年間反省記録


思えばずっと、不完全なまま、ぐじゅぐじゅな、果実みたいな、なんの役割も果たせない突然変異みたいな、そんな生き物として暮らして来ました

人の真似をしなければなりません

人と同じくならなければ生きていけませんでした

最近呼吸法を見失い

笑ってる自分の体が、何か、後ろの暗い、球体にもなれない塊が見ていて、わたしは実態がそっちに引っ張られて

いつも

何か見落として離れ離れになるような心地がして、心臓ばかりが過剰に反応するようになりました

人の言葉が突き刺さっても、
痛くて寒くて苦しくても
死ねないせいで泣いて暮らしてます

わたしは
何にもなれません

押し並べて笑顔を見せる

目の前の人がだいすき、
そんなふりをして暮らしている

詩を書いて、詩を書いて、唯一の自分の正体を守る

誰にも理解されない言葉の墓場でしか無い

そうだ、

月を待とう

救われなくても、
きれいだから、
月のことは好きです

センシティブは断罪されます

2017年、わたしの感情は否定され、

鋭敏になった神経は裁かれました

恋に、患い
自分に、絶望し、
世界が、憎いまま、

わたしは穏やかに微笑んだ
わたしは隣人を愛していた

バラバラになった私は、
否定された私なのだから、
集める必要は、
何もなかった

年間反省記録

年間反省記録

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-12-16

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