ほこり

暗い根元
誰のまなざしも無く
春風に吹かれ死んでいく
人に生まれ人として死ぬ
あたりまえのこと
無意識に誰かを守り
そんな僕になりたかった

自由といいつつ
不自由な世界で
もがき苦しむほど
楽しいことは
無いのかもしれない
叩くと出る僕の埃
そんなことすら気にせずに

暗い空から
降ってくるものは
今も昔も変わらなく
誰もかも見たことがある
考えようの無いこと
どうしても他人を貶し
そういう風に生きてきた

少年といいつつ
大人になる彼等
赦し愛されるほど
幸せなことは
無いのかもしれない
叩けど出ない僕の誇り
君もまた同じように

ほこり

ほこり

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-22

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted