飴色の破片

飴色の破片を踏む
夕暮れ まだ 帰らない

飴色の破片を拾う
夕暮れ まだ 帰らない

飴色の破片を撫でる
夕暮れ やがて お腹がすいてきた

飴色の破片を口に含む
夕暮れ 急に 寂しくなる

どこもかしこも
燃え盛る 夕焼け色
急に 不安になる

破片を握ったまま
走り出す

どこもかしこも
燃え盛る 夕焼け色

ここはどこだろう
私はどこの子だったろう
だんだんと怖くなる

走ってみてもどこにも
たどり着けなかった

他の子たちは
飴色の破片なんて
見向きもしなかった

私だけが
飴色の破片を
大事に愛でていた

気づいたら
ひとりぼっちになっていた

私の目の中は
燃え盛る 夕焼け色

わたしは いくつで
わたしは どこの子で
わたしは 誰なのか

すっかりわからなくなった

飴色の破片だけが
わたしの手の中で
きらきらと輝いていた

飴色の破片

飴色の破片

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-08-17

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