*星空文庫

他人の顔は少しさわやか

革命鳴榎 作

涼しい影の中で一休み
陽の光は葉を通り抜けるから
僕は溜息を吐く
今日も顔が引きつってしまう
風がどこからか僕に吹く

いつも歩いてるあの
人の顔は少しさわやか
どこか分からない場所へ
すたすた進んでる
他人の顔は少しさわやか

僕は肩を落としてしまう

放課後2人 自転車を漕ぐ
頬をどうしようもない汗が滴る
僕は溜息を吐く
今日は顔を引きつれない
風がどこからか君に吹く

いつも笑窪のある
君の頬は少しさわやか
どこか知らない世界へ
ぎこぎこ走ってる
君の顔は少しさわやか

僕は涙を落としてしまう

行く宛てが分からない
分からないから
僕の手を引いて連れてって
面倒くさいなら
後ろからついていくから
置いていかないで
煩く鳴く蜩と憂い空が切ない

ああ
君の顔はさわやかだ
僕は

『他人の顔は少しさわやか』

『他人の顔は少しさわやか』 革命鳴榎 作

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日 2017-02-05
Copyrighted

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