死命

君が頑張っていたから
僕は頑張れた
君が先に走っていたから
僕は追い駆けた
君が笑っていたから
僕は泣いた
君はもう居ないから
僕もそのうち居なくなる

例え夕方に手を振っても
二度とさよならは言わないで

目を瞑って腕を組むだけで
人生を考えているつもりになれた
他人と違うことをしているだけで
僕は僕であると信じられた
無口のまま虚ろになるだけで
何かの運命を悟った気になれたんだ

君が生きていたから
僕は生きていた
君を守りたかったから
僕は傍にいた
君は忘れていたから
僕は泣いた
君はもう居ないから
僕はすでに消えている

例え憂鬱に蝕まれても
二度と手首は切らないで

全ての想い詩にするだけで
過去を反省しているつもりになれた
一人で勘違いをしているだけで
君を愛しているつもりになれた
良く見た仕草を真似するだけで
君の気持ちを悟った気になれたんだ

死命

死命

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-10-10

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