少年の世界

何年か後懐かしくて
憂鬱になるのも知らずに
友達と笑い 先生に怒られて泣き
反省をして 登校して挨拶する

色とりどりの景色に見とれ
よそ見をして怪我をする
白紙の中に 絵を描いていき
写真に映して 現像して記憶を残す

この世が誰のものかなんて
今はまだ知りたくない
僕のものだとしたら肩の荷が重く
君のものだとしたらつまらないから

少年の世界で走り生きていく僕
変化する進化出来る花を探す

夏休み 人の苦労を知らず
終わりなど無いのだと
宿題をせず やりたい事だけをやって
子供ながら 欲望を満たしてく

一人で躓き 付けてしまった
汚れた名もなき傷には
消毒もせず カットバンを貼って
痛みと恥を 上着とガーゼで隠す

息を止めて 愛を告げて
砕け散った淡い恋心
平常心を保とうと深呼吸をして
心臓をただ安らかに休ませる

少年の世界で走り生きていく僕
変化する進化出来る花を咲かす

少年の世界

少年の世界

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-17

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted