優柔リンチ

朝はタバコ咥えて黒い猫と会話
目を擦って ゴミが入って舌打ち
風が風鈴を鳴らして 僕は優柔不断
行こうか 行かないか リンチされてる
時は平成不況 リーマンショック
何があるこの先 自殺未遂 強迫
夏が心臓を鳴らして 僕は万事休す
死のうか 死なないか リンチされてる

変に偏った街に来てしまったもんだから
なんてことないってヘラヘラ笑わなきゃ
変に偏った僕に生まれてしまったもんだから
なんだこの野郎って他に当たってる
変に偏った憂鬱を過ごしているもんだから
何度も繰り返す 病み彷徨いながら
変に偏った愛を知ってるもんだから
何千年先続くない訳悟ってる

朝は薬を飲んで青い空と面会
鼻を擦って 菌に触れてくしゃみ
鐘が教会を鳴らして 僕は優柔不断
行こうか 行かないか チョークされてる
ガキのままはごめん ポリゴンショック
何があるか不明 青春時代 脅迫
夏が心臓を鳴らして 再度万事休す
生きるか 生きないか チョークされてる

夕は酒を飲んで赤い空に気絶
寿命を擦って 欲に溺れて欠伸
天は神を遣わせて 僕は優柔不断
行こうか行かないか メンチきられる
勢いに任せて ブレイクショック
何も待つことない 一朝一夕 蒼白
夏が心臓を鳴らして 最期万事休す
生きるか 生きないかチャンスもらえず

変に偏った日に外に出てしまったもんだから
なんていうのこれがゆらゆら見える
変に偏った親に育てられてしまったもんだから
なんだこの野郎って他に当たってる
変に偏った憂鬱を過ごしているもんだから
何度も繰り返す 闇彷徨いながら
変に偏った愛を知ってるもんだから
何千年先続くない訳悟ってる

優柔リンチ

優柔リンチ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-07-24

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