して
下さるので、もちろん大歓迎である。

「今の国会や報道で話題もちきりの森友学園の問題で、安倍総理大臣と奥様が、今や
衆議院選挙の惨敗で、モンスター野党と化してしまった勢力によって、下手をすれば
冤罪に追い込まれる苦境に陥っており、関係方面を走り回っているのだ」と云う。

「その状況は、あの地下鉄のサリン事件発生の前に、長野県で起きた同様の事件発生
時に、奥様が被害に遭われながら、加害者として疑われた状況に似ている」と云う。

 たしかにあの時には、ニュース報道でも、該当の方が、極めて冷静に事件への関与
を否定されていたが冷静な対応をされていたことが、また疑われて、結果、後に被害
者家族であることが判明するのだが、今回の場合も・・・

 安倍総理大臣が、森友学園問題に、奥様の関与がないことを冷静に説明すればする
ほどに、同じ自民党の議員からも疑いをもたれはじめている。

 アトキンス博士の仮説によれば、安倍総理大臣も奥様も正直ベースで話をしており、
ボタンの掛け違いは、森友学園問題の初動にあると云う仮説である。

「森友学園の首謀者の狙いは、最初から、安倍総理大臣の奥様であり、土地の購入話
を官庁に持ち掛ける際に、いかにも、奥様とは入魂(じっこん)であるような演出で
接近して、同じ構図に収まる安倍夫人の写真などもみせつけた」

「しかし、堅実な運営をしている庁内にあって、いくら言葉巧みに関連業者が近づい
ても筋の通らない話はなんとしても通るわけがない。しかし初動で緩みが出た」

「通常では通らない話でも、総理大臣の奥様からの勧めであって、学園の事業計画が
健全であり善意に満ちたものであるならば、そのことの筋を通すことで、上層部にも
決裁を通せるかもしれない?」

「この瞬間に、庁内の担当クラスでは、決定的なボタンの掛け違いが発生した」

「森友学園の首謀者による詐欺まがいの話を、鵜呑みにして、安倍総理大臣の奥様に
そこまでの入魂(じっこん)ぶりを十分に確認しないまま、同じ構図に映る写真から
の思い込みなども手伝って、オレオレ詐欺で騙される被害者と大差はない状況に陥り
事態は思いがけず進行した」

「通常なら通らない案件も、政界トップの肝いりなら通る可能性を熟知した首謀者の
思惑は、交渉相手の脳内を思考停止させる政界トップと入魂(じっこん)と云う言葉
と入魂ぶりを演出する写真の構図などによって、謀は予想外の早さで進んだ」

「しかし、その後になって、安倍総理大臣から、とうぜんのこととして、総理自身も、
奥様も、森友学園にはなんらかかわりのないことが、国会の発言場面において明確に
なり、庁内は騒然、その時点でオレオレ詐欺に嵌められたことに気付くことになる」

「したがって、佐川氏が、総理や官邸側には、いっさい関係のないことと言い切った
のは、正直ベースであり、言い切る必要があった」と云える。

 しかし、モンスター野党の執拗な追及は、際限もなく続く勢いであり・・・

「庁内では、掛け違えたボタンの証拠隠滅のために、あってはならない改ざんにふみ
きり、交渉経過を見え難くする行動をとってしまった」

 今更ではあるが、書類の改ざんに踏み切るよりは・・・

「過ちは過ちとして、初動におけるオレオレ詐欺まがいの話に乗って、それも庁内を
挙げて忖度まがいの筋からは外れた行動に及んでしまった」ことを吐露してしまった
ほうが選択肢としては潔かったと云える。

 しかし、今からでも遅くはないので、正直に・恥を忍んで実情を吐露して、今後の
改革案を練り上げたほうが日本の将来には良いのではないだろうか?

と云うのが、アトキンス博士からの仮説の結びであった。

 これによって、テレビ・ドラマ「99.9%」のように・・・

 安倍総理大臣や奥様の冤罪を晴らして、日本国を危うくする状況から脱することが
できれば、これ以上の幸せはない。

 そして、今、与野党が同じ方向に向かって取り組む必要のある課題は・・・

◇2011年の原発事故の初動の対応についての検証と今後の原発行政への反映

◇北朝鮮からの拉致被害者の早急な救出・・・などなど・・・

 では、ないだろうか!


 直近の過去を振り返ってみれば・・・

 まだ最近のことであるが日本の国において野党の執拗な国会場面での追及によって、
総理大臣が1年毎に変わらざるを得ないという事態に陥って、究極の顛末は・・・

 自民党は下野して、一時は、日本においても、二大政党制が機能したと思われたも
のの東日本の大震災発生と云う国家的な危機に遭遇して、当時の与党は、原子力発電
施設の緊急事態に置いて、原発の先進国である米国からの協力をはねつけるというよ
うな失策と初動ミスを重ねて、当時、一大危機を招いた。

 その後の政策運営においても失策に継ぐ失策で、諸外国への影響力においても展望
の欠ける政策が続き、ついには不況の中で、就職の氷河期を迎えてしまった。

 そのような不況の中で、下野した自民党への待望論が台頭、自民党はいばらの道で
それこそ血まみれになりながら多くの経験を積んで、慎重に政策を選択しながら今日
に到っている。先日の衆議院選においても、国民は、就職氷河期の身近な実情を鮮明
記憶しており多くの国民は台風予告の中を期日前投票に足を運んだ。

 今また、当時の安倍総理大臣、麻生総理大臣という、総理大臣経験者がモンスター
野党の執拗な追求によって、両者を退陣に追い込もうとしている。

 報道では、これを正義と捉え、国民の声としているが・・・

◇私は国民の一人として、安倍氏と麻生氏の両総理大臣経験者には、モンスター野党
 から煮え湯を飲まされた経験も踏まえて、引き続き、日本の国を牽引していただき
 たい、ましてや麻生副総理のG20出席を拒む理由は、国民にはないと考える。

◇たしかに森友学園については問題点も山積しているが、先日の衆議院選挙において、
 国会の在り方をいったんはリセットして国民の意思を確認しており国民からの意志
 表示は、自民党で行ってくれというものであった。これも、捻った考え方をすれば、
 モンスター野党の返り咲きによる就職氷河期の再来はイヤという表示でもある。

◇しかし報道記事の多くは、野党の追求が続いたからこそ、不正義な書き換え書類が
 ようやく出てきたと云う印象があるが、これは違う・・・

 モンスター野党と云えども、国民から選ばれて、国費を多大に費やして活動をする
からには、自分たちに落ち度があって今日に到っているかもしれない「東日本におけ
る原発を含めた問題解決」や「北朝鮮によって、拉致された日本人を取り戻す」活動
など、与野党で、同じ方向に向かって取り組む課題は山積している。

◇しかし、モンスター野党は、森友問題の一点に向かってレーザー照射のような攻勢
をかけ続けている、結果・・・

◇一部の官僚は「モンスター野党に『忖度』して書類の改ざんに突き進んだ」と云う
 見方も出て来る。

 国を思うよりも、与党の失速だけが狙いならば、これも的確な戦術である。

 しかし多くの国民は・・・

「与党の首脳陣の失墜→国政の停滞→関係諸国からの周回遅れ→国政の衰退」という様
な悪循環を望むだろうか?

 現在の日本にあっては、少し古いが、テレビドラマの「水戸黄門」のような・・・

「すけさん・かくさん・もうその辺でいいでしょう!」と、行き過ぎないところで、
 止める人が居ない」

 そのような状況の中においては・・・

「国民の勇気ある認識者が(清濁合わせて呑める国民)が、モンスター野党のみなさん
そろそろ、そこまでで、幕を引きましょう」と云うより他に方法はない!

麻生副総理には、G20には、胸を張ってご出席いただきたかった!

【所 見】

 一夜明けて、本当に雪が降って来た。

 忖度と思い込み違いによる行為の間には大いなる違いがある。この違いを作り出す
のが、オレオレ詐欺などにおける詐欺集団の心理的なトリックである。相手の脳内を
思考停止に追い込む。三億円奪取の犯人も現金輸送車の運転者を一瞬で、思考停止に
追い込み、被害者が冷静に考える余裕を一瞬で奪って犯行に及んだ。

 詐欺集団は、相手の状況をより的確に把握して罠を仕掛けてくる。森友学園の事件
の場合も、官庁には少なからず忖度の体質があることを知り、地理的な距離感および
心理的な距離間を推し量り、官庁側が、政権トップへの確認など考え付かないことを
よくよく認知した上で、官庁の担当サイドに思考停止に及ぶほどの勢いで政権トップ
との入魂(じっこん)ぶりを訴えた可能性が高いと考えるのが、今回のケースにおい
ては妥当な見方であると考える。

 しかし、今回は、官庁だけでなく、野党にあっても詐欺集団的な手口に乗せられて
国会を空転させた罪は重いと、一国民として考えるが、現政権としては、これをどの
ように収束させるか、フリーハンドは与党の手に戻って来たと考えるが、如何か?


ブラック・ユーモア&ブラックジョークの世界観

 お花見の季節となり、珍しく、背中に翼を背負った女神がアトキンス博士を伴って
彩の森入間公園を訪ねて下さって、一献酌み交わしながらの親睦の会となった。

「題して、ブラック・ユーモア&ブラック・ジョークの世界観を語る」

「懇談内容の公表は、4月1日のエプリルフールの日が良いかしら?」とは、背中に
翼を背負った女神からの発言、アトキンス博士と私は当節流行りの『そだね~』にて
同意した!


貴ノ岩の復活

博 士「貴ノ岩の8勝7敗の成績は、これにて貴乃花親方の所期の目標は達成であり
 一つ目の振り子は綺麗に役目を果たして完結と云うことですね!」

小 生「私も貴乃花親方が理事を首になるかもしれない危険を冒してまで弟子の将来
 を守り切る態度には感動して、太宰治の『走れメロス』の主人公の心境で正月4日
 の評議員会の裁定を見守っていましたが、情け容赦なく首を切りましたね!」

女 神「あの裁定には、相撲の神様も驚かれたことでしょうね!」

博 士「やはり、当時の理事長にしてみれば、貴乃花親方の理事長を目指す心意気は
 根強いものであることをよくよく承知しているので、評議委員会議長の裁定には、
 安堵したでしょうね」

小 生「貴乃花親方も、まだ若いので、これから研鑽を積んで、多くの親方や力士に
 支えられて、歳月を重ねての理事長選に再チャレンジと云うことでも、決して遅く
 はないんじゃないですかね」

博 士「相撲協会としても理事長の椅子にはグレーのカバーシートを被せて、誰にで
 も判別出来るようにしておいたほうが良いのかもしれないね」

女 神「ブラック・ジョークですね、この席はシルバーシートだと!」

小 生「ところで貴乃花部屋の十両が付き人を殴ったと云う事件、あれは相撲の神様
 のゴッドハンドが仕掛けた荒業ですか?」

博 士「さすがに見抜きましたね。相撲協会の一連の事態収拾のために相撲の神様が
 仕込んだ荒業ですね、そうでもしないと、いつまでも収拾がつかない!」

女 神「あの役回りを貴ノ岩にやらせたら悲惨な事態になる。まだまだ、やり直せる
 若手の拳骨を拝借したと云うのは、相撲の神様の絶妙な配慮ということですね」

博 士「女神も結構、ブラック・ジョークを放ちますね!」

小 生「しかし、今回の若手の十両の一連のプロセス 付き人の不手際→審判からの
 注意喚起→敗戦→鉄拳の流れの中からは、相撲界の暴力撲滅に向けた手だてが可視
 化されたという効用はありますね」

博 士「貴方も気付きましたか、相撲のような格闘技において、ときには怒りは貴重
 な原動力になる。相撲界で暴力はいけないといっても暴力は繰り返される。これは
 今まで、暴力を封じ込ませるために、部屋の稽古場から竹刀を片付ける木刀を撤去
 するなどのやり方は結局は暴力撲滅につながっていない。何故なら、竹刀を片付け
 ても力士には鉄拳が二つ残されている」

小 生「博士が云いたいこと分かりましたよ。私がかつて生産工学と品質管理の講師
 として、豪華客船に乗船した時に、講師仲間としてホテルマンも乗船してました。
 その時に、ホテルマンは顧客からの無理難題にも笑顔で応えている印象が強いので
 すがストレス発散はどうされているのですか? とお訊ねしたことがあります」

博 士「どのような答えでしたか?」

小 生「そのホテルマンが云うには、フロントの裏には隠し部屋があって、室内には
 身の周り品を置いておくロッカーや着替えの衣類なども置けるようになっており、
 サウンドバックもぶら下げてある。どうしても怒りが収まらないときには、両手で
 思い切りワンツーパンチを喰らわすと云うのです。その時はお酒も入っていて笑顔
 で答えていましたので、冗談だろ~と思っていたのですが、最近の貴乃花部屋での
 出来事を聞き及んで、あれは本当の話だったのか? と思うようになってきました」

博 士「それは本当の話を冗談ぽく披露したのかもしれないね?」

女 神「その話、相撲の神様にも伝えておこうかしら!」

小 生「相撲のような格闘技の要素の大きい競技においては、神技と云えども、自分
 自身ファイティング・モードを奮い立たせる意味合いにおいて、前回、負けた相手
 に対して自分自身の不甲斐なさへの怒りを動力源にすることは十分ある」

女 神「であれば、この怒りを封印してしまうのではなく、上手くガス抜きをするこ
 とで活力源にして行く。そういう意味では、怒り心頭に到った場合でも、この怒り
 を鍛錬に昇華させるために、サウンドバックを思い切り叩くというのは有効策ね」

博 士「各相撲部屋には、それぞれサウンドバックを備えるようにすると云う考え方
 は暴力撲滅に向けて心身共に有効策かもしれないね!」

小 生「貴乃花部屋には、親方専用のサウンドバックを隠し部屋に備えた方が良いか
 もしれませんね!」

女 神「それは、ブラックジョークですか?」

小 生「もちろん、本気モードの話ですよ!」



平成相撲の残酷史に匹敵する出来事

小 生「それにしても、今年の正月4日に日本相撲協会の評議員会議長から理事職を
 解任され、以来、通算において、わずか3か月で貴乃花親方の年俸が約40%減額
 されたと云う状況は、エプリル・フールにも匹敵するビックリ情報ですね!」

女 神「貴乃花親方としては貴ノ岩の将来を守り切り、今また暴力に及んでしまった
 弟子の将来を土下座にも似た屈辱感にも耐えて守り切った一貫性には、親方を超え
 て親代わりとして信念を通したということね!」

博 士「八角理事長としても、再選を果たして、二期目こそ思い通りに理事長として
 の役目を果たして行きたいということで見通しがつき、貴乃花親方に対しては復帰
 のチャンスを残せたという面では、日本相撲協会としても無理やりギリギリの選択
 肢で収めたと云うことになりますね」

小 生「貴乃花親方としては、もはやもの申せる立場にないので、このままで終息と
 云う事態に落ち着くと考えるが、ここから先は、第三者的な相撲ファンの立場から
 状況を冷静に分析して、貴重な事件簿としてまとめて行く必要がありそうですね」

博 士「今回の最大の分岐点は、正月4日の評議員会による裁定で貴乃花親方の理事
 解任が決定されたことでしょうね。あの時点で議長の判断により理事の解任につい
 ては『処分』保留にすると云う選択肢は残されていたと考えます」

小 生「私も、正月の松の内の4日という日本人的な感性からは、貴乃花親方の処分
 保留もありと考えていたのですが、理事解任の裁断のみならず再び理事選出の場面
 においても、議長から、無色透明の態度を示唆することで貴乃花親方の理事選への
 再出馬には巧妙な牽制球を投げた」

女 神「確かに、その後に突発した貴乃花部屋の十両による暴力行為についても早急
 に白黒をつけることについて、貴乃花親方の処分が先行した。相撲界の世界だけに
 兎にも角にも、白黒を明確にしないと気が済まないのが相撲人気質ですね」

博 士「そのような相撲人気質を考慮して、日本相撲協会には民間人も参画すること
 でバランスをとっている。したがって正月4日に民間人なら処分保留にして早急な
 結論付けを避けることも出来る。幸いなことに議長は民間人、しかし、その期待感
 は見事に裏切られた!」

女 神「貴方が、相撲協会の評議員会議長が都知事の小池さんだったらと云う話をし
 ていたのは、そのような含みを持たせての話でしたよね?」

小 生「都知事の小池さんの強みは、曖昧なことは『あいまい袋』に入れたままにし
 ておけるキャパシティの大きさがトップとしての最大の魅力と云えますね!」

女 神「この状態では、まだ、咀嚼不足のため、あいまい袋から出せる状況にないと
 判断したら、なんと云われようと『保留』に出来る強みですね」

小 生「豊洲市場への移転決定の際の判断が、その一例と云えます。地下の汚染物質
 の最終検査の結果が出る前に、検査結果が曖昧な状況で移転日程が設定されていた。
 この曖昧さの中で、移転延期を決定した際には、関係者から大いなるプレッシャー
 がかかり、都知事トップとしての決断が疑問視された!」

博 士「しかし、移転延期後に、あってはならない地下ピットが発見されてピット内
 に溜まった地下水から有害物質が検出された。以降、今日に到るが、その後も曖昧
 な状態に直面して、保留と決断を適時・適切に繰り返して今日に到っている」

小 生「人生において決断よりも保留にすることの勇気も必要と云うことですね!」

女 神「保留にすると必ず外圧がかかってきます。したがって、自分自身にとっても
 相当量のキャパシティーが必要であり、ゆるぎのない覚悟も必要です」

博 士「日本相撲協会の評議員に民間人を置く理由は、角界で勝負師として研さんを
 重ねてきた生粋の力士出身者で、どちらかといえばハッキリと白黒をつけなければ
 気が済まないと云う気鋭の理事の中に民間人を置く意味には重いものがあります」

小 生「角界出身の理事とは異なった価値観や見方でものごとを観て取れる。議長の
 立場に都知事の小池さんを置いた場合に、相撲協会側から観た判断と被害者側から
 観た判断、そして鳥取県警から観た判断とそれぞれに違いがある場合に、正月4日
 であればなおさらのこと『保留』と云う選択肢も民間人ならではの日本人的な猶予
 もあったのかと?」

女 神「加害者に対しての裁定は急ぐ必要があるとしても、被害者と被害者側の親方
 については処分保留にして、政府関係などの第三者機関による調査結果が出てから
 でも、けっして遅くはない」

小 生「貴乃花親方が弟子の貴ノ岩の暴力事件による怪我について鳥取県警に被害届
 出したことを日本相撲協会では問題視して、その問題認識が理事会における貴乃花
 親方の理事解任決議となり、正月4日の評議員会での理事解任につながった」

博 士「私も民間人に分かりやすい論理の展開はないかと考えてみたのですが、最近
 になって、交通事故におけるひき逃げ犯の犯行が、今回の事件に似ていると考えた
 のです。即ち、土俵外の市民が同席する宴席で暴力に及び被害者を救急車で運ぶ様
 行為もなく、被害者を放置して、同僚の横綱共々、その場を立ち去った」

小 生「たしかに、これは、交通事故におけるひき逃げ犯の行為に近いですね!」

女 神「貴乃花親方にしてみれば、貴ノ岩のただならぬ怪我の状況から、暴力を振る
 われたことを推測、しかし、貴ノ岩の口は堅く放置も出来ないことと同時にひき逃
 げ犯にも似た犯人の特定と真実を知るために鳥取県警に出向いたことは正しい!」

博 士「しかし、鳥取県警から事件の経過を知らされた、日本相撲協会にしてみれば、
 貴乃花親方は理事職にありながら内部告発のような行為はけしからんと云うことに
 なり、貴乃花親方への報復行為に発展していった」

女 神「この場合の日本相撲協会の組織的な救いとしては、評議員会の議長に民間人
 が配されており、中庸の才も期待出来るシステムになっている」

小 生「ところが、評議員会の議長から、今回の暴力事件については、政府機関でも
 第三者的な調査を行っており、その結論を待って答えを出したいので、それまでの
 間は、貴乃花親方の理事解任の決議は保留とします。と中庸の才をみせれば良いの
 に理事解任の決議を発してしまった」

博 士「ここからは、平成相撲の残酷史の幕が切っておとされ、貴乃花親方の理事と
 しての首は正月4日に切られてしまい、次いで理事選に手を挙げるも、この両手も
 切られ、突然の弟子の暴力事件において大勢の親方衆に取り囲まれた中で、両足も
 切り落とされて、七転八起きの達磨にされてしまった」

女 神「しかも一からやり直しで、審判職を拝命して適役を得たと多くの相撲ファン
 からは安堵の声が聴かれたのもつかの間、貴乃花部屋詰めとなった!」

博 士「いずれにせよ、国政による第三者的な調査結果が出される前の段階において、
 正月4日に大誤審を行ったことが、以降に続く悪循環を招き、平成相撲の残酷史を
 作り上げてしまったことは間違いのない事実である!」

博 士「現状において、貴ノ岩への暴力事件について、第三者的な立場からの国政に
 よる調査結果が出されてから、貴乃花親方への日本相撲協会による『再審』と云う
 措置があっても良いと考えるが、国政として、そこまでの踏み込んだ諮問はあるの
 だろうか?」

女 神「あるいは、日本相撲協会としても、そこまで遡る度量はあるのか?」

小 生「今回、春場所における暴力事件が2件立て続けに起きているがあれだけ暴力
 撲滅に向けて繰り返し注意喚起してきた八角理事長の下で、再び春場所においても
 暴力事件が起きていると云うことは、現執行部の側にも体質的な問題が潜んでおり
 貴乃花親方だけに責めを負わせている印象があるが、新しく選出された理事につい
 ても、ここで、総入れ替えをして出直す必要があるのではないか?」

博 士「現時点において、うやむやに出来ない事実は、貴ノ岩への暴力事件と貴乃花
 部屋の十両による暴力事件は性格がまったく異なることにある。いずれもあっては
 ならない暴力事件ではあるが、その悪質性には大きな差異がある」

◇私の仮説は、先日、女神を介して伝えたが・・・

 貴ノ岩への暴力事件は「相撲部屋ではなく一般市民の住む地域で起きた事件」であ
 り、貴ノ岩が怪我を負った時点で救急車で救急病院に運ばれていれば、当然のこと
 として救急車の隊員からも聞き取りが行われ、状況判断によっては、救急病院から
 鳥取県警に通報が及んだことも想定される。

 この場合に、貴乃花親方には、病院からの通報があり病院に駆けつけることになる
 ので、親方が今回のような窮地に立たされる必要はない。

 ここで私が女神に伝えた仮説は、貴ノ岩への暴力に及んだ動機は・・・

「貴ノ岩が郷里の力士仲間による八百長に協力的でないことを理由に、事件の起きた
 現場に同席した同郷の横綱三人または二人による申し合わせで暴力に及んだ可能性
 がある」

「そして貴ノ岩に怪我を負わせた後で、同席した横綱二人が、貴ノ岩のために救急車
 を呼ぶこともなく、連れだって、ラーメン屋に出掛けたと云う話もある」

「これが真実であれば、少なくとも、同席した横綱二人の申し合わせによる暴力事件
 であった可能性は高く、日本相撲協会としては事実確認の上で、暴力に及んだ横綱
 は解雇、申し合わせの上で、同調・黙認した横綱には退職勧告が妥当である」

◇一方の貴乃花部屋の十両による暴力事件については、相撲部屋や各界の世界で根絶
 の難しい闘争心の延長上に起こり得る暴力として専門分野の知見を採りいれた抜本
 的な対策が必要であり、角界としても愛情を包含した抜本策が必要である。

 このようなことを考えると、これからの政府機関による「第三者的な調査結果」を
基にした一連の暴力事件についての見直しと「再審」が必要ではないかと考えるが、
如何なものか?

 新しい評議員会議長の下での民意のある「再審」を、相撲ファンとしては、心から
望む次第であるが、ムリな話であろうか?

 ここまで来ると、安倍総理大臣のご英断が必要であろうか?
(これは、ブラック・ユーモアでも、ブラック・ジョークでもない)

~ 天皇陛下や皇后様が笑顔で天覧相撲をご覧になれる角界にしたいものである ~


角界にも「働き方改革」が必要

 貴ノ岩が暴力事件によって怪我を負わされて、その後の復帰戦で、8勝7敗と勝ち
越し多くの相撲ファンが安堵したものの、背中に翼を背負った女神やアトキンス博士
と対談していて、あることに気付いた。

「貴ノ岩が怪我を負った傷害事件を無駄にしてはいけない!」

「貴ノ岩の怪我によって、さまざまな人間関係が浮き彫りになり、今日に到っている
 が深層心理において見えてきたことがある!」

 かつて、私の親父が大相撲の実況中継に夢中になっていたころは角界の年間を通し
ての取り組みには、ゆったりとした季節感の中で、余裕のようなものが感じられた。

 私も親父の影響で相撲ファンの一人であるが、最近の情報番組の中における角界の
ニュースは年間を通して、あわただしい印象がある。

 このあわただしい状況は、角界の年間スケジュールを観れば納得であるが・・・

 この古き善き時代の角界のしきたりや風習・慣習を、そのまま、同じレベルで年間
行事として当て嵌めていったら、やがて、角界の組織全体が疲弊して行くことは目に
見えている。

◇貴ノ岩への暴力事件による怪我は、その疲弊した状況が、表舞台に露見した事件と
して観たときに、今、角界にパラダイム・シフトが必要になってきていることを如実
に物語っている。

「それは角界においても『働き方改革』が必要になってきている」ということである。

◇今、貴乃花親方の年間を通しての徹底した「ガチンコ勝負」には、とても、ついて
 行けないという力士や親方衆が増えてきていることが、角界における最近の傾向と
 してみてとれる。

 貴乃花親方のようなかつての土俵の鬼ならば、それは可能であっても一般的な力士
 や親方衆にしてみれば、これは大げさな表現になるが365日・24時間ガチンコ
 勝負では心も身体も耐えきれません、と、いうところだろうか?

◇それだけ、年間スケジュールが多忙になってきており、相撲人気はありがたいこと
 ではあるが、身体が心身ともについて行けなくて、悲鳴をあげている力士や親方衆
 も多く、かつてのように、心底から、常に貴乃花親方が目指すガチンコ勝負一辺倒
 の勝負には賛同しにくいと云う心の叫びが、貴乃花親方離れを引き起こしている。

◇一方で、アトキンス博士の仮説を真に受けて考えるなら、貴ノ岩に八百長を持ちか
 けて断られたことを根にもって、暴力に及んだと推測される横綱衆の調和的相撲を
 求める姿勢からは、これも、生活の上での知恵として、年間スケジュールの過密な
 状態の中で、相撲人生を延命させて行くための必須の処世訓であったかもしれない。

◇このような、矛盾をかかえたカオス(混沌)の世界の中にあっては、白星を重ねる
 ことだけに価値観が与えられることになり、横綱と云えども、勝つためには手段を
 選ばなくなる環境が形成されて行くことになる。

「要するに、角界の制度的な矛盾が、多くの怪我や暴力事件を誘因することにつなが
る因果関係を生み出しており、このまま放置すれば不要な悪人を輩出することになる」

 ここで「非常に乱暴なパラダイム・シフトの試案を打ち出す」ことで、問題の核心
に迫り、抜本策を誘因する道筋を考えてみたい。

 これらの展開については、政府関係者にも、角界における暴力撲滅のための抜本策
として支援をお願いしたいと考えている。


【角界における非常に乱暴なパラダイム・シフト(案)】

 基本的には、ガチンコ勝負で、ファイティング・モード全開の場所を明確にして
全力士が同じ目標に向かって、親方共々、白星を競い合う。

 年間スケジュールを通して、その他の場所は巡航モードで、神技に沿った形で、
品格のある相撲道を披露して行く。しかし、これも部屋の方針で、親方と力士が
年間スケジュールを通してファイティング・モードで取り組むと決めればそれも
ありで、他の部屋の取り組み姿勢に干渉するものではないと考える。

(ただし、巡航モードでも、真剣に取り組まないと怪我をする恐れはある)


具体的には(例えば)・・・

◇角界における番付の決定は「正月場所」のみとする(大雑把な案)。
 番付決定の根拠とする成績は、「正月場所」の他に、年間スケジュールの中から、
 ファイティング・モード全開の場所を選び出して『決定』その他の年間計画につ
 いては、番付決定上の成績は不問として扱うこととする。

◇それでは、これから、以降、年間スケジュールを正月場所から、詳細にわたって
 逐一順を追って観て行くことにしよう!

◇この大相撲革新プロジェクトには、特任理事として、現在、閑職に置かれている
 貴乃花親方に出馬していただくチャンスに恵まれると幸甚と考えている。
(これも夢のまた夢かもしれない)



大相撲の年間スケジュールからの考察

 日本相撲協会が主宰する大相撲の年間スケジュールに沿って考察を進めてみよう。
そこには角界のパラダイム・シフトの在り方についてヒントがあるかもしれない?

【1月の稼働】

 1月は、明治神宮において奉納土俵入りの儀式が行われ大相撲の一年が幕を開ける。
その後、1月中旬頃の15日間にわたり、両国国技館において初場所(一月場所)が
行われる。

 初場所の中日(8日目)には、天皇・皇后の両陛下が、観戦される「天覧相撲」が
行われることが多く、国民の多くが神聖な国技であることを実感する。

 このことから、角界のパラダイム・シフトの象徴として、初場所は、その年の新し
い番付表で年間を通して相撲道を競い合うと云う形態に革新しても、そこに、違和感
が生じることはないと考えるが、角界の関係者のお考えは如何であろうか?

 それにしても今にして熟慮すれば、初場所の天覧相撲が行われる可能性の高いこと
を承知の上で、正月4日に貴乃花親方の理事解任について、日本相撲協会の評議員会
の開催を設定した不遜な姿勢には、ただ・ただ・言葉を失うばかりである。

 しかも日本相撲協会からの見方、鳥取県警の見解、被害者側からの意見などが公平
な扱いで、良く・良く・吟味された上での評決ならば、せめてもの救いようはあるが、
あきらかに、タイミングが悪く、極めて判断材料が限られた中で『保留扱い』にする
と云う議長権限での高配もなくて、被害者側の親方を一方的に断罪した大誤審は角界
の未来を大きく傷付けたと云える。

 これらのことから、日本相撲協会は年間スケジュール運営の忙しさに追われて年間
の時空間におけるメリハリ観が欠如しているとしか云いようがない。なんども繰り返
すことになるが初場所の天覧相撲への配慮が欠けていたことはその顕著な表れである。


【2月の稼働】

 2月には、神事との関りで節分の豆まき会が部屋の行事として行われ、2月上旬の
日曜日にはフジテレビ主催の日本大相撲トーナメントが両国国技館で開催される。
また、毎年2月11日にはNHK福祉大相撲の大会が両国国技館で行われる。


【3月の稼働】

 3月は、大阪府立体育会館において、3月場所(大阪場所)が行われる。
観客の数は約8千人と少ないが、それだけに、観客席が土俵に近いので人気がある。
また、大阪場所で行われる新弟子検査には、1年間で最も多くの志望者が訪れる。
(新弟子募集のための身体検査は本場所の前に年6回行われている)。

 大阪場所の前に志望者が多く集まるのは「応募要件に義務教育修了者」と云う要件
があるためであり、中学卒業見込みの志望者が卒業して、すぐに、入門出来ると云う
タイミングの良さがあるためである。


【4月の稼働】

 4月は、春巡業が始まる。4月初頭に伊勢神宮で奉納相撲が行われると、そこから、
近畿、東海、関東の各地を巡業して廻る。巡業では、多くの地域で相撲ファンと力士
による交流が行われる。

 途中、東京に戻って、靖国神社における奉納相撲も、恒例行事として行われている。
また、最近は、ネットメディアとの連携において・・・
幕張メッセでも、巡業興行として、超会議場所(幕張巡業)が行われている。


【5月の稼働】

 5月は、両国国技館に戻り、五月場所(夏場所)が開催される。

 エピソードとして有名な出来事は、当時の小泉純一郎総理から、怪我に耐えて出場
して優勝した横綱「貴乃花関」にかけた言葉・・・

「痛みに耐えてよく頑張った! 感動した! おめでとう!」

と云うメッセージは相撲ファンの脳裏にも焼き付き流行語にもなった。
(時に、2001年5月の出来事)。
あまりにも昔のことゆえに、多くの角界の関係者は忘れてしまったのかもしれない?

 それを考えると相撲ファンにとっては永世的な存在感のある貴乃花親方を正月4日
に大誤審で理事解任、わずか3か月で年俸を40%も削減、契約解除にならなかった
ことに感謝しても良いとまで云わせた、日本相撲協会に対して、異議を唱えることの
ない政府関係者や首脳には失望感しかない。

「日本相撲協会や評議員会議長による不条理な裁定に良く耐えた! 感心した!」
と云う言葉が、安倍総理大臣や担当大臣から発せられる機会はないのだろうか? 


【6月の稼働】

 6月は、稽古の季節となる。次の七月場所に向けて、名古屋に向かう部屋もあり、
また、各地の部屋で相撲稽古に徹する部屋もある。この時期に海外巡業や海外公演
を行うことも多い(高見山はハワイ巡業で見出された逸材として有名である)。

 
【前期における稼働(所見)】

 このように、角界における年間スケジュールを概観する限りでは・・・

◇前期(1月~6月)におけるガチンコ勝負のファイティング・モードは、一月場所
(初場所)と五月場所(夏場所)が最適であり、ここは、番付への星取りを意識して
 パワー全開で力士も親方衆も取り組んで行くことに共通理解が得やすいと考える。

◇ここで、前期における課題は、一月と五月場所以外は、巡航モードでの取り組みと
して意識の共有化を図って行く必要があると考えるが日本相撲協会の考えは如何か?

◇理事職についても現行の10名体勢から20名程度に拡充して一月場所と五月場所
 の両国国技館で任にあたる理事職とその他の巡業などの任にあたる理事職に分けて、
 それぞれの理事職としての「働き方改革」を図る必要があると考えるが如何か?

 これによって、日本相撲協会も次に示す「三つの軸」で、それぞれの相乗効果から
好循環が期待出来ると確信する。

◇前期は、一月場所と五月場所の専任理事を任命して、国技としての伝統的な相撲道
を維持して行くことに焦点を合わせて「働き方の革新」を図り、理事職と力士と親方
衆が一体となって、相撲ファンの期待に応えて行く(これを一つ目の軸とする)。

◇二つ目の軸は、二月・三月・四月・六月の担当理事を任命して、巡業興行を主体に
した巡航的な計画を立案して、相撲道の普及と人材発掘など全国展開に寄与する。
この過程でも「働き方の革新」は重要であり地域との融合がポイントになってくる。

◇三つ目の軸は、前期を通しての部屋毎の稽古の充実であり、部屋の親方衆を中心に
大ぐくりのブロック化を図り、従来の伝統的な枠組みを外して、部屋同士の相互援助
が容易な組織体に革新して行く必要がある(これは角界の近代化には不可欠)。

・・・・・・・・・・・・・・・

 ここで、ガチンコ勝負のファイティング・モードと、巡航モードの違いについて、
他の事例で分かりやすく説明することにしよう。

【航空機運用における分かりやすい事例】

◇戦闘機における運用は、ガチンコ勝負のファイティング・モードに近い、この場合
 にエンジン出力は100%に近い状態で稼働させるために、エンジンの使用制限は
 だいたい500時間程度でオーバーホールが必要になってくる。

◇これに対して、旅客機における運用の場合は、巡航速度においてエンジンの出力は
 約75%程度なので、だいたい5000時間は稼働できる。そのため10倍は稼働
 可能となり、エンジン部品などの傷みも戦闘機に比べて軽い損傷で治まる。


【インターネット検索による引用】

 本稿は、SPAIA(スパイア)の運用責任者で株式会社グラッドキューブ 代表取締役
CEO 金島弘樹氏がインターネット上で提供されている・・・

「意外と知られていない大相撲の年間スケジュールを見てみよう」を参考にさせてい
ただき執筆に及んでいる(金島弘樹氏のわかりやすい記事に感謝)


【余 談】

 最近、国会や報道局面において、与党の首脳に向け退陣を迫る場面が多いが・・・

◇かつて、2011年の東日本の大震災発生時に、原子力施設への危機対応において
日本全体を壊滅的な脅威に晒して、やがて、その後に続く失政から就職氷河期などの
局面に国民を突き落として与党から転落、今また、過日の衆議院選挙において大敗、

◇その溺れる野党にしがみつかれて困惑している現政権の首脳においては(過度の傲
慢な態度も困るが)適度に突き放した姿勢は必要ではないか?

◇現在、主要国の首脳の多くが支持率の低迷に臆することなく、国民のためを思って
政策の実行に尽力しており、現在のような世界情勢の不安定な時期に内側からの不要
な攻撃によって、政権を投げ出すことは、国民のためにはならないと考える。

◇国民からの支持率の低迷などは、この際は気にかけず、国民にとって本当に必要な
施策を積極的に実施して、結果、良かったと云う方向に持って行っていただきたい。
(特に拉致問題には可及的速やかな対応が必要である)

◇世界の情勢の中で、今、大切なことは、長期政権を継続させて諸外国に後れをとら
ないことが、なにより重要と考えるが如何か!
(私のところに、政権支持率の調査など来たことがないが、これも不公平な話だ!)

 今後の政局を展望するときに、自民党の二階幹事長のチェック&バランスに期待を
託す意味合いは大きく成ってくるに違いない。

~ 今後の安倍政権の拉致問題を正面に据えた外交には期待するところが大きい ~


大相撲の年間スケジュールからの考察(続き)

 それでは引き続き「後期」の稼働についても考察を進めることにしよう。

【7月の稼働】

 7月は、愛知県体育館で七月場所(名古屋場所)が開催される。
 
 この場所は本場所で唯一の共催であり、中日新聞社との共催になっている。

 夏の暑さが厳しい名古屋での開催は力士にとっては、過酷な本場所であり、体調を
崩して休場する力士も多く、前期の疲労がたまった状況の中での暑さのため平幕優勝
も多く、荒れる名古屋場所などと称されることもある。

 このような場所こそ、巡航的な大相撲に適しており、傷つき疲弊した力士は十分に
傷の手当てに集中し、元気いっぱいな力士は覇を競う戦場さながらの夏の陣が用意さ
れていても良いと考える。

 これによって、力士や親方衆も多くの相撲ファンと共に自然体で楽める相撲の形が
醸し出されることにより、この場所を番付決定の対象から外す試みによって、後期に
向けてエネルギーを蓄えることが出来、パラダイム・シフトにもつながると考える。

 見方を変えれば、七月場所を番付の成績対象から外すことで、荒れる名古屋場所と
いわれてきた興行も、若手が台頭する登竜門的な場所となり、新たなヒーローの誕生
も相撲道を楽しむ一つの興味となってくるに違いない。


【8月の稼働】

 8月は、夏巡業真っ盛りであり、名古屋場所の後と云うこともあって東海地方から
巡業が始まる。その後は、北陸や東北、北海道など日本の北に向けて進路をとる。
(関東では春巡業で訪問できなかった地域を廻る場合もある)。

 夏巡業の期間は、大相撲の年間スケジュールの折り返しの時期にあたるため、後半
に勢いをつけたい力士は稽古に集中し、前期の相撲で負傷した力士にとっては引き続
き、まとまった休養がとれるので後半戦巻き返しへの準備期間となってくる。

【9月の稼働】 

 9月は、両国国技館において九月場所(秋場所)が開催される。

 夏季にしっかりと鍛錬した力士が実力を発揮する姿を観ることが出来るのも秋場所
の魅力と云える。まさに星取りを番付にしっかりと反映できる場所と云える。


【10月の稼働】

 10月は、明治神宮例祭奉祝全日本力士選手権大会が開催されて、横綱土俵入りが
奉納された後に、両国国技館に場所を移してトーナメント形式の取組みが行われる。

 また10月には秋巡業も行われ、この時期の巡業は近畿や中国地方が主体であるが
関東や東海地方にも巡業に訪れることが多い。


【11月の稼働】

 11月は、福岡県の福岡国際センターで十一月場所(九州場所)が行われる。

 九州出身の力士に熱い声援が送られることは勿論であるが、年内最後の本場所でも
あり、年内総決算の心づもりで取り組みに臨む力士が多いことは勿論である。

 それだけに、番付に向けての星取りの意気込みは高まり、番付逆転に向けたラスト
チャンスとして位置付けた時に場所として大いに盛り上がることが期待出来る。

 この場所では、日本相撲協会とNHK福岡放送局との共催によって九州場所前夜祭
が開催されることでも有名であり、力士によるのど自慢やイベントも開催され、九州
出身力士の紹介なども行われるため、地元ファンは大いに盛り上がることになる。

【12月の稼働】

 12月は、九州場所の後の冬巡業が待っている。

 冬巡業は、そのまま九州や沖縄などの暖かい地域で巡業を重ねながら、稽古を積む
ことが多く年末には、各部屋に帰って餅つきなどの行事をこなして一年を締めくくり、
また新しい一年を迎えることになる。

 このように大相撲の取り組みにおいて力士たちに、ほとんど休みはなく、本場所に
おける忙しさは勿論のこと、最近の巡業は日本国内の各地域だけでなく、その巡業先
は海外にまで及んでいるために、その合間を縫って、日課としての稽古の充実を考え
ると、憧れだけで務まる世界ではないだけに、角界においても、有意義な相撲人生を
過ごすために、今、力士にとっても親方衆にとっても「働き方の革新」が重要な課題
になってきていると云える。


【後期における稼働(所見)】

 このように観てくると・・・

◇後期(7月~12月)におけるガチンコ勝負のファイティング・モードは九月場所
(秋場所)と十一場所(九州場所)が適しており、ここは、番付への星取りを十分に
意識してパワー全開で力士も親方衆も取り組んで行く必要があり、まさに、正念場と
なる本場所と云える。

◇ここでの課題は、その他の七月、八月、十月、十二月は巡航モードでの取り組みと
して意識の共有化を図って行く必要があると考えるが日本相撲協会の考えは如何か?


【年間を通しての稼働(所見)】

 大相撲における年間の稼働を三つに層別することで、日本相撲協会の首脳部として
の「働き方改革(革新)」についても、観えてくるものがある。

 1月… ◇一月場所(初場所:両国国技館)

 2月…       ☆日本大相撲トーナメント、
           ☆NHK福祉大相撲

 3月…       ☆三月場所(大阪場所:大阪府立体育会館)

 4月…                   〇春巡業

 5月… ◇五月場所(夏場所:両国国技館)

 6月…                   〇海外巡業

 7月…       ☆七月場所(名古屋場所:愛知県体育館)

 8月…                   〇夏巡業

 9月… ◇九月場所(秋場所:両国国技館)

 10月…       ☆明治神宮例祭奉祝全日本力士選士権大会
                        〇秋巡業

 11月… ◇十一月場所(九州場所:福岡国際センター)

 12月…                  〇冬巡業


層別の一つ目は、両国国技館における大相撲を主体にした稼働(◇印)

層別の二つ目は、国技館から出ての大相撲を主体にした稼働 (☆印)

層別の三つ目は、各地における巡業を主体にした稼働    (〇印)


【大相撲の近い将来に向けた展望】

 日本政府の首脳や該当の大臣が日本相撲協会における「暴力撲滅」に向けて大相撲
においても「働き方改革(革新)」が急務と感じ取ったときに、前述の三つの層別は
重要な意味をもってくる(政府が動かなければ暴力撲滅は難しい)。 

 筆者も、日本政府に向けて、具体的な提案が出来るようにするため・・・

「今、この三つの層別における稼働を熟視したときに日本相撲協会における暴力根絶
に向けた対策として観えてきているものがあるので、その『答え』を、より具体的に
引き出すための学びとして『組織論』が有効と考えるので、その学びを深めた上で、
より具現化したビジョンとして提案できる準備に取りかかることにする」

「また、七転八起達磨にされてしまった貴乃花親方については、今日の『禅』の学び
の基礎を築いたと云われている『達磨大師』における法の教えが有効と考えるので、
これについても、次いで、紐解いてみることにしたい」


日本相撲協会の暴力撲滅について組織論からのビジョン

 今年(2018年)正月4日における貴乃花親方の理事解任について、組織論から
の解明にチャレンジ、その延長上で大相撲における「暴力撲滅」についてビジョンを
語ってみたい。

 この記事を安倍総理大臣にも、ご拝読いただき、日本相撲協会における働き方改革
につなげることができれば幸甚である。

 筆者の「組織論」からの学びによる所見としては・・・

「日本相撲協会の評議員議長による本年正月4日の貴乃花親方の理事解任の大誤審は
八角理事長の権限を絶対的なものに決定付け、貴乃花親方を過去の実績の積み重ねに
よって角界の伝統が築いてきた権威の座から蹴落すと云う残酷なきっかけを作った」

◇M・ベルギーナが、組織論は「人材に頼らず組織を強化するための学問である」と
 述べているが、この点が人物論とは異なる組織論の神髄である。

◇ここで登場するのが「機能分担論」である。具体的には権威と権限の分離である。
 権威と経営能力は必ずしも一致しない。特に、技術革新や社会情勢の変化が著しい
 世の中ではなおさらのことである。

◇権威は過去によってつくられるが、経営能力などへの適性は、絶え間なく未来に向
 かって進む現在によって決ってくる。したがって組織の中に権威を持つ人間と経営
 能力を発揮する人間(つまり権限を持つ人間)を分離しようという考え方が思い浮
 かぶことは、不思議なことではない。

◇だが、実は、これもそう簡単な話ではない。このことは、古来からの組織の歴史が
 示してきている。過去からの歴史の中で、最も未発達な分野の一つは組織史である。
 歴史は勝者によって粉飾される性格を有するため、権限のあるものが権威をも要求
 することによって、権威そのものが空洞化することもあるからである。

◇実際に、人物論からの見方としては、権威に値する人物が経営能力も併せ持つ場合
 がある。組織の原初的形態では、一人のリーダーがあたかも万能であるかのごとく
 すべてを管理する形態は実存する。未開の部族の酋長はその実例と云える。

◇おそらく、組織における最初の分業は、聖職と俗職との分離であったと思われる。
 次の段階で事務長と技師長の分業が生まれてくる。さらに、次の段階で提案能力を
 持つ参謀組織が生まれてくる。そして、そこに、更に情報組織が生じてくると云う
 具合である。

◇しかしながら組織史の歴史の中で、権威と権限の分離は最も難しい分業でもある。

 何故なら・・・

「権威を持てば、権限が欲しくなり」

「権限を持てば、権威がほしくなる」
 
 のが、人間の常だからである。

◇この解決策として、M・ベルギーナは・・・

「権威を欲せず、権限に尽くす」と云う表現で、「匿名への情熱」と云うメッセージ
を編み出した。そして、これこそが組織人としての使命だと指し示した。

「そして、そのような土壌を作り上げ、そのように仕向けて行ける組織こそ、最上の
組織であるとして、組織論における理想的な姿を指し示した」

「匿名への情熱が、やがて、トップになるための準備であってはならない」

 匿名の意味を辞書で拾えば、自分の名前を隠して知らせないこととあり・・・

「実際には権限を持ち陰で支えながら、そのことの自覚も強くは持たずトップを支え
る人物と云うことになる」

「歴史上の人物として、脳裏に浮かぶのは豊臣秀長であり、秀吉のナンバーツーとし
ての存在は際立っており、ナンバーワンになるかもしれないところのナンバーツーで
はなく、永久的にナンバーツーとしての存在である」

「このことは秀長が他界した後に、豊臣政権に失政が目立つ様になってきたことから
も、豊臣政権をベストの状態に保っていた豊臣秀長による『匿名への情熱』が秀長の
他界によって失われた証と云える」

「現代の日本政府においても、喧噪渦巻く国会運営において、安倍総理大臣が日本の
国政運営において持ちこたえているのも二階幹事長による『匿名への情熱』が優れた
存在感として機能しているからであると断言できる!」


 それでは、本論に戻って、日本相撲協会における現状はどうだろうか・・・

「一言で、集約すれば、八角理事長ひとりに権限が集中しすぎている」と云える。

「日本相撲協会における年間スケジュールは、前述の通り、超過密スケジュールで
あり、いかに権限があっても、ひとりでは熟し切れない。否、結果として何も成せ
ないという事態になりかねない」

「ここは『機能分担論』の考え方を活用して、思い切った組織の革新が必要である」

「その際に、熟慮する必要のあることは『暴力行為の根絶』であり、全体の組織体を
大胆に分割して、機能も明確に分担、合わせてそれぞれの役職毎の働き方を革新する
ことによって、相乗効果が期待出来る仕組みに創り上げる」

 そして、これを具現化すれば・・・

◇日本相撲協会が「公益財団法人」として所掌する範囲は両国国技館における大相撲
を主体にした稼働のみに限定する。

 具体的には、一月場所(初場所)、五月場所(夏場所)、九月場所(秋場所)及び
十一月場所(九州場所)の四場所とする。

 この四場所については、まさに国技として、番付を競うガチンコのファイティング
モードの場所であり、年間:15戦×4場所→60番勝負で番付を競い合い、初場所
において「当年の番付」を発表する。

 この四場所は、古来からの国技を伝承する重要な場所であり、部屋毎に、60勝を
目指して研鑽を積み上げることとする。

 そして、厳粛な運用ルールとしては、暴力行為による傷害事件などが発生した場合、
該当の部屋の力士は全員が、次の場所には出場できないこととする。この場合の年間
通算における勝敗は、不戦敗(15敗)として扱うこととする。

 このような厳格なルールを運用することにより、部屋毎の親方を中心にしたところ
の暴力根絶に向けた取り組みは、真剣なものに革新出来ると考える。

◇一方で、両国国技館から外に出ての大相撲および巡業相撲などについては株式会社
の形態を取り「日本大相撲(仮称)」の位置付けで、巡業相撲のプロフェッショナル
として経営実態を明確にして、適正な税金も納める組織体に改編する。

 株式を公開にするか、非公開にするかは、運用実績の成果によって決まってくると
考えるが、一つの考え方としては、現有の年寄株をベースに計画することも、一案と
しては浮上してくる。

 ここで株式会社として成功の道筋を考える時に、社長を支える匿名のナンバーツー
の存在は不可欠であり、社長に力士出身者を据える場合に、ナンバーツーには民間人
からの抜擢が適正かもしれない?

◇ここで唐突な印象を与えることになるが・・・
 
「松尾芭蕉による『不易流行』と云う言葉を紹介することにする」

「不易という言葉の位置付けは、変えてはいけないもの」
「流行と云う言葉の位置付けは、時代の流れに沿って変えて行くもの」
と云うことになる。

 これを日本相撲協会における「働き方改革」につなげて考えた場合に・・・

◇前述の日本相撲協会が「公益財団法人」として所掌する範囲は両国国技館における
大相撲を主体にした稼働のみとするとしたが、この範疇にあっては、「不易」に該当
する所掌として、古来からの神技としての日本相撲の伝統を継承する。

◇そして、前述の国技館から出ての大相撲および巡業相撲などについては株式会社の
形態を取り「日本大相撲(仮称)」などの位置付けで巡業相撲のプロフェッショナル
として経営実態を明確にして適正な税金も納める組織体に改編するとしたが・・・

 これらの興行に関しては、多くの相撲ファンとの交流の中において、サッカー界の
在り方やプロ野球界の在り方などの知見も参考にして、運営を近代化するなどの工夫
を積極的に取り入れて行くことがあっても良いのではないか?

 と、考えるが、日本相撲協会の首脳陣はどのようにお考えか?


 そして組織論的には・・・

◇公益財団法人「日本相撲協会」においては、権限職として理事長をトップに置き、
必要な人数の理事を配する。

◇また、公益財団法人「日本相撲協会」には、権威に値する聖職として歴代の「角聖」
を永久年寄りとして公示する。

 現役の角聖については、理事長と同等の格付けとして位置付け、角聖の下には審判部
を配し、両国国技館などにおける四場所の取り組みにおいて、無気力相撲や八百長相撲
の疑いがある場合は、教育的指導を行い、再び、同じ様な取り組みがあった場合につい
ては、当該の場所における以降の出場について出場停止処分とする。

◇角聖についての認定は、大相撲界に著しい功績を残したことにより、大相撲界の歴史
に刻まれる力士として認められてきた「一代年寄り」が、これに相当すると考える。

 今までに、大鵬・北の湖・貴乃花が該当しているが、理事長の権限によって、権威が
消滅する可能性を取り除き聖職としての永世性を保証するために、現在の年俸制度から
は、別の扱いとして「角聖」としての永世性を明確にする。

◇株式会社「日本大相撲(仮称)」には、権限職として社長をトップに置き、必要な
役員を配する。そして、要としては匿名のナンバーツーに徹しきれる人材を配置する。

◇公益財団法人「日本相撲協会」と株式会社「日本大相撲(仮称)」は、経営形態的に
は、統一された組織体における共同の事業体として存在、そのトップには「総長」を
置いて、暴力の根絶や適正な企業収益の確保に努力することとする。
(イメージ的には、元中曽根総理大臣のようなバランス感覚に優れた賢人が望ましい)

◇開かれた会計制度の運用など、詳細な制度設計については、総長が専門的な知識集団
の支援を受けて定めて行くものとする。

以上、雑駁ながら、日本相撲協会における「暴力根絶の方策」について、その具現化を
構築してみたが、ここで、先の初場所における記憶をあらためて書き出してみることに
する。

・・・・・

◇先日の初場所の千秋楽においては、文科省のトップから角界における暴力撲滅に向け
た徹底的な調査の必要性が示されて、日本相撲協会もこれに応えて組織的な調査を約束
した。そして、調査対象については現役力士のみでなく角界を去ったものにも調査範囲
が広がった、と、記憶している。

・・・・・・

 しかし、その後の進展を知らせる事態には到っていない。

であれば文科省のトップから、前述のような「暴力根絶」についての具現化された提示
案が出てきているが、と、いうことで政府機関と日本相撲協会が一体となって、大相撲
の行先を道しるべとして提示されても良いと考えるが如何か?

 この記事が、安倍総理大臣や文科省トップの目に触れ、大相撲における働き方改革の
一案として、真摯に検討されることを願ってやまない!


達磨大師から学ぶこと

 貴乃花親方については、今年(2018年)正月4日の松の内に、日本人的な感覚
からは、到底想像が及ばない「理事解任」と云う裁定を、日本相撲協会の評議員議長
から下され、これは、明らかに大誤審であったことは前述した通りである。

 その後も、この理事解任をきっかけにして、貴乃花親方は、次々と手足を捥がれる
ような裁定を受けて、結果、「七転び八起き達磨」のような状態に、されてしまった
ことも前述した通りである。

 しからば、七転び八起き達磨の由来の源になっている「達磨大師の説法」に大いに
学ぶところがあるのではないか、と、考えて思索を深めてみた。

 結果、大いなる示唆を得ることが出来たので、次に示す・・・

 達磨大師は、インド南部の王国(バラモン家)の王子として誕生、達磨は子供の頃
から聡明であったと云われており、国王が亡くなった後は出家して、僧侶となり般若
多羅という高僧の下で、約40年間の修行を重ねた後に、インド国内で仏教の普及に
努めたと云われているが、諸説ありで定かなことは分からない。

 インド国内における僧侶の時代には、次々と、信者を増やして行き、各地に、お寺
も興して行くが、やがて師である般若多羅の遺言に従って、中国に向けて布教の旅に
出掛けることになる。

 海路で、6世紀初頭に中国に入った達磨は、北方の魏に行き、やがて、武帝に召さ
れて禅を教えることになったが、機が熟してないことを察知した達磨は、洛陽東方の
少林寺に入り、お寺の裏の岩壁に向かって、約9年間坐禅を組んだと云われている。

 達磨は坐禅を組んでいるうちに手足がなくなったと云う説があり、達磨大師を描い
た絵には手足がなく、後世において日本に達磨の話が伝わったときには、手足のない
ダルマが作られ、これが、七転び八起きの諺として伝ったとされている。

 しかし、達磨大師に手足が描かれていないことにも諸説があり、達磨大師の坐禅の
姿を描いた時に、手足は法衣に隠れて見えなかったために絵としては手足が省略され、
やがて、これが手足のない達磨として定着していったという説が有力な様である。

 達磨大師の伝記は神秘化されすぎて、実存が疑われた時期もあったが「二入四行論」
を説き、なによりも達磨が作者である原書の所在も明らかとなり、今では、たしかに、
実存した達磨大師として敬われている。
(ちなみに、ダルマには「秩序を保つもの」という原意がある)



達磨大師が説いた「二入四行(ににゅうしぎょう)」論

 達磨大師が、人々に説いたと云われている「二入四行(ににゅうしぎょう)」論は
自己修養への入り方と、行じ方について論じているところの禅の典籍である。
(なお典籍には「菩薩達磨四行論」としても、同じ内容のものが残存している)

・・・・・・・・・・・・

 ここで「二入」は「理入(りにゅう)」と「行入(ぎょうにゅう)」に大別さる。

◇「理入」は、書籍における文章などから知識や認識を得て修養を重ねることを云う。

◇「行入」は、現実における実践の積み重ねの中から得るところの修養を云う。

・・・・・・・・・・・・

 さらに「行入」には、四つの実践段階として・・・

「報冤行」   (ほうおんぎょう)

「随縁行」   (ずいえんぎょう)

「無所求行」   (むしょぐぎょう)

「称法行」   (しょうぼうぎょう)

 があるとしている。


それぞれの「行」について、解説を加えれば・・・

◇報冤行(ほうおんぎょう)は、実践の第一段階であり、いろいろの恨みや辛みが
 起こって来ている源に立ち返って、やり直すと云う意味である。

 報とは一つの作用に対する反作用や循環を意味する。

 冤には、兎に網を被せると云う原意があり、例えば、兎と云う生命体の躍動に網を
 被せて抑えることによって、そこから生じる恨みを意味している。

 そして、その恨みについても、枝葉末節に走るほどに煩悩や問題が頻出してくると
 して、そういうものに拘らず思い切って、そういうものを振り捨てて、人間として
 の根本問題に立ち返ることを報冤行(ほうおんぎょう)云う。

 例え苦を受けても、自分の過去の行いの報いであると考えて、他人を恨むことなく、
 真理と一体となることが大切だと説いている。


◇随縁行(ずいえんぎょう)は、実践の第二段階であり、卑近に、自らの周囲に置か
 れた縁に従って行うと云う意味であり、なるべく空理空論に陥らぬように、身近な
 ところから手掛かりを見付けて、行いを正すという実践を随縁行(ずいえんぎょう)
 と云う。

 楽を戴いてもこれは過去からの因縁によるものであると考え、縁が尽きてもこれで
 悪い縁との付き合いが終わりと考え、法の定めた道に従うことにする。


◇無所求行(むしょぐぎょう)は、実践の第三段階であり、求めるところを無くす行
 いである。これは即ち生活感情から生じて来る様々な煩悩を振り捨てて、ひたすら
 無心になって行じていくことを無所求行(むしょぐぎょう)と云う。

 身体がある限り苦はまぬがれないこととして、執着を無くし、真実の道を歩む。


◇称法行(しょうぼうぎょう)は、実践の第四段階であり、法のまにまに行じる。
 即ち道理や心理と合致することで矛盾や差別なく自らが法の権化のごとく修養
 して、実践を重ねることを称法行(しょうぼうぎょう)と云う。

・・・・・・・・・・・・・

 達磨大師は、坐禅による修養よりも、「四行」においては実際の生活の中における
修養をより重視しているところにも特徴があると云える。

 そして、この実際の生活の中における修養を重視しているところは道元禅師の言葉
である「仏道をならふということは、自己をならふなり」にも通じて行く。

 曹洞宗の開祖である道元禅師は・・・

「仏道をならふことは、自己をならふことなり」と云うことを「正法眼蔵」の仏典の
中で述べており、「習う」ということは自分で繰り返し・繰り返し、納得のいくまで
修練を積み重ねることであると説いている。

 道元禅師による正法眼蔵は95巻もの大書であるが道元禅師による願いは・・・

「仏道をならふというは、自己をならふなり」の一念にあるとも云われている。


 達磨大師も、少林寺の裏の岩壁に向かって坐禅を組み、約9年間も修養を重ねたが
ここで坐禅の「坐」の字に注目すると、この漢字は土の上に人が二人座っていること
を表しているが、この二人とは、いずれも自分のことである。

 一人は、感情のままに流され、感性的にはエゴに陥っている自分、もう一人の自分
は感性の奥にある迷いのない人間的な自分、この二人が、自分の中で対話をする姿が
坐禅であると云える。

 したがって時に壁に向かっての壁観という表現をされることもあるが、実はこれも
壁との対話ではなく、自分の中に居る自分自身の二人の対話であると云える。


 また、道元禅師には、こんなエピソードもある・・・

 道元が天銅山で修行中に、典座職の老僧に身をもって教えられたと云うエピソード
であるが、典座職とは、炊事の任にある者のことで、仏殿の前で一人の老僧がきのこ
を日に干していましたが、夏の炎天下で、笠もかぶらず、額からは汗がしたたり落ち、
苦しそうな様子である。老僧の腰は弓のように曲がり、見かねた道元が年齢を問うと
「68歳」だと云う。

「なぜ下働きの人を使わないのか?」と聞けば・・・

 彼は「他は是れ吾にあらず(他人にしてもらったのでは自分がしたことにならない)
と答えた」のだと云う。

 道元は、この言葉を聞いて、感じ入るものがあり、この老僧をひとしお尊く思った
のだと云う。

「もう少し涼しくなってからなされては」と、彼をいたわると・・・

「更に、何れの時をか待たん(今やらずにいつするのだと)」と云うするどい答えが
返ってきて、その時、若い道元は、胸を強く打たれた思いがした。そして、

「口をつぐむよりほかなかった。そして、心中ひそかに、典座職がいかにたいせつで
あるかを悟った」と道元は、その時の心情を吐露している。

 それまでの道元は、学問や修行は、雑事を捨てて、特定の時と、ところで、特別な
思いをもって修行するものと思っていたが、典座のような、雑務と思っていたことも
みな修行であると云う真実を思い知らされて道元の今まで描いていた修行への考え方
にふっ切れるものがあり、その後の修行の在り方に、貴重な方向付けを得たと云われ
ている。


 道元禅師の大著「正法眼蔵」全巻を貫く思想にも・・・

「真に修行を志すものにとって、この宇宙のいたるところが弁道修行の道場である」
と云う表現があり「典座教訓」でも日常生活がそのまま修行の場であることを重ねて
説いている。

・・・・・・・

 そして、この「日常生活がそのまま修行の場」であることを説いている道元禅師の
言葉は、達磨大師が、坐禅による修養よりも実際の生活の中における修養を重視して
いるところの「四行」の考え方にも、よく合致しているところが興味深い符合であり、
共鳴点と云えるのではないだろうか?

・・・・・・・・

 そのような考察を進めて行くと・・・

 最近になって、貴乃花親方の相撲部屋における稽古の状況などが開示されたが親方
の指導の下で元気に相撲稽古する弟子たちの姿を観るにつけ、貴乃花親方も達磨大師
が唱えるところの「二入四行」の境地に達したのでは?
 
と思うほどの健在ぶりを伺うことができ、一安心である。

 ただ、貴乃花親方と云えば、大鵬・北の湖・そして貴乃花と並び称される「角聖」
的な存在であり、今日の大相撲の大盛況ぶりを伝統的な存在として支えているかつて
の大横綱だけに・・・

 現状において、被害者そして加害者の親方と云う稀有な経験をした、貴乃花親方の
存在は、大相撲における「暴力根絶」と云う命題を、貴乃花親方の天命として託した
ときに明るい展望が開かれる可能性を強く感じる。

 本稿において前述してきたことと重なるが・・・

 今年(2018年)正月4日の理事解任と云う大誤審から、半年も経過していない
期間において、年俸ベースで40%も減額されていると云う事態を観るにつけ「角聖」
的な位置付けとして、理事長と同格の位置付けに修復させることを政府機関のトップ
をはじめとして、担当大臣が口火を切る機会が訪れる可能性はないのだろうか?

 日本相撲協会の暴力根絶に向けた組織革新と働き方改革(革新)については、既に、
本稿において、前述してきたが、先ずは、その第一ステップとして・・・

「現在の日本相撲協会において、理事長の権限職に並ぶ権威職の位置付けとして『角聖』
的存在に、貴乃花親方を抜擢して、その下に『審判部』を配し、暴力根絶に向けた布石を
打つ」と云う妙案から手掛けることを政府首脳や担当大臣から発議すると云うことは出来
ないのだろうか?

 これは、来年の初場所における天皇・皇后様を天覧相撲に、ご招待するための重要な
準備段階として必須の手立てとなってくると考えるが、どうなのだろうか?
(来年は、天皇・皇后様にとっても、在位・最終年の天覧相撲と思われるが?)

 本稿の執筆に当たって、達磨大師に関する知見はインターネット検索から、道元禅師
の記事に関しては、蔵書である「禅の人間学」から知見を得ており、一生涯学生作家を
目指すものとしては感謝・多謝である。

 そして、一生涯学生作家の立場からは、新聞記事から学ぶことも多い・・・

「読売新聞の5月6日の朝刊に、球聖 長嶋茂雄氏の天覧試合に臨んだときの想い出が
紹介されていた。記事からは長嶋氏の熱き思いが伝わって来ると共に、天皇・皇后様が
熱心に、ご観戦されているお姿(お写真)からは、特別な思いも伝わって来る」

 そのご様子を貴重なお写真から拝見した時に・・・

「大相撲においても、年内に、権限職としての八角理事長と権威職としての角聖として
の貴乃花親方によるツートップが実現、大相撲における暴力根絶に向けて均衡した組織
体制が形と成ったときに、来年正月の初場所における天覧相撲が日本相撲協会にとって
も晴れがましい舞台になると考えるが、政府首脳は、いかがお考えであろうか?」

「貴乃花親方は、罪を犯して理事を解任された訳ではないので、恩赦という概念は想像
できないが、今年の正月の初場所の天覧相撲が実現できなかっただけに、当時、紛糾の
原因となっていた八角理事長と若乃花親方が手を携えて大相撲を盛り立てる体制が実現
したときに、素晴らしい天覧相撲になるのではないだろうか?」

 この場面を創出できる立場にある人々は、政府の首脳陣や担当大臣の他には思い付か
ないが、他にも、適任者はいらっしゃるのだろうか?

 不惜身命を身上として掲げる貴乃花親方に、救いの手を差し伸べる政府関係者は必ず
登場すると信じて・・・来年の初場所の天覧相撲の実現に期待することにしよう。



豊洲市場における「にぎわい施設」の行方


 ここにきて豊洲市場における「にぎわい施設」の行方について東京都と主契約者
が同じテーブルに着いたことは喜ばしいことである。

 突然の訪問にせよ、小池都知事が、主契約者の本拠地に脚を運んだ意味は大きい。
訪問のきっかけとなったご先祖様からの啓示については、本稿において達磨大師が
説いた「二入四行論」について学んで間もないこともあって合点は行く。

 ただ気になったことは、主契約者からの言葉として・・・

「都知事から謝罪の言葉がなかった」旨の発言があったが、謝罪の言葉が聞ければ、

「そこから今後の価格交渉を有利に展開させるとことが出来ると云う思考プロセス
が働いたのか?」と想像されたが、ここは、掛け値なしに、都知事としての謝罪の
必要性について、チェックボックスを用意して点検してみることにしよう。

▢ 豊洲市場ビルが当初の日程通りに稼働できなかった為に、にぎわい施設が当初
 の計画通りに稼働に入れなかったことについて、小池都知事が謝罪をする立場に
 あるのだろうか?

▢ そもそもが、地下の土壌汚染についての最終検査の結果を待たずに、引っ越し
 の日程を決めてしまう、見切り発車的な発想に問題があるのではないか?

▢ 築地市場から豊洲への引っ越し日程延期後に発見された、地下ピットの存在は
 都の職員と市場建設の設計者およびゼネコンによって計画・施工されたものであ
 り、それを継続的事業として引き継いだ都知事に、謝罪の必要はないのでは?

▢ また、その後に確認された地下ピットの汚染水の環境基準からの大きく外れる
 問題については、技術的な審議が出来る専門集団の知見に基づいて、三つの対策
 として、地下ピット内のコンクリート敷設、換気扇の装備、地下水レベルを下げ
 るポンプ施設の増強を図かるために必要な期間を要しているが、これについても、
 可及的速やかな対応をしており、謝罪の立場にはないのでは?

▢ 豊洲市場ビルの総工費が高価格となり、将来に向けての経営上の採算について
 一般的な経営企業体であれば、最初から倒産企業であると断定され、一時は施設
 の廃棄処分と土地の利活用も俎上に乗ったが、これにつても過去に都知事を担い
 事業を推進してきた結果による「負の資産」であり、現都知事が謝罪する立場に
 はないのでは?
 
▢ しかしながら、高価格とは云えども、豊洲市場ビルとしての機能は満たしてお
 り、使用することなく廃棄することも「もったいない仕儀」と云うことになる。
 そこで熟慮の結果「築地は守る、豊洲は生かす」と云う基本方針が打ち出される
 こととなり、基本的には、中長期的に豊洲市場ビルにおける赤字を補てんするた
 めに、築地で収益を確保して行くと云う方策が練られ、この点において現知事が
 謝罪する要件は見当たらない?

▢ その際に、築地に食のワンダーランドを構築する案が浮上して、これが豊洲に
 おける「にぎわい施設」と競合すると云うことで、主契約者側から懸念が示され
 て、今日に到っており、その後、築地におけるワンダーランドは一案である旨の
 提示が成されて、現在では、その構想は実質的に消失しており、そこに到るまで
 の経過において懸念はあったものの、筆者からの反論としては「競合することで
 相互に共に栄える」というマーケット理論もあり、一概に、競合が不利とは断言
 できないところに、都知事からの一方的な謝罪には当たらないと考える?

 (近郊には大江戸温泉物語などの競合施設もあり共存共栄と云う考え方もある)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ただし、小池都知事にとっても、今までと違って状況が目の前で可視化されてきて
おり、都知事と主契約者が交渉のテーブルについたと云うことは、双方にとって良く
も悪くも最適解を見付けやすくなってきていると云える。

 交渉の結果を、より良い方向にもって行く方法はあるだろうか?

 方法はある・・・

「にぎわい施設をこれから、どのように具現化して行くかと云うことについての交渉
テーブルにおいては、都知事と主契約者が横一列に並び都の職員を目の前にして同じ
目標に向かって都の職員の協力を取り付けて行く姿勢が望ましいと考える。


 話は変わるが、最近、我が家の蔵書「交渉力」において面白い発見をした・・・

 歴史上の人物においての話であるが交渉力に優れた人物として漢の高祖「劉邦」の
存在を知った。

 劉邦は、最後に項羽に勝つまでに6度も破れている。劉邦の強みは6度も敗れなが
ら将軍や兵隊そして民衆は劉邦を支え続けた。

 この人気は、いったい、どこから来るのだろうか?

 劉邦に人気があったのは、格別に気前が良かった訳でもなく、いろいろと気が付く
人物であった訳でもない。そして、とりわけて高潔な人物でもなかった。

 むしろ、ケチで、女好きで、酒に酔って儒者の冠に小便をかけるような不届き者で
あり、ひどく俗っぽい男であった。

 それでいて、自分だけは皇帝になり、子孫に王朝を継がせた・・・

◇それにも関わらず、この男は聖君の誉れ高く、実に不思議な人物であると云える。

 それでは、彼をして何故に最高の「人間関係学の達人」たりえたのであろうか?

◇第一に、彼があらゆる面で「欲の深い男」であったからだと云われている。

◇第二には、それにもかかわらず「嫉妬心がなかった」ことが挙げられている。

◇その結果、彼は、他人の「本当に欲しいもの」が見抜けたのではないか?

と云われている。

 自分が、あらゆる面で欲深くなければ、他人が本当に欲するものは分からない。

 お金だけ欲しい人間には、お金さえやれば喜ぶ。高祖「劉邦」は、皆にその者
が最も欲しているものを与えることにした。

 しかし、彼には、嫉妬心がないので、これによって、他人を羨むことはない。

 これは、商売にも通じることで、一般的に人間には、他人が儲けることを羨
やむと云う性癖がある。

 しかし、高祖には、嫉妬心がないので、自分が儲かり、相手が儲かることで
あれば素直に喜ぶ性癖をもっていた。

 そして、自分も欲深いので、相手先の欲深さもについても実によくわかって
いて、相手が一番欲しがっているものに気付くことができ与えることも出来る
のため人を喜ばすことを得意としていた。

 しかし、相手先に与えるものが無限にある訳ではないので、それぞれに向けて
「一番欲しがっているもの」を見極めて与える。

 つまり、金や土地を一番に欲しがっている人には、金や土地を与えた。権力を
一番に欲しがっている人には権力を与え、名誉を、一番に欲しがっている人には
名誉を与える。

 これは最も「効率的な配分」と云える。

 皆、自分が一番に欲しがっているものをもらうのだから、同僚よりも冷遇され
たと怒るもはいない。しかも、効率的な配分をすることにより、ことさらに気前
よく与え続けなくても、人はそれぞれに満足することになる。

 ただ、この場合に厄介なことは・・・

「人間は、一番に欲しいものを素直に云わないところがある」

「あるいは、自分が一番に欲しているものが分からず、一番に欲しいものに対し
ての自覚すらないという場合もある」

「したがって、このような性質のものに対しては、相手の欲望がよく見えていな
ければならない」

「つまり、相手が一番に欲しいと云わなくても、さらに云えば、相手が欲しいと
自覚していなくても、ときには潜在的な意識までも分かる必要がある」

 高祖には、それがわかってしまうと云う能力があったのであろうと思われる。

 そこには、交渉をする前から、交渉のツボを心得ていて・・・

「高祖における人間関係学の達人たる優れた能力は、この相手が一番に欲しい
ものを察することに長けていた」ことをもって、交渉力の達人と云われたこと
の本質が推測される。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ところで、本題である「豊洲市場のにぎわい施設」に話を戻すが・・・

 にぎわい施設の主契約者が、一番に欲しているものは、「都知事からの謝罪」
なのであろうか?

 今回、主契約者と都知事と都の職員が同じテーブルについた時に、にぎわい
施設の主契約者が一番欲しているものを(優れた経営者ならではの潜在意識か
らの欲求も含めて)引き出せた時に解決への扉が開けるのかもしれない?

 一方で、先日、都議のおときた氏のブログを拝見していて気付いたことで
あるが(おときた氏のブログは、日々の日課として拝読している)・・・

 今回、仮に、にぎわい施設の主契約者が熟慮の結果として、にぎわい施設の
事業から撤退と云う決断をされても、多くの都民が、その「解決策」を示して
くれるのではないか? と云う印象をもった。

 都議のおときた氏のブログには・・・

「豊洲市場の周囲に整備されたところの『ぐるり公園』において、家族連れでの周遊
の様子が楽し気に記述されていた。この記事からのヒントは、現在、計画されている
『にぎわい施設』の敷地に、温泉施設を伴った野外キャンプ場などが整備されること
により、都内みならず、東京圏からの若いファミリーを集めることも可能では?」
と考えた。

 現実問題として、豊洲市場が稼働開始しても、しばらくの間は、交通機関の充実は
望めない一面も推測されるので、ここは、豊洲地区と云う都心に・・・

「都会のオアシス的な温泉付きのキャンプ場」が出現すれば、若いファミリーを中心
に自前の車で集まって来る可能性もあり、江東区の区長の「にぎわい」への期待にも
添うことが出来るのではないだろうか?

 私達のようなゴールデン・エイジ(後期高齢者)の世代にとっても、豊洲市場内の
温泉付きキャンプ場なら、若いファミリを誘って、孫たちとのキャンプ・ファイアー
を楽しんでみたいと云う欲求はある。

 ただし、2020年に開催される東京五輪の際に、この場所が、テロ集団にとって
の拠点になっても困るので、この時期には、キャンプ場を、海上警備に向けた警備隊
などの拠点として有効活用する方策は必要になってくるかもしれない?



沖縄の百年計画

 日本における気候で、ゴールデンウィークから梅雨入り前の季節感が、私にとって
は、最も創作意欲に燃える時期である。これは、目から入って来る光の強さが脳内に
強烈な刺激を与えるためかもしれないと考えるが果たして当たっているだろうか?

 そのような五月の気候において、いきなりの30度超えには、冬季に半ば眠ってい
た脳内に、これもまた強烈な刺激である。しかも、寝床に入る時間帯でもリビングの
室内温度は29度もあり、眠りに入るのに適温とは云えない。

 そのようなことを感じながら、寝返りをうっていると目の前に一筋の光が差し込ん
で来て眼を開けると、背中に翼を背負った女神とアトキンス博士が立っていた。

「お久しぶりです」

「また、お邪魔しました」

 と、女神と博士からの笑顔が覗きこんできた。


女 神「博士が、悪夢のような夢を見たと云うので、ご一緒にお邪魔しました」

博 士「私も、あまり夢を見ることはないのですが、先日、貴方から吉永小百合主演
 の映画『北の桜守』に感動したとお聞きしてしていたので、少し時間が経ちました
 が、映画館に脚を運んだ夜から明け方にかけて悪夢のような夢をみました!」

小 生「あの映画には、考えさせられるシーンが、ずいぶんとありますからね?」

博 士「眠りに入ってから間もなくでしょうか、南シナ海が突発的に封鎖されたため
 マラッカ・シンガポール海峡を抜けて日本に向かっていた輸送船が行く手を阻まれ
 海峡に向けて引き返していると云う臨時ニュースが最初に入電してきました」

女 神「フィリッピン沖を軍事基地化している中国軍によるものですか?」

博 士「夢の中なので、支離滅裂なところもありますが、どうも国籍不明な海賊集団
 による暴挙のようでした」

小 生「海上封鎖出来る規模となると海賊集団の背後には、仮想某国による資金援助
 や戦艦の提供などの目に見えない力が働いていると云う構図でしょうか?」

博 士「それは分かりませんが、夢の中でうなされた記憶が残っているのは、次々と
 とんでもない出来事が続いて起きたことでした!」

博 士「南シナ海の封鎖後に、中国軍が予兆もなく、突然、尖閣諸島に陣取り、沖縄
 地域に攻め込んで、沖縄の周辺海域を制圧してしまったのです!」

博 士「同時に、韓国軍が竹島周辺に精鋭部隊を終結させ、次いで九州地域を制圧」

女 神「博士の潜在意識が、活性化したことによる、悪夢と云うことかしら?」

博 士「それだけではありません。北朝鮮も、時を合わせて、日本海沿岸の原発施設
 に向けて中短距離のミサイルを発射、日本海岸に向けて化学兵器を漂流させ海岸線
 からの壊滅作戦を仕掛けてきたのです」

小 生「夢の中の出来事とは云え、各国からの同時攻撃と云うことですね!」

博 士「そうです。さらに、夢の中では、ロシアが北方四島から中短距離ミサイルで
 東日本の原発施設を狙い撃ちして、北海道の全域を戦車隊で制圧」

女 神「夢の中とは云え、博士も疲れ果てたことでしょうね」

博 士「私も、どこに居るかの認識も出来ず疲れ果てましたが、事態はそれだけでは
 済みませんでした。中国軍は潜水艦を太平洋側にも回して関東地域を中短距離型の
 ミサイルで攻撃、ロシアも呼応するように潜水艦を太平洋上に廻して東日本全域に
 向けてミサイル攻撃」

女 神「海洋大国『日本』も、あっという間に、撃沈と云う構図ですね」

博 士「たぶんこれも、先日、ロシアが日本の太平洋沿いに飛行機を飛ばしたと云う
 ニュースが脳内に記憶として残っていたための悪夢ということでしょうね」

小 生「かつての太古のインカ帝国の滅亡の歴史を遡るときに、海洋大国『日本』と
 云う意識の中で、日頃からのさまざまなニュースを垣間見ていて最悪の悪夢として
 脳内にこのようなイメージが出来上がる可能性はありますね?」

女 神「例え夢の中の話とは云え、今、国内で議論されている憲法の在り方にも極論
 としての思考からは、考えさせられる要因はあるわね?」

小 生「たしかに、今までには想像もつかなかった、南シナ海における軍事基地化や
 中国が極東地域から太平洋海域にまで視野を広げて来たことかから、夢の中におけ
 る話ではなく、現実の世界に目を転じた時に尖閣諸島や台湾に向けた圧力の掛け方
 は、より強まり・常態化して来る・可能性は高まって来ていますね」

女 神「このような状況の中において、沖縄の百年計画は海洋大国『日本』にとって
 も重要な位置付けになって来ると云うことね。これは日本国の政府にとっても本腰
 で真剣に取り組む必要があるわね!」

博 士「ある意味、フイリッピンからの米軍基地撤退が、今日の南シナ海におけると
 ころの歳月を重ねた上での中国による軍事基地化にもつながってきており、大局的
 な見方をした上で、極東における戦略の見直しが必要と云う面からは今までの米国
 との安保協定を越えたレベルでの協働が必要と云うことですね」

小 生「日本国憲法の課題についても世界の宝として存在感のある『不戦の誓い』は
 維持したまま世界に向かっての平和を担保しつつ、緊迫した極東の平和のためには
 日本国憲法を越えた『超法規的法律』が必要になってきている?」

女 神「それは、米国との安保協定を基盤に据えたところの『保全法』の制定、平和
 が保たれている間は『自衛隊』として、国内における災害時の救助活動などに注力
 するが、近隣諸国などからの脅威が予見されたときには、即時、米軍との協働にお
 いて軍隊にシフトさせ予防保全的な防御作戦に切り替える旨の超法規の制定が必要
 ではないだろうか、と、云う意味合いね?」

博 士「そして、超法規における戦闘訓練は日米の合同訓練により、想定される攻撃
 をベースにおいて実戦訓練を重ねて、近隣諸国にも具体的に作戦を開示しておく」

小 生「同時に、危険予知空域や海域においては、可能な限り、無人機による偵察と
 警告に徹して行く! これは不要な接触による紛争を避けるために必須と云える」

博 士「ただし、この論理における危険性は、某国が自国における軍事力が圧倒的に
 日本よりも勝ると判断した時に、この超法規的な保全法を逆用して、日本の自衛隊
 を軍隊にシフトさせて、紛争や戦争を仕掛けてくると云う矛盾も包含しています」

女 神「たしかに、日本人のDNAには、かつて真珠湾攻撃を仕掛けたという史実に
 基づく事実が残されていますから、やるときには・やると云う気質がありますね。
 真珠湾攻撃の際には、日本からハワイまで艦隊を組んで太平洋を横断した訳ですか
 ら、米国が事前に状況を把握出来ないことはあり得ないと云う説もあります」

小 生「日本は日米による開戦前に、懸命に日米の和平交渉を進めたものの、交渉は
 難航を極めて、ついに、戦争と云う局面に引づり込まれたと云う説は、そのことと
 もつながりのある話ですね」

女 神「真珠湾攻撃を事前通告する通信士が寝坊したために、開戦の打電が遅れたと
 云う不名誉な話も、勤勉な日本人をして想像は難しく、諜略が疑われたと云う説に
 もつながっていますね」

博 士「いずれにせよ、日本人気質として挑発に乗ってしまうと云う『DNA』を過去
 の史実が明確に証明していますから、そういった意味からは、現行の日本国憲法の
 『不戦の誓い』は簡潔明瞭であり、そこに迷いが生じる可能性はありません」

小 生「戦略上も、戦術上も、古来から『最上のルール』は簡潔明瞭をもってベスト
 とすると云う鉄則がありますから、その時の状況に応じてと云うルールには緊迫時
 には大問題が生じる可能性が高まりますね」

博 士「近隣某国との戦争回避のために、こちらが一方的に、仮想某国を上回る武力
 や戦略を持つと云う考え方がありますね。これが企業戦略の場合は合併することで
 圧倒的な存在感を示すという方法はあります。これを日米という協力関係において
 考えたときに、具現策としては日本がアメリカ合衆国の一つの州となって仮想某国
 に対峙するという考え方もあります」

小 生「しかし、戦後も日本国としての独立した存在を認められ海洋大国『日本』と
 して独自の発展をしてきた国民性からも、これは、ありえないでしょうね」

女 神「米国と一緒になるということは、徴兵制にも応じて自由主義の立場から世界
 の平和に対して貢献して行くという立場に変わって行きます」

博 士「現行の日本国憲法に自衛隊を明記するという論理も、簡潔明瞭な日本国憲法
 に対して、武力の行使面からの曖昧さは派生して来ることになりますね」

女 神「いずれの論理も、一歩、間違えれば、地雷源を踏むような危険予知も考えら
 れるので、その方向付けは極めて難しいと云えますね」

博 士「それだけに戦後の混乱の中で、世界の宝とも云える日本国憲法に不戦の誓い
 を簡潔明瞭に明示した先人の叡智には敬服を越えたものがありますね」

女 神「このような緊迫した状況の中で沖縄の百年計画を論じることには重要な意味
 がありますね」

小 生「そのような意味でも、沖縄周辺において異変が生じたに、本州の首都圏まで
 即時に移動できる新幹線などの事業は国家的なプロジェクトとして不可欠と考える
 のも、そこに論拠を置いています」

女 神「いずれの課題も、今、考えなくてどうすると云う性格のものですね」

小 生「国会の審議も、この様な視点・このような難題・課題に真剣に取り組んでい
 ただけるとありがたいですね!」


極東地域におけるパラダイム・シフト


 沖縄の百年計画を考える時に、従来の思考方法では通用しないパラダイム・シフト
が極東地域において起生している。それは中国による南シナ海での軍事基地化であり
その危機は、百年先を見越しても、容易ならざる変遷が予見される。

 従来の極東における均衡は、米国による空域においての制空によって充分に牽制が
可能であった。また、その牽制力は沖縄における空軍基地の存在感によって達成され
てきた。しかし南シナ海の軍事基地化によって、その均衡が崩れつつある。

 空域においては即応性が発揮できるが、海域における対応には一定の時間が必要で
あり、予め、海路などにおける緻密な分析が必要になってくる。

 現在では、衛星からの情報入手も可能になっており、科学的な知見を予め織り込む
ことも可能だが、空域に比べて、該当の海域における対応に向けた現地到着までには
時間がかかることは避けられない。

 したがって、これから先も南シナ海を通って、マラッカ・シンガポール海峡を抜け
て海外航路を活用する海洋大国『日本』にとっては、南シナ海と隣り合う東シナ海に
日米合同の軍港を構えて艦船を係留出来る施設を計画して、海外物資の輸出入を保証
する航海の自由を継続的に確保、その継続性を揺るぎなく主張して行く必要がある。

 これから先に大いなる議論が必要になって来るが、佐世保との連携を考慮した上で
屋久島と奄美大島の間の太平洋の海域に、軍港としての適地を見出して、計画を練る
と云う考え方が必要になってきていると考える。

 軍港としての規模は横須賀基地に習って航空母艦が係留できる規模が必要になって
くると考える。軍港としての適地が見出された場合にメガフロートを計画に織り込む
必要があるかもしれない。

 そして、この軍港は五十年先には、沖縄における辺野古の米軍基地の新たな移設先
として、海・空の合同軍事基地に拡充させて行く必要性も予見される。

 その時(五十年先)、沖縄の辺野古基地は・・・

「尖閣諸島などを発端に沖縄に戦禍が及ぶ可能性が予見されたときに沖縄在住の国民
を大型の輸送力を駆使して、本州に避難させる対応が可能となる」

「同時に、百年先に沖縄から九州に向けてのリニア新幹線が実現すれば、この新幹線
を活用して九州地区や本州への非難も可能となる」

 本稿では「沖縄の百年計画の構想」について前述してきたが、最近の極東の動向を
注視したときに、考え方を修正する必要があるか見直してみることにする。

◇最も重要な施策は、五十年先・百年先までに、どのようにして、資金を稼ぎ出して
 国家予算に組み込み、どのようにして、沖縄の百年計画に向けて、資金を捻出して
 行くか? ここに最大の課題があり、ここは、沖縄の人々の同意のみならず、国民
 のコンセンサスが得られるか? 課題は重層的に重なって来ることになる。


沖縄の百年計画の構想(前述した記事の見直し)

 沖縄の百年先を見通すときに、既存の政治家が考えてきて解けなかった難題を解け
た時の醍醐味は、著名な数学者が難解な問題をヒラメキによって解いた時の爽快感に
通じるものがあるだろうか? 

(それは有る)。

 否、沖縄の百年計画は「解」が見通せたとしても、当事者の理解・政治家の取組み・
事業者の決断・県民をはじめとして多くの国民の支援や応援が不可欠であり、当然の
こととして、世界各国の有識者からのお知恵を拝借することが必要になってくる。

(その通り)

 しかし、反面において、明快な解が得られなければ、現状維持が続くことになる。

 私は「沖縄の百年計画」は、三段階のフェーズを経て展開させて行く必要があると
考えている。息の長い「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」による大飛躍である。

(計画を具現化する上で、資金計画は、最重要となってくる)

◇第一段階のホップでは、海洋大国「日本」の先陣を、同じ海洋都市「東京」と共に
 海洋都市「沖縄」として、強力なパートナーシップの連携によって具現化する。

(沖縄・小笠原諸島共に2020年五輪に相前後して返還50年を迎える)

◇第二段階のステップでは、これから50年以内を目途に、沖縄の基地からの解放を
 目指して、北緯20度から30度の地域における神様からの贈り物と云っても良い
 東洋の楽園的な価値を最大限に導き出す方策を考えてみたい。

(沖縄を50年先に、基地から解放してこそ、本格的な慰霊につながる)

◇第三段階のジャンプでは、これから100年以内を目途に、まさに、大ジャンプで、
 リニア新幹線を本州から沖縄まで伸ばして、事実上、北海道から沖縄までの新幹線
 による移動を可能にする方策を考えてみたい。

(これによって仮想某国からの攻撃が予見されるときに新幹線で本州に避難出来る)

 さて、それぞれの詳しい説明に移るが、第一段階の詳述は後に譲ることにして、今、
最もホットな話題となっている第二段階の「沖縄を50年以内に、基地から解放する」
方策から書き出してみることにする。

 この場合に、現在、政府が進めている「辺野古への基地の移設」は、不可欠になって
くることを申し添えておきたい。

(沖縄基地と民間施設が隣り合わせとなっている密集地から、海岸沿いの辺野古に基地
を移転する考え方は、ベストな選択と云い切って良いのではないだろうか?)。

 一時、自民党が下野した時に、時の政権から沖縄基地の県外への移設が話題となり、
沖縄県民の期待が大きく膨らんだ。膨らみ切った期待感は冷めやらず、現状でベスト
と思われる辺野古への移設も難題中の難題になってしまっている。

(当時の政権が残した傷は深く罪深い)

 しかし、これから先、50年以内に「沖縄から基地をなくして」太平洋戦争突入前
の東洋の楽園的な存在に戻すには、辺野古への基地の移設は、その「礎」となる。

(このことに気付くには、沖縄から基地をなくす具体案の提示と、そこにもって行く
具体的なプロセスの説明が必要となってくる)。

 沖縄から基地をなくすための具現化として、メガフロートの研究が盛んに行なわれ
実際に、関西空港などの実績も視野に入れて具体的な見積もりなどもなされたと聴く。
極東の前線基地として適地を選ぶとなると、当然、沖縄の周辺海域となり、太平洋の
荒波や時には津波の影響も受ける海域となるために、防波堤に守られたメガフロート
が必要となり、一説には、総費用は1兆円を超えると聞き及ぶ。

 そこで、私が考えに考えたアイデアは、防波堤を築ける海域を選び出して漁業海域
に与える影響が少ないことも検証・確認した上で、防波堤と一体構造の空母艦船用の
停泊ドッグをメガフロートを基にした設計によって構築すると云う考え方である。

 そして、このドッグに、極東の前線基地として対応可能な装備を備えた大型艦船を
空母として、現在、計画されている辺野古基地の配備に相当する質と量を配置する。

(その後の地球儀的な視野からの考察では、屋久島と奄美大島の間の太平洋海域が
最適であると推定したが、国内におけるコンセンサスは得られるだろうか?)


 これによって、米軍は横須賀基地やその他の日本国内の艦船および米国本土の艦船
とのローテーションも可能となり、時々刻々と変化する状況に応じて防衛戦略は組み
やすくなると考える。

 同時に、日本独自の防衛任務としては、自衛隊に所属する空母艦船にあっても同じ
海域の空母用の停泊ドッグを共用して海洋大国「日本」の防衛任務に当たる。

 この場合に、防衛上の役割を明確にしておく必要がある・・・

◇日本が所有する自衛隊の空母艦船は、海洋大国「日本」の排他的経済水域内の活動
 であり、その行動規範は、日本国憲法に定めた範囲内とする。

◇これに対して米軍による空母艦船の活動は、現在、沖縄基地で展開されている極東
 地域の前線基地としての活動であり、自ずと、自衛隊の空母艦船の活動とは本質が
 異ってくると云える。

 ただし、本計画においても・・・

◇日本と米国の軍事専門家によるシミュレーションと検証は不可欠であり、

◇大手ゼネコンなどによる基本計画と見積もりなどを基にした、日本政府主導による
「フィージビリティ・スタディ(実現の可能性調査)」は不可欠となってくる。

◇ましてや、沖縄県民を初めとして国民の叡智を結集した上での時間をかけた論議も
 不可欠になってくる。

 それ故に、50年以内と云うスパンは、長くはないと考える。

(なによりも、資金計画を勘案すると、早急な対応は難しいと考察する)


 沖縄が基地から解放された時点においては、当然、辺野古は沖縄にとっての国内線
の航空拠点であり、羽田空港~関西空港~沖縄空港~八丈島空港の周遊航空路の要と
しての存在感を示して、海洋大国「日本」の海洋研究&開発の拠点ともなってくる。

  ~ この話、風の便りに、安倍総理大臣の耳に届くことを祈っている ~

(願わくば、世界平和が現実化して、メガフロート・ドッグが遺跡となる時代が訪れ
ることがあれば、それ以上の幸せはないと考える)。


ここらで筆休み(ピットイン)

 今週の初めから、家内は、フラダンスの仲間と連れ立ってハワイに出掛けている。

 その間の食事については、大型の冷蔵庫に、約1週間分の未完成食品が仕込まれて
いるので、最終的に電子レンジでチンすれば食せるものや、後は細かく切るだけの物
フライパンであぶるだけで口に出来る段取りになっているので感謝・多謝である。

 そこで、私に与えられた課題は、飼い犬の面倒をみることと、庭の花々への水遣り
くらいなので、本稿の執筆にも余裕をもって対応できる。

 ~ しかし、余裕が出来てくると、余計なことを考えるようになる ~

「ゴールデンエイジの物語も、ここらで筆休みして、ピットインしようか?」と。

 実は、そこに到るまでには、訳がある・・・

◇先日、日々「俳句の投稿によって交流を重ねているインターネット」上の掲示板に
次のような記事が書き込まれていた。

「私は〇〇〇〇〇の持病がありますので、後僅かな寿命と思います・・・(中略)・
・・お迎えが来るまで、なるべく明るく過ごそうと思います」と書かれていた。

 インターネット上に、数々の名句を投稿されている先輩とは、鎌倉における俳句の
オフ会にて同席させていただき、オフ会には上州からインターネット上の俳句同人衆
が参画、私の父親の郷里である前橋在住とお聞きして大いに盛り上がりました。

 私たちが投稿する俳句にも、的確にして・元気付けられるコメントを毎回のように
戴いていましたので、掲示板への前述の書き込みには、返事に窮しました。

 そのような状況の中において、同じインターネット俳句の同人である90歳代半ば
の大先輩から・・・

「〇〇さん~そんなに寂しい事を言わないでください。持病は誰でも一つや二つ
持っています~気に病まないで」と云うコメントがあり、このようなコメントが
自然に出てくることは素晴らしいな、と、正直、感服しました。

 京都にお住いの90歳代半ばの大先輩とは、私が定年(60歳)になって退職した
秋に私が京都を訪れてオフ会、哲学の道で大いに語らいながら紅葉を楽しんだ共通体
験がありますから、この言葉から伝わってくる温もり感は、肌感覚で分かります。

 京都の大先輩は、現代俳句協会においても、数々の入選作を積み重ねており同じく
入選を重ねている前橋の先輩も、京都の大先輩の90歳代半ばの背中を追いかけてい
る80歳代半ばの年代ですからコメントは大いなる励ましに繋がったと感じました。

 そのような日常生活の中で、私は読売新聞の朝刊の広告において・・・

「人間にとって病とは何か」曽野綾子著を見付けて、その日の午後に近所の本屋さん
に出掛けました。こちらはローカル書店なので、入荷しているか否かも分からず店員
さんにたずねたところ、早速、パソコンで調べてくれて、

「今日は、朝から売れている本で、残りが一冊在りました」と云うことで持ってきて
くれて、ブックカバーをかけてくれました。

 私も、その時の思いは・・・

「従来、生かされて95歳までテニスが出来れば、ありがたいと、と云う健康志向に
向けた単線思考であったが、ここに来て人生百年時代とは云えども、70歳代半ばに
して第四コーナーに入った訳でもあるし、自分が病気になった時の覚悟というものも
複線思考として持ち合わせていたほうが良いのではないか?」と。

 そこで、早速、読み始めた・・・

「曽野綾子氏の文章は、かつて、狭山市のブレントウッド・テニス・クラブにおいて
テニスを楽しんでいるときに、寄り道をして昼食を摂っていた店において、月初めに
連載されていた月刊誌のご夫婦での同時掲載記事に親しんでいたのですぐに読めた」

「しかし、その時の印象とは感じが変わってきており、読んでいるこちらの深層に食
い込んでくるものがあって、病気になった時の覚悟は勿論のこと、伝わってくるもの
があったが、それ以上に、アメリカのトランプ大統領に向けた、好意と共感とも受け
取れる記事には、大いに共鳴するものが伝わってきた」

 そこで、願わくば・・・

「安倍総理大臣には、自民党総裁としての三選を果たして、日米の相互の信頼関係を
更に強固なものにしていってもらいたいと云うポジティブな、イメージを描いたが、
筆者の本稿については、ここで、一休みが適切とも感じ取った」次第である。

 一冊の著作が、それを読んだ人間の人生航路を変えることがあるとは聞いてきたが
「まさに、その瞬間が、私にも訪れた」と云える。


追 伸:万田竜人の執筆も、7月からは、夏目漱石の足跡を辿りながら・・・

 「吾輩は猫ではない」(パロディ-とは考えていない)を飼犬との散歩道で思考を
 重ねながら執筆再開としたい。

 願わくば、その先において「ゴールデンエイジの物語(続編)」を編んでみたい。

どうやら筆者は「小説家」を目指すよりも「散文家」に道があるのかもしれない?

(とりあえず、ここらで、筆休み)

『ゴールデンエイジの物語(第二部)』

『ゴールデンエイジの物語(第二部)』 万田 竜人(まんだ りゅうじん) 作

  • 小説
  • 中編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2018-03-21
Copyrighted

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