詩にいたるやまい

通勤途中


神経の骨、初めて見た、きれい?

今日は、1人で遠足です

この、せかいの、礎になります
この、せかいの、祖となります

ぐるぐるしている
ぐちゃぐちゃしている

球体の周りには
人の夢が肉片みたいに散らばってる

なんて、取るに足らないのかしら

セーラー服で本屋の中に佇む女の子

そんなこと、言っては、いけないよ

想像力が削ぎ落ちていく

枯葉を踏みつけるピンク色のハイヒール

睨んでいたのは女子中学生、

軽蔑せよ、軽蔑せよ、
日向の中に希望はない

歌いながら、学校へ向かう、
わたしは俯いたまますれ違う

あたためあう、友は、ありますか?

取るに足らないのは、夢と何ですか?

疑問符ばかり、貼り付けて、女の子の目の前は、ぐちゃぐちゃだ。

そういうの、宿命って言うのよ

ピンクのハイヒールの女性は
森ガールを軽蔑しながら
口紅を塗った

世界は縮こまる

わたしとせかいのつながりは、
弱くて、柔くて、死んでるみたい

原っぱの真ん中で、死んだふりでもしていましょうよ、あの、絵画の女性たちのように、

それが、夢なんですよ

いい、夢、と、名付けましょうよ

詩にいたるやまい

全身が、呪われてるみたい、

おかしい話を、聞かせてね

しんじゃえも
しにたいも

おんなじ気持ち良さで呟けるようになったわたしは、きっともう、人間の形は、してないよね、きっと、ね

苦しいまま出掛けて、

今日もたくさん失敗してさ、

厭になったままで、

大嫌いだと叫んだり
雑巾とかリュックとか、
手当たり次第、嫌いな人間にぶつけてさ、信じられない人のパソコンは、キャスター付きの椅子でぶっ壊してさ、

そういうの、想像力って言わないから

そういうの、夢って言わないから

血を吐く、吐く

空の色に飽きたから、今日は二酸化マンガンってノートに書きなぐる

セスキ炭酸ソーダ、って道路に落書きしてみたけれども、ちっとも満たされないね

仕事だからって、わたし以外の女の人と喋るあの人は、やっぱりすごく意地悪で、歴史上まれに見る極悪人かもしれないから、大嫌いの刑

マッチに火は灯らない

誰もわたしを救わない

扉を叩く音でわたしの心臓は止まってしまったんだ

涙が出なくなったけれども
ため息は全然減らないね

信じられないせかいの中で

桜色した思いが煩わしい救いの形だった、そんなこと書いたって、誰も助けてはくれないよ

心臓は動かないままで、わたしの呼吸は止まってしまった

詩にいたるやまい

詩にいたるやまい

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-11-20

Copyrighted
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