君の顔は少しさわやか

憂鬱なら 涼しい影で一休みして
誰かがさ 君の事を馬鹿にしてる
想像なら やめて一人教室を出て
僕にまた 病んだ顔を頬に寄せてよ

今や放課後は 気怠い日曜さ
でも僕は死にたいと言う君の手を引くよ

今やあげられるのは 慰めの同情だ
けれど何とか生きてる君の顔は少しさわやかさ

人生なら 僕の後ろについて来て
これからは 青い写真を撮ってあげる
世界から 駆けて二人抜け出して
君をまた 笑った顔に戻してみせるよ

今や放課後は 気怠い日常さ
でも僕は死にたいと想う君を抱きしめるよ

今じゃ愛してるのは 涙目の表情だ
けれど何とか生きてる君の顔は少しさわやかさ

君の顔は少しさわやか

前のは弱そうな彼氏だけど
今回のは強いよ

涼しい影の中で一休み
陽の光は葉を通り抜けるから
僕は溜息を吐く
今日も顔が引きつってしまう
風がどこからか僕に吹く
いつも歩いてるあの
人の顔は少しさわやか
どこか分からない場所へ
すたすた進んでる
他人の顔は少しさわやか
僕は肩を落としてしまう
放課後2人 自転車を漕ぐ
頬をどうしようもない汗が滴る
僕は溜息を吐く
今日は顔を引きつれない
風がどこからか君に吹く
いつも笑窪のある
君の頬は少しさわやか
どこか知らない世界へ
ぎこぎこ走ってる
君の顔は少しさわやか
僕は涙を落としてしまう
行く宛てが分からない
分からないから
僕の手を引いて連れてって
面倒くさいなら
後ろからついていくから
置いていかないで
煩く鳴く蜩と憂い空が切ない
ああ
君の顔はさわやかだ
僕は

君の顔は少しさわやか

弱気な彼女と優しい彼氏だね

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2017-02-05

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