*星空文庫

ゆきだるま

革命鳴夏/五月病の僕 作

私の冷たい悴んだ手
空まで届きますようにと
大きくなあれと
願うだけではだめでした

私の頭あなただけを思い
いつまでも居れますようにと
永遠が欲しいと
望むだけではだめでした

赤いバケツと茶色いどんぐり
ボタンと木の枝忘れずに
せっせと私は作るのです
この雪玉では小さいから
下を向いてたくさん転がし
ここまできたら夜通しで
夢にまで見る雪だるま
あなたを思い描くのです

君の温かい滲んだ手
天まで届きますようにと
大きくなあれと
願う私の手を握り

君の頭私だけを思い
いつまでも居れますようにと
永遠が欲しいと
望み私の雪だるまを触る

赤い手袋茶色い帽子
カイロと布のちゃんちゃんこ
ぽかぽかと君は着るのです
これでは溶けてしまうから
君を向いて手を弾き
ここまできたら大嫌いと
夢にまで見た雪だるま
あなたは忘れられないのです

私には、もうあなたしか

『ゆきだるま』

『ゆきだるま』 革命鳴夏/五月病の僕 作

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2017-02-05
Copyrighted

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