朝焼け


植木鉢から伸びてきた
蔓の先にあるセンシティブ

頼りなく浮かぶ
ブルーベリーの幽霊

至極くだらないと思いながら
私は胸の痛みに朝露を与える

しみていく

朝焼けは街を燃やし尽くした

私のいくべき場所も燃やし尽くした

誰もが自分を特別だと思うから
朝焼けが平等に燃やしていく

正しいばかりの人たちに
吐き気を覚える落伍者は、私。


焦土と化した街を歩いていた

天上に行けない私は
この世に悪人などいないと悟る

みんながみんなつるりとしていた

いくべき場所を失って安堵する私を
一番星が糾弾する

不平不満を呟く私を
世界中が糾弾する

理解者を名乗る人たちが
私を糾弾する

糾弾された私に歩ける道などなかった

朝焼け

朝焼け

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-10-03

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