気にしないで

夢見て目覚めてを繰り返して
眠気が抜けない気だるい朝
友達はいつもの様に笑っていた
それ見て僕は生きるのが馬鹿らしくなって
呼吸を止めてみてもすぐ苦しくなって
大量の酸素を吸った

気にしないでは僕の口癖だけど
何故だか僕自身には言えない
だから気にしないでと君が言ってくれたなら
また何日かやっていける気がするよ

ばいばいまた明日と手を振って
笑顔を失う憂鬱な夕
友達は自分らしく振る舞っていた
それに対し僕は他人を意識しては軸ぶれて
やっと集中してもすぐ目先の誘惑に溺れて
大量の水を飲んだ

気にしたって仕方は無いのだけど
何故だか黙って居られない
だから気にしたって自分を嫌いになるだけ
だけど君が気にしてくれるなら
また何日か生きていける気がするよ

気にしないで

気にしないで

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-10-28

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