洗脳、終わらないで

「世界が丸く見えたら、人は終わりだ」って
私によく言ってたね
そんな日は貴方が
きっと生き生きとしてるように見えて
私が貴方の生きがいになれれば
話は早いのだけれど
そんなことを呟くと
わざわざ耳で好きよって

「時間が早く感じたら、人は退屈なんだ」って
私によく言ってたね
そんな日は貴方は
きっと私の隣の横にいてくれて
今でさえ貴方が居ないから
私の心は震えてしまっていて
どうして帰ってきてくれないの
貴方が居なきゃ私は

「友達がうざく感じたら、人は自分が嫌いだって」
私によく言ってたね
そんな日は貴方が
公園で青い空を見上げてて
そんな貴方が大好きで
いつまでも続いて欲しいなんて
涙を流して貴方の背中に
抱きついたけれど

「もし君が死んでも、僕は生きるかも」って
私によく言ってたね
そんな日は貴方が
どこか明るそうに見えて
私は後を追いかけるのに
貴方にも追いかけて欲しかったのに
昨日貴方はどこかで
死んでしまったけれど

瞼をとじて耳を澄ましたら
まだ聞こえてくるよ
私の生きがい癒し声
ねえまた戻ってきてよ
最後はどんな顔だったかな
貴方を想えば消えてしまいたい
もう分かんないや
貴方に支えられて生きてきたの
洗脳、終わらないで

洗脳、終わらないで

洗脳、終わらないで

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-04-06

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted