昔の君と今の僕

昔の君が何を見つめていたのか
時間が経った僕には分からない
透き通る瞳をしている
純粋な顔をしているんだ
もう一度だけ僕も見たいよ 
君と一緒に

皆の目から隠れて生きてきた君だから
はぐれているだろう
その癖目を瞑って生きてきた君だから
居場所さえ知らないのだろう
僕はねもしもあの頃に戻れたら
君に伝えたいんだ 
僕が居るからねと

軸はぶれずに生き方は変えずに
走ってきた僕の後ろに続く道
草木が生い茂っている
鳥や虫が歌を歌ってるんだ
後戻りは出来ないから
ただ後ろを振り返るんだ

様々な出来事や人間に遭遇したけど
頭にあるのは極僅かで
特に重要でもなさそうな物ばかり
だけどそれが残ってるってことは
昔はそれを必要としていたんだ

孤独に絶えられずに友達を探して回った
やっとのことで出会い仲良くなったときに気付いた
面倒くさいな嘘くさいなって
だけど今でも隣に居るんだ
今は独りになりたくないんだ

覚えたことより忘れたことの方が大切なものだったと思う
青空より夕空の方が好きだったと思う
僕は君だったと思う
涙で地球が潤っていくと思う
そして世界が平和になると思うんだ
それが今の僕が導き出した答えなんだ

昔の君と今の僕

昔の君と今の僕

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-09-27

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