月と太陽と地球

薄気味悪い君を眺め照る
僕は太陽でいつまでも居たいよう
広大で闇色の宇宙の中
ある日僕は生まれた 
そして君は生まれたんだ
まん丸同士で反りが合うと思ってさ近付いたんだ
話そうと思って
すると君はさ泣いたんだ
しばらく見ていたけど 
何でか理由は分からなかった
だから僕はずっと
君が大人になっても同じ距離で接してた
いつか君はさ尋ねたんだ 
何で仲良くしてくれないのさって
だから僕はそっと 
大量の隕石を君にめがけて降らせたんだ
神様が言ったさ 
お前は全部間違ってる 
履き違えてるって
だから僕は孤独を感じたんだ 
何千年生きてきて初めて

青く輝く君を見つめ照る
僕は太陽でいつまでも居たいよう
多くの色を失った宇宙の中 
ある日僕は浮いてた 
そして君は生まれたんだ
まん丸同士で馬が合うと思ってさ懲りずに近付いたんだ 
今度こそと思って
すると君はさ泣いたんだ 
デジャヴだと思ってすぐに逃げた 遠くへ
だから僕はずっと 
君が大人になるまで目を塞いでいた
いつか君はさ尋ねたんだ 
目を開けてこれを見ないかって
だから僕はそっと 
目を開け見えた景色に絶句したんだ
そこにはあったさ 
何かを求めて彷徨う色とりどりの星屑が
だから僕は神秘を感じたんだ 
何億年生きてきて初めて

月と太陽と地球

月と太陽と地球

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-10-03

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